2000年代初頭からガンダムの色んなアニメを見てきて、富野監督やガンダムを作ったクリエイターの名前を覚えるようになりました。

令和になり、兄がガンダムオリジン映画を見せてくれてシャアとセイラさんの過去にあった政争や苦しむ2人、移民や国家や政治という私たちの現代社会に通じる歪みを見て、ガンダムの世界観の奥深さを知り感動して、そこから安彦良和という作家をはっきり認識しました。

近年のTwitterでアニメイター個人が「このシーン演出を担当しました」と紹介することも増え、

「機会があれば気になるアニメイター個人の仕事を知りたい、その作品を生で見たい」と強くなり多くの作家の展覧会を見ています。

そしてこの安彦良和展も、開催していただいて本当に感謝です。福岡という地方で開催されなかったら、安彦良和という作家の凄さが半世紀も分からなかったかもしれません。

安彦良和さんの信条を込めて描かれる、
この緻密で美しく設計された劇場風ポスター。
その圧倒されるオーラ。その膨大な仕事量。カラー絵。
魅せられる漫画のコマ割りやカラー見開き。素晴らしい構図。漫画の生き生きとしたキャラクターの表情。優しい表情や寂しい別れのシーン。

どれもこれも圧倒的すぎる。

ずっと何十年も仕事している人の技術とはこんなに凄いのか。もっと早く知りたかった。知るべきだった。知れて本当に良かったと思うばかりです。

この展覧会は見渡すかぎりどこも素晴らしい作品が飾られ、1枚1枚の神のような綿密な設計と技術に圧倒されるばかりです。

展覧会の壁もシックな白や黒や赤、ガンダムの世界観やストーリーに合わせたトーンで大変良かったです。真剣に絵を見て読むことができました。

初代のアニメイターとしての仕事、ガンダムエースの表紙をずっと飾られ、漫画を描き続け、漫画家や画家としても偉大な仕事を何十年と積み重ねてこられたとんだと尊敬いたします。

またオリジンの漫画とアニメを真剣に読みたいと思います。

安彦良和さんと関係者の皆さまへ。今回この素晴らしい機会を恵んでいただきありがとうございます。今後もこの展覧会が多くの方に広く見ていただけること、ガンダムに携わる仕事人と業界の皆様のご活躍を応援しております。

自分も今後このような素晴らしい作品や仕事を描ける人間になりたいという熱い気持ちになりました。本当にありがとうございました。