ニャンコ先生 さま

ニャンコ先生さまの口コミ

3 / 5良い

驚いたのはデュフィの1枚、後年の作風と大きく違って私は逆にこちらのほうが
好感を持ちました。
アンドレ・ロートの3作品もなんとも言えない吸引力があって見入ってしまいました。あとはヴァロットンとシュザンヌ・ヴァラドンが秀逸でした。
欲を言えば、せっかくの30年ぶり開催ですから、印象派前夜としてクールベあたりから、というか「印象派」の枠には入らないかもしれないけれども、
プチパレの至宝もいくつか含めていただきたかった。

なお、いつも思うのですが、もう少し図録を良くしてほしい。
他美術館での展覧会図録に比べると、質感や色味の再現度が低いと感じます。
近年は他館のとだいたい同じ価格帯になっているにもかかわらず、です。
老眼になると会場で絵画そのものと文字情報を交互に見ていくには辛いので、
作品データや背景をあとで確認できる資料があるとうれしいのですが、
ちょっと購入意欲が高まらず。巻頭の論文や美術館紹介も興味深いので。