音楽や音に合わせてゴッホの絵の一部が動いたり、浮かび上がってきたり、なかなか面白い体験でした。
川面が揺れたり花びらが舞ったり、足元にも映し出される星や散らばる手紙など楽しいです。
絵画そのものの展示がないかわりに映し出される絵の移り変わりや場面転換の演出など、新しい展示の仕方に挑戦してるんだなと感じられました。

美術展というよりはアトラクション、スクリーンに囲まれて見る映像作品といった印象でした。なので、美術館に美術鑑賞に行くようなつもりだと期待外れや肩透かしのように感じる人もいるかもしれません。
自分もちょっと物足りない感がありましたが、家族連れも結構見かけた中、お子さんが楽しそうだったり、映像に釘付けになっているのを見て、子どもや美術に馴染みのない人の、美術そのものやゴッホという画家への入口として意義はあるんじゃないかなと思ったりもしました。

ただ、最後のひまわりの部屋は個人的には蛇足のように感じました。