正直に言うと、私はけっして器用なほうではありません。今までにも様々な物を作ってみては、お手本と同じように作ったとは思えないほど掛け離れた出来映えに首を傾げることもしばしば。それでも、切ったり貼ったりして集中している時の心地よさと、同じ作業をする仲間と共有する独特の空気感は、物作りをする人にしか味わえない小さな幸せで、一度味わうと止められません。何か自分にも満足のいく完成度と、出来れば何年も続けたくなるようなものがないかと色んな体験教室に参加する中で、今回はサンドブラスト教室を体験してきました。平面を型通りに切ることすら難しい私が、カーブしたグラスに貼ったシールを小さなカッターで切って模様にするなど出来るはずはないのですが、キラキラ光を反射すグラスを見ていると、なぜか根拠のない自信が沸いてきました。案の定、模様になる女性の睫毛を切り落とし、指はまるで干からびたヒトデ。それでも先生がフォローしてくださると、女性の眉毛が甦り、砂で削るとグラスはますます光を集めてキラキラするし、私は天才かもと思いたくなりました。体験終了後、先生に入門しませんかと声をかけていただき、光のマジックにかかった私は思わず頷いていました。教室の生徒さんたちも感じの良い方々で、いろいろお話市をしてくださいました。長く続けられる予感に胸が弾みます。皆さんも一緒にキラキラしたマジックを体験してみてください。