にょろさまの口コミ
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おっさんの作刀体験です。 体験当日、いい天気に恵まれたので早めに出発し出雲大神宮で良い体験と良い作品が出来るように祈願しました。 後ほどの作刀前の説明で聞いたのですが刀の材料となる玉鋼は出雲産(今の島根県ですね)と聞き、床の間にある神棚には出雲大神宮のお札が祀られていました。 思いつきでお参りしたのですが、縁を感じる一件でした。 お参りのあとは、将大鍛刀場に向かう、のではなく、途中にある大石酒造さんの酒の館に寄り道しました。 ここは自社栽培のお米から日本酒を作るほどこだわった日本酒を製造しているので、打ち終わった一杯用に一瓶を購入。 実はお米の稲藁も日本刀を鍛えるための重要な材料になると聞いてびっくりしました。 いよいよ本命の将大鍛刀場に向かいます。 小さい池の向かいにありました。 池には島があり、弁財天の祠が置かれていていい感じです。 将大鍛刀場の看板は、体験談に掲載されている横書きの額だけなので、自分の足で向かう方は、この池を目印にするのもいいかもしれません。 そして本番。 棒の先に長方形の鋼のかたまりが溶接されたものを渡されました。 炉の中に入れふいごで風を送り、黄色になったら打つ打つ打つ。 伸ばして整え、整えては伸ばす。 刃先を整え、刃を揃え、峰をピンっと伸ばせば体力のいる部分は終了です。 この後は、波紋の出かたに影響する土置きです。 益子焼きに使われる粘土を使用し刃の上に被せていきました。 たかが粘土、されど粘土。 こんもりと刀身に乗せても垂れずにしっかりとのこります。 竹べらで刃の部分を削り取りました。 反対側にも同じ作業をしました。 炉の上で粘土を乾かしたら、いよいよ焼き入れです。 途中の工程がしっかりと出来ていない時は、折れたり、脆くなり研ぐと刃がボロボロ落ちることがあると聞きとても心配でした。 工房を真っ暗にし炭火にふいごで風を送り、真っ赤になった炭火の中に粘土を被せた刃を差し込み、焼き入れの温度を見分けます。 時代劇では、黄色に輝く刀身を水に浸し、爆発したかのように吹き上がる水蒸気的な演出ですが実際には違いました。 焼き入れが終わったら表面に残った粘土をこそぎ落とし、棒から刀身を切り離せば、参加者の体験は終了です。 荒砥と銘入れは先生にお願いです。 最後に桐箱に入れてお持ち帰りしました。 とても楽しい体験が出来たので思わず体験談を書いてしまいました。 長々と長文にお付き合いありがとうございました。