恐竜展といえば様々な化石の展示をメインに、最近は復元モデルや最新の研究成果などの展示が目を見張るものがあり興味が尽きません。
ところが今回の展示は極めてユニークで、恐竜などの古生物の絵画やモデリングの変遷から恐竜学の歴史をたどってゆくという、なかなか類を見ないものでした。
数少ない資料からどんな風に推測をし形にしてゆくか。
今の目で見ると昔の絵画には違和感を感じるものも少なくありません。
しかしそれは学者や絵師の能力が低かったのではなく、当時の知見をフルに使いながら血の滲むような努力の末に完成されたものだと感じさせられます。
よく恐竜の姿が変わってゆくことで昔の研究者を馬鹿にする浅はかな意見を目にすることがありますが、現在の最新の研究成果も最終結論などではありません。
日々探求を重ねながら真実に向かって一歩ずつ近付いてゆく（しかし到達することは無いでしょう）行為の尊さを感じます。
古生物に興味のある方には是非お勧めの展示会です。