学生だった頃よく遊びに出かけた吉祥寺に
娘とともに20年何年か振りに降り立ちました。
夕方にやっと予約が取れた
ジブリ美術館のすぐ近くに
素敵な機織り体験を見つけたからです。

井の頭公園の朝の美しい光の中で
近くにあったベーカリーの焼きたてのパンを
ベンチで並んで食べてから

素敵な戸建が立ち並ぶ中を通って
これまた素敵な一軒家の
じょうたさんの工房に辿り着きました。

窓から明るい日差しが差し込む中
たくさんの機織り機と
カシミヤ、シルク、ジュート
アルパカ、オーガニックコットンなど
さまざまな糸がさまざまな色で
並んでいました。

さをり織についてご説明いただき
娘にできるでしょうか…とお尋ねしたところ
ペダルに足さえ届けば大丈夫とのこと。
来年小学校にしては小柄な娘の足でも
大丈夫でした。

織り機には縦糸がずらりと並んでいて
大丈夫か心配になりましたが
何も難しい事はなく
ただ間に糸を挟んで織ればよいとのこと。

糸を取り替えるときも
ただはさみでちょきんと切って
新しい糸で織るだけ。
繋げたりしなくて大丈夫。

娘は子供らしい素直さで
すぐに綿やら糸くずやら
糸だけでなく端材もはさみ始めました。

お昼ご飯はお弁当を持っていけば
13時半までテーブルで食べられますよと言って
お茶をご用意してくださいました。

娘はお昼を食べずに織り続けたいと
言いましたが
説得されてパンの切れ端を食べました。

その後すぐに織り始めました。
そのくらい楽しかったようです。
その気持ちはとてもよく分かりました。
大人でも子供でも楽しい気持ちは同じでした。

毎月通われて大小様々な作品を作られている
おばさまやお兄さんやお姉さんも
優しくて素敵な方ばかりでした。

こうして織りあがった作品は
糸として眺めるのと織ってみるので
雰囲気が全く異なるばかりか
帰宅して眺めたりすると
またしみじみ違った美しさに
気がついたりしました。

今の自分にしか織れない一枚に出会えました。
このレビューをお読みになられた
皆様も良かったら
今の自分にしか織れない一枚に
出会いに行ってみませんか？

娘はジブリ美術館よりも
楽しかったと言っていました。
ジブリ美術館ももちろん最高でした。