しんすけさまの口コミ
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5良い
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展示内容も物量も素晴しい。 あの料金で見られる常設展の充実度はかなり高く、世界に誇れるものだと思う。 ただ、キャパに対して飲食スペースが狭く席が足りていない。多くの人は立ったままか、あるいは通路の隅の地面に座り込んで食事していた。「席取りはご遠慮ください」の張り紙も外国人には通用していない様子。 また地球館前の屋外通路は、屋根がある地面が若干くぼんでいるので、雨が降ると難儀する。濡れないよう屋根の下を歩けば水たまり。水たまりを避ければ屋根が無く雨に濡れる。傘立てやロッカーは入り口から日本館を抜けて地球館の入り口を素通りした先に多くあるため気付けない人も多く、そうした面での導線が良くなかった。 模型を手にしたボランティアスタッフの説明はどうやら小学校高学年~大人向けで、子どもが集まっていることに興味を持った幼い子が輪に加わってもあまり得られるものはないどころかむしろ少し傷つく結果になる。低学年以下の子どもが「これなあに?」「なんで?」などと無邪気に聞いても無視するか「触らないでね」と返答するのみ。本来触れない本物の化石(展示物)に似た模型を、触りながら説明しているので、幼い子は当然自分も触りたくて手を伸ばそうとするから、親はそれを止めるために前に出る。かといって、例えば小さい子を前に、大きい子を後ろにとか、あるいは大人の方は後方でとか、そのような人員整理することもとくに無く、ただ眼前の衆人に対し恐竜の説明をすることに終始するので、説明を間近で聞ける人間は限られており、混み合う大人の背に隠れて「見えない」「見たい」と泣く子も出るわで、親は子を抱いてそっと立ち去るか、あるいは抱き上げて遠巻きになんとなく見せる(説明は聞こえない)しかない。ボランティアの恩恵を享受できる層とそうでない層の、我々は後者だなと理解してから、泣く子を抱いて立ち去る時、楽しい博物館見学の時間が少し腐る。ボランティアの存在は有難いし、決して100点を求めるつもりはないが、通りがかっただけで思いがけずマイナスの火種に遭遇するのでは、むしろそこに誰も居なかったほうがまだ平和だったなというのが正直なところ。飴玉を3つしか持っていない時に、多数の子どもに「飴をあげるからおいで」と声をかけて無作為に集めることは、少し考えれば不平等を生むとわかるから控えるのが普通の大人だし、たとえ善意であってもあまり感心しない。とはいえ本来ボランティアによる説明は非常にありがたいので、もう少しやり方があればと考えてしまう。
しんすけさまの体験したプラン
国立科学博物館 前売り電子入館チケット(常設展)
- 博物館・科学館
630円〜