Kunikom63 さま

Kunikom63さまの口コミ

1 / 5段階中

3000円の価値は全く感じませんでした。倉庫の中に大画面で色んな方向から、ゴッホの作品とオマージュのような彼の言葉が映像として映されるのはともかく、それは新感覚でも何でもありません。画像は綺麗でしたし、知らない作品も多く映されましたが、ただあちこち、色んな方向で映されるだけで、体感とまではいきません。床にも映像は流されましたが、客はそれを踏むこともできず。子供が遊ぼうとしたら親が止めるし、何をしたいのか、コンセプトが全く感じられませんでした。
そして、もっとも頭に来たのは、最後にゴッホが自殺したということを、悲劇に感じさせる映像と音楽で締めくくったことです。
神学を学び牧師を目指していた彼が、自殺を悲劇ととらえるわけがない。クリスチャンにとって、死は解放です。神のもとに帰天するだけ。ただし、神の意思とは別に自分で自分を殺すことは罪です。
けれど、それと彼が死を選んだことは、恐らく全く悲劇ではなかったと感じます。彼が語った言葉をあれだけ流しておきながら、作成した人間は何を理解してたんでしょうか?ハッキリ言って、これを海外で流すのであれば、駄作です。
ただ20分か30分、倉庫に立って画像を眺めていただけで3000円とは!
怒りが収まりません。使っている音楽も、フランスならサティとか、「ラクメ」のデュエットとか、内容を分かって、あるいは作曲家たちのその曲を書いた時の心情を分かってつけているのでしょうか?こうやって、内容をわかって聴いている人間がいるって、思ってもいないんじゃないでしょうか。
1000円なら我慢します。それでも、天王洲アイルまでの交通費も考えたら、とてもじゃないけど、行かない方が良かったです。足を運ばせた責任取ってほしい。