ゴッホは好きな画家の1人なので、楽しみにしていたせいか、思っていたよりもインタラクティブな展示が少なく、残念ながら期待値を大幅に下回ってしまいました。

一番の原因は混雑ですね。時間で入場制限をしているにも関わらず、ものすごい混みようで、人の影なしには映像を楽しむこともできませんでした。これほど収容するのであれば、半分の金額で妥当だと思いました。
単純に、空いていればきっと金額に見合って楽しめ、素晴らしかったと思えただろうと考えると、とても残念です。

メインの展示室がひとつしかなく、そこに人が集中してしまい、足が長時間止まることも混雑の要因のひとつだと思います。
例えば年代やスタイルごとに展示する部屋を分けるなどの工夫があれば、個々の映像も短くて済むようになり、人ごみを分散できて良かったかも知れません。
暗い部屋を進みながら「次に何があるのだろう」というワクワク感を抱く回数も増え、エンターテインメント性も増すことでしょう。

メインの展示室ではドラマチックな音楽と大きなスクリーンで次々に映像が流れ、確かに迫力はありました。が、解説の文章が表示される場所が限られており、更にスクリーンの中部に表示されるため、一番前に陣取らなければ読むことができません。（そうすると今度は文字だけで絵が全く見れませんし。）せめて上の方に表示されていれば、人の頭越しでも読めたと思います。

今後もモネアライブなど似たような展示イベントがあるようですが、もう少しゆとりのある気持ちでアートを楽しめるような工夫が欲しいですね。
新しい形で絵画を楽しむアイディア自体は面白いので、今後に期待したいと思います。