ふりい さま

ふりいさまの口コミ

5 / 5素晴らしい!

開館10周年記念展にふさわしい、見ごたえのある展覧会でした。

近年、北斎の大規模な展覧会は各所で開催されていますが、広重となるとさてどうだったかなというくらい大規模展は開催されてなかったような気がします。その点において本展は「東海道五拾三次之内」のように誰もが知るシリーズから、あまり馴染みのないシリーズまで幅広い作品が揃っています。

展示作品の中核を占めるのはレスコヴィッチコレクションです。
レスコヴィッチコレクションが日本で本格的に紹介されるきっかけとなったのが、5年前に京都の細見美術館で開催された展覧会ですが、その際にも作品の状態の良さに驚嘆しました。
本展においても、ぼかしなどもしっかりきいている作品が多く、作品のクオリティは非常に高いと言えます。

一部の作品は撮影が可能です(フラッシュ禁止など一般的なルールはあります)。
撮影可能なのは「ここから撮影可能」~「ここから撮影禁止」の間に展示されている作品です。壁の途中で撮影の可否が分かれていますので、表示をよく確認し、くれぐれも撮影禁止作品を撮る事のないようにしたいものです。
私が行った際には、撮影禁止作品を撮ってしまう客が多く(はっきり言って年配客が多く見られ、若い方ほどルールをしっかり守っているように見受けられました)、監視スタッフが注意に行く機会が大変多かったです。

また、ケース内に展示されている作品以外の、壁面に展示されている作品については結界が設けられていません。
床にカラーテープが張られていて、その外側から作品を見る形になるのですが、これもルールを守っていないのは年配客ばかりでした。気を付けたいものです。

展示作品の話に戻りますが、本展では330点ほどの作品が出品されますが、通期で展示されるのは数点で、ほとんどの作品は前期(8月4日まで)と後期(8月6日以降)で展示替えとなります。
これ以外の日程で展示替えとなる作品は今のところないと聞いております。ですから、前期と後期の両方の展示を見れば全出品作品をご覧になれます。

なお、本展の他館への巡回はありません。
広重ファンはもちろんの事、幅広い浮世絵ファン諸兄に絶対の自信を持っておすすめする展覧会です。もちろん私は後期展示も見に行きます。

店舗情報

あべのハルカス美術館 口コミ(5,070)
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