匿名 さま

匿名さまの口コミ

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時刻や天候で色も姿も違って見える。今回「触れた」と感じたのはこんなこと:東博第3会場(本館1階ラウンジ)は、四方に据えられた微細な合わせ鏡の間に出現した幻のよう。内部の水の健気さ。窓の外に見える蓮池の水の当たり前の強さ。メゾンエルメスフォーラムは、会場空間のほぼ全体が微細な鏡から出現したかのようで、内部には、その境界近くで明るいブロックガラスの外を見つめる「ひと」たちと、上階に佇んで内部を見つめる「ひと」、空間の内部で自分を見つめる「ひと」がいる。まるで私たち来場者みたいに。切なく懐かしいドッペルゲンガー。(2024.9.12.内藤礼「生まれておいで 生きておいで」(東京国立博物館会場9月3日に続き2回目。メゾンエルメスフォーラム会場と同日鑑賞))