アートファン さま

アートファンさまの口コミ

4 / 5とても良い

華やかなバロック絵画の後に主流となったのは、洒脱、悪く言えばひねたロココ派の絵画。カナレットは、イタリアロココ派を代表する画家で、本展出典作からも明らかな様に、建物を主体とした都市の景観を描いた作品が多い。確かに幾何学的で細密画風の表現は、印象に残り、一時代の主流をなしたのも首肯出来る。これほど多数のカナレット作品を鑑賞したのは初めてで、興味深い展覧会であった。一方、カナレットに関し、どれも同じ様な作品との見解を抱く人もいるであろう。
同時代の画家や後継者の作品も展示されているが、印象派まで含めるのは、テーマを逸脱している気がする。