沖縄本島南部の美ら海水族館とはまた違った魅力を持つ施設、DMMかりゆし水族館。沖縄の自然と海の生き物を身近に感じられる場所として、観光地としても地元の人々にも愛されている水族館です。今回は、実際に訪れてみて感じた良かった点と改善点を交えて、施設の魅力をお伝えします。

DMMかりゆし水族館は、沖縄県の豊見城市に位置しており、2020年に開館した比較的新しい施設です。施設内は、最先端の技術を駆使した展示がされており、観光客にも訪れる価値のある場所として評判を呼んでいます。観光だけでなく、地元の教育機関との連携や、環境保護活動も積極的に行っているため、学びの場としても利用されている水族館です。

この水族館は、DMMグループが運営しており、科学技術と自然の融合をテーマにしている点が特徴的です。展示物はもちろんのこと、館内での体験型のコンテンツや、最新技術を活用した映像コンテンツなどが豊富で、非常にインタラクティブな印象を受けました。

良かった点

1. 迫力のある展示

水族館で最も印象的だったのは、巨大な水槽に展示された海の生き物たちです。特にマンタが悠々と泳ぐ姿には圧倒されました。これらの大きな生き物は、他の水族館ではなかなか見ることができないため、非常に貴重な体験です。水槽が非常に大きく、窓から見るだけではなく、複数の角度から観察できるので、魚たちの姿をじっくりと堪能できます。

また、サンゴ礁の再生に関する展示や、沖縄の海に生息する生物たちを紹介するエリアも興味深かったです。沖縄ならではの海の生物や、絶滅危惧種について学べるコーナーもあり、ただ見るだけではなく、環境保護や生物多様性の重要性を実感することができました。

2. インタラクティブな体験型展示

DMMかりゆし水族館の特徴的な点は、最新技術を取り入れたインタラクティブな展示が豊富にあることです。子どもから大人まで楽しめる要素が満載です。

さらに、魚たちの餌やり体験や、触れることのできる生物コーナーもあり、実際に手を伸ばして触れ合える点が魅力的です。これらの体験は、観光客だけでなく、地元の子どもたちにも教育的な意味でとても良い機会を提供していると感じました。

3. 清潔感と施設の快適さ

施設全体が非常に清潔で、どこを歩いても気持ちよく過ごせました。特に、館内の空調管理がしっかりされており、湿度が高い沖縄の気候でも快適に過ごすことができました。また、広々とした館内は、混雑を感じることなくゆったりと観覧することができるので、ストレスなく楽しむことができます。

4. 館内のカフェとショップ

水族館内にはカフェもあり、休憩しながら海を眺めることができる席が提供されています。沖縄の食材を使ったメニューや、軽食、ドリンクも充実しており、訪れた際の疲れを癒やしてくれる場所です。また、ショップではオリジナルグッズが豊富に取り扱われており、ここでしか手に入らないアイテムが揃っています。

悪かった点

1. 一部エリアの混雑

特に週末や長期休暇中など、観光シーズンになると、いくつかの展示エリアは混雑することがあります。特に人気のあるジンベエザメの水槽周辺や、餌やり体験の場所などは、少し人が多くなる時間帯にはゆっくり見られないこともありました。可能であれば、混雑を避けるために平日に訪れるのがベストだと思います。

2. 館内の一部展示の音量が大きい

インタラクティブな展示や映像コンテンツは非常に魅力的ですが、その中には音量がやや大きいものもあります。特に、静かな展示エリアでの映像や音楽の音量が気になることがありました。特に小さな子どもがいる場合、音が大きすぎて落ち着いて見るのが難しい場面もありました。

3. 施設の外観が少し地味

DMMかりゆし水族館の外観は、ややシンプルで目立たない印象です。沖縄の他の観光施設や美ら海水族館のような圧倒的な外観のインパクトがないため、遠くから見ても少し見落としがちな場所です。建物自体は広いですが、外装や入口がやや目立たないため、少し改善の余地があるかもしれません。

総評

DMMかりゆし水族館は、沖縄の海の魅力を余すことなく楽しめる素晴らしい施設です。展示内容や体験型のアクティビティにおいては、非常に充実しており、特に子どもから大人まで楽しめる工夫がされています。最新技術を駆使したインタラクティブな展示や、広々とした館内での観覧は、他の水族館にはない新しい体験を提供しており、沖縄観光のハイライトの一つと言えるでしょう。

一方で、混雑や音量の問題など、改善できる点もいくつかありますが、それでもこの水族館は非常に高い評価を受けるに値します。総じて、非常に満足できる施設であり、沖縄を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい場所です。