鳥獣戯画の観賞については、期待通り興味を満足させてもらえるものでした。悪いと評価したのは、コロナ対策が怖いくらいできていなかったこと。観客同士が密になりすぎ、怖くて、落ち着いて展示物の観賞ができない状況でした。完全予約制ということで安全が確保されているものと思っていました。ところが、現地での観客誘導は密になるように先導されており、スタッフの考えのなさに驚きよりも恐怖を感じました。まず、1時間毎の観客入場方式で、入場予定時間まで一室に3列の折り返し、前後左右の間隔などない列に誘導し、時間まで待たせる密状態に誘導、これでは時間予約が密を防止するのではなく、かえって密を作為しているようなもの。展示会場内では、密にならないよう前の方と前後の間隔を保とうとしながら順序良く観客通しで配慮しながら列を形成して観賞をしていたにもかかわらず、管内のスタッフの方が、繰り返し、「列を形成するようにお願いをしておりません。どこでも構いませんので、開いているところから観賞してください。複数列になっても差し支えありません。前のお客様の後方からでも差し支えありません。」と誘導され、それに答えるかのように、後方のお客様が、密にならないよう間隔をあけている私の前に入ってこられたり、私の肩口にのぞき込まれるお客様が次々あらわれ、恐怖を覚える状況にありました。何という誘導を、せっかく秩序ある行動をとっていた我々の努力を無にする、スタッフの方の「無秩序さを促す」誘導ぶりに憤りを感じた次第です。何というコロナ禍に対する配慮の無さか、現場で直接指導したいと思いましたが、他の方が私よりも先に大きな声を出されたこともあって、自分の身を守ることだけに専念致すことといたしました。せっかく時間割の予約制にされていたのですから、待機場所のパーソナルディスタンスを求める足場のマーキングおよびその誘導。会場内では見学者の間隔が確保できるよう、入り口で5秒から10秒間隔程度の時間差をもったスタート誘導、会場内での間隔を保つことを優先した誘導等を心掛けるくらいの配慮が必要。管内の換気も不十分でした。澱んだ空気の中での密な環境づくりをされているスタッフの方の釈明を伺いたいと思っています。猛省を促す次第です。