もも さま

ももさまの口コミ

5 / 5素晴らしい!

チケットを2枚購入し、意中の相手にチケットが余ったからという理由をつけて、チケットをあげました。入場時にどのような処理になるかわからなかったため、同じタイミングで入場列に並んだところ、やはり同時入場でなければならなかったようで受付に呼ばれ、一緒に入場することに。電子チケットのおかげで一緒に入れたものの、展示中の会話が禁止だったこと、また私自身連れ立って鑑賞することが苦手だったため、自然に離れて鑑賞してしまいました。

会場内は完全日時指定チケット制だったため、鳥獣戯画のような超有名な作品の展示会では考えられないような空き具合でした。こんなにも快適に鳥獣戯画を観られる機会が今後あるのでしょうか。展示自体は昨年から楽しみにしていたこともあり、とても楽しめました。鳥獣戯画といえば、兎や蛙のイメージだけだったのですが、様々な生き物や人物が生き生きと表情豊かに描かれていて、改めて親近感の湧く作品であると感じました。また鳥獣戯画が所蔵されている高山寺や明恵上人についての展示もあり、明恵上人のエピソードのインパクトに圧倒されました。明恵が後生大事にもっていた石や、日本最古のタツノオトシゴの剥製(3点)、木製の子犬像などほほえましいものもありました。

話は戻り、私は混雑のなか物販を見て回ることにしました。彼も遅れて物販会場に到着したところを確認し、そこで声をかければ良かったものの緊張のあまり、意中の相手の存在自体が目に入っていませんという顔で買い物をし、お互い別々に会場をあとにしました。

展示品についてや、見終わった時間が遅めのお昼時だったため「よかったらお昼でも」など、いくらでも話すことや先に繋げる方法はあったはずなのですが、休日にどう接していいのか分からなくなってしまい、とても可愛げのない態度を取ってしまいました。
自分の情けない態度にショックを受け、斜め振りの雨の中、ふらふらと韻松亭に並んだもののあんみつの気分になれず、またもふらふらと階段を降り、不忍池で大量の蓮を見て心を落ち着かせました。その後は一人寂しくデリーでカシミールとラッシーを頼み、うさぎやでどら焼きと生菓子を買い込みました。

色々と思うことはありますが、コロナ禍、アソビューでの電子チケット販売、チケットを購入できた私の運、さまざまなことが重なり、好きな相手と会場に入れたことは大変いい思い出になりました。ありがとうございました。