元旦に行きましたが、アソビューで前売りを買っていたため、当日券購入に1時間待ちをする必要がなく、すぐ入れました。

未来を想像した小説や映画の中には現代よりも便利なものが開発され、うらやましい光景が見られますが、未来と芸術展を見ていると、必ずしも未来は明るいものと言えず、不安にさせるものが潜んでいる事がわかります。

例えば「セクション4　身体の拡張と倫理」、バイオ技術が発達して培養された心臓や（ゴッホが切り落としたという）耳の再現。これを見て素晴らしいと思った人はきっと実際に心臓の病を抱えた人等でないと共感出来ないと思います。

現代では麻酔や消毒技術も進んで外科手術は当たり前となっていますが、外科手術を発展させた西洋では中世、人間の体を切る行為そのものが野蛮でさげすまれていたと言われています。ヨーロッパの中世の人たちが現代では手術が当たり前に行われている未来を知ったとしたら、不安を感じるかもしれません。

現代人が中々受け入れられない未来の価値を見せつけられている、そんな感じが作品からしました。