最澄にゆかりのある貴重な品々、たいへん興味深く拝見しました。
唐に向かったときに日本と唐の国でやりとりした公式な文書など、
眺めていると当時の空気が伝わってくるようでした。

今回のいちばんのお目当ては、天台ゆかりの人物たちを描いた
国宝となっている兵庫・一乗寺蔵の肖像画でした。
全十幅の勢揃い（勢揃いでの公開は会期中の6日間のみ）は圧巻でした！
ずらりと並んだ十幅の前で、それぞれの祖師たちの歩みに思いを馳せながら、
おだやかな時を過ごすことができました。

各地から上野にやって来てくれた、素晴らしい仏像の数々もまた、
忘れがたい印象を残すものばかりでありました。

たくさんの人が来ていましたが、日時指定の事前予約制ということで、
落ち着いて鑑賞でき、大満足でした。ありがとうございました。