東京にこれだけ多くの縄文時代の遺跡があって、多くの縄文人が住んでいた、というのがとても興味深かったです。伊豆諸島に縄文人がいたことも。そこに島があるとどうして知っていたのか、1本の丸太をくりぬいただけの船で八丈島とどうやって往来していたのか、等々、入口入ってすぐのところから興味深い展示が続きます。糸魚川から翡翠が運ばれたり、逆に千葉から琥珀が運ばれたりと広い範囲で人流があって、土器にも地域性が見られること、運ばれてきたものを模倣して作ったこともあっただろうけれど「土器職人（？）」が遠路はるばる移動して技術を伝えたと思われること、貝塚はゴミ捨て場と思っていたけれど、土器の工房や貝の加工場等々、分業が行われていただろうこと、製塩技術があって海藻から藻塩を作っていたこと…展示を見れば見るほど驚きの連続でした。
目玉の「東京の縄文土偶100」と「縄文のビーナス」も個性豊かで見ごたえがありました。もう1回、今度は「縄文のビーナス」と入れ替えで展示される「仮面の女神」を見に行こうと思います。