Adoriさまの口コミ
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昨年末からメトロポリタン美術館展、福岡のゴッホ展、そしてこのイスラエル博物館展と続けて美術展を見る機会があり、段々と絵の見方がわかってきた気がする初心者です。素人なので見るポイントが少し変なのですが、時代の変遷の中で変わっていくテーマや、画材や文明の進化の中で、絵画もまた変化していく様が面白いです。 最近ではパソコンやタブレットで絵を描くのが普通になってきていますが、この時代でも絵の具や交通手段の進化により、屋内から屋外へ、さらに遠くの地へ、モチーフを求めて画家が動くようになったというくだりが個人的には興味深かったです(恐らく展覧会の趣旨とはずれていますね)。 日本では無名だったレッサー・ユリィはやはり印象深かったです。雨で濡れた地面に映るネオンサインは、やはり昔はなかったモチーフで、夜が明るくなった現代だからこその現代的かつ都会的な作品だと感じました。 ゴッホは写真の「プロヴァンスの収穫期」はいかにもゴッホという感じで、目の覚めるようなイエローはどんなに離れていてもゴッホとわかるものでしたが、個人的にはその隣にあった「麦畑とポピー」の赤と緑のコントラストが鮮烈でした。 会のキャッチフレーズともなっている「まだ見ぬ、モネの睡蓮」は本当に見たことない睡蓮で、見慣れた大胆なタッチの睡蓮と違い、少し霞みがかった写実的な睡蓮も趣がありました。