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山口県立自然公園に指定されている下関市の豊田湖。市の中心部から車で一時間ほど北上した山間に位置しています。
下関市の「豊田湖畔公園キャンプ場」とは?
豊田湖に隣接する「豊田湖畔公園キャンプ場」には、湖のそばのオートサイトや、森の中の一般サイト、設備の揃ったケビンなど、様々なタイプのキャンプサイトがあります。
中でも特に人気なのが、オートサイトAの15番サイト。眼下に豊田湖を見下ろすことができ、爽やかな風を感じながらキャンプを楽しめますよ。
月に一組限定のプレミアムな朝体験?!
BBQはもちろん、野鳥の観察や水遊び、冬にはワカサギ釣りなど、一年中自然を満喫できる豊田湖畔公園キャンプ場ですが、ここには不定期で実施される特別な体験があるとのこと!
それが「早朝カヤックアドベンチャー」!
何がどう特別なのか、このお二人に体験してもらいました。
下関市在住のダンスユニット、nacayoci(なかよし)のノッポさんとメグさんご夫婦。普段はダンサーとして活動する傍ら、レモンを育てるなど農家の一面も
夜明け前から始まるツアーなので、前日はテントを張ってキャンプします。
カヤックは初めてというお二人。ノッポさんは「普段ダンスしてるからと言って、うまく漕げるとは限りませんからね(笑)落ちたらどうしよう!」と笑います。「楽しみだね!」とメグさん。
ただ眺めているだけで、心も温めてくれるたき火はキャンプの醍醐味ですね。時折、森の中から「キュイー!」と聞こえてくるのは、鹿の鳴き声。自然の音や匂いに包まれて、今夜は眠りにつきます。
そして翌朝。いよいよカヤックアドベンチャーへレッツゴー!
真っ暗な道を、懐中電灯の明かりを頼りにカヤック乗り場へ歩いていきます。
暗闇の中、現れたのはメタリックに光る浮き桟橋!なんだかワクワクしますね!
ライフジャケットを身につけ、準備万端。
外へ出たら、すでに空が白み始めていました。この桟橋は湖の水位によって高さが変わるのだそう。この日はかなり低かったので階段も急傾斜。滑らないよう、一歩一歩確実に降りていきます。日中はワカサギ釣りをする人で混み合う桟橋も、早朝には誰もいません。
パドルの持ち方や漕ぎ方をガイドさんにレクチャーしてもらい、まずは地上で練習します。
カヤックに乗り込むと、水面との距離が一気に近くなり、体が半分水中に沈むような感覚になります。
まだ完全に日が昇る前の青い世界。静けさの中聞こえるのは、パドルで水をかく音だけ。
初めはガイドさんの側で練習。慣れてきたら徐々に自分のペースで漕いでいきます。
さすが、息ぴったりのお二人!
ノッポさん、フォームがキマっています。
プレミアム体験その1「湖面で眺める朝日」
自由に漕ぐうちに、山の向こうから朝日が昇ってきました!
静寂に包まれて無言で朝日を見つめるひととき。
水の上で朝日を拝むなんて、なかなかない体験ですよね。
漕ぐのをやめると波紋が消え、徐々に湖面がミラーのように風景を反射し始めます。
上下逆さまに見ると、カヤックで空を飛んでいるみたい!
この辺で、そろそろ上陸休憩。ひょうたんのような形をした「中の島」へ降りてみましょう。
無事、上陸!
ここでのお楽しみはこちら。
プレミアム体験その2「CRAFTSMAN COFFEEで一服」
自分で豆を挽き、お湯を沸かしてコーヒーを淹れます。
コーヒー豆は下関市内に店舗を構える「CRAFTSMAN COFFEE」のもの。今回のツアー参加者には、コーヒー豆が一袋ついています!
「実は僕、ちゃんとコーヒーを淹れられたことがないんですよね。できるかな(笑)」とノッポさん。
「おぉ、いい感じ!」
湯気とともに、コーヒーの良い香りが立ち上ってきます。
淹れたてのコーヒーを片手に、湖面を見下ろしながらしばしの休息。なんて贅沢な時間なんでしょう。
体を休めたら、後半戦。もう少し湖の奥まで行ってみましょう。
プレミアム体験その3「野生動物との出会い」
水中に立っている枯れ木にぶつからないよう、するりと間を縫うように進みます。
「あそこ!何かいる!」
水際まで森の鹿が降りてきていました。こちらが湖面に浮かんでいるせいか、結構な距離まで近づいても逃げません。
桟橋が見えてきたらゴールはすぐそこ!お疲れ様でした〜!
今回はカヤックでは立ち寄れませんでしたが、近くにはこんなスポットもあります。
「八窪の滝」。落差12mほどの小ぶりな滝です。
豊田湖の水位が高ければ、カヤックでも直接アクセスできます。
最後に、nacayociのお二人に今回のツアーの感想を聞いてみました!
「自然の中にいる感じがすごくしました。時間によって音の変化があるのも面白かったです。夜明け前は静かだったのが、徐々に鳥の声が聞こえるようになったり。心が穏やかになりました」とメグさん。
ノッポさんは「初心者でも意外と漕げるものですね!」と嬉しそう。
「湖の上と地上では、会話の質感が変わるのが不思議でした。特別なことを話しているわけではないのに、普段よりしっかり『会話している』感じがするというか。湖面だと声がよく通るのもあって、物理的な距離は離れてても心の距離が近くなる気がします」
「今度は友達と来たいね〜!」とお二人。この体験を共有できたら、より仲良くなれそうですよね。
五感すべてで自然を満喫できる極上のリラックス体験。あなたも是非、味わってみてくださいね。
モデル紹介
●nacayoci (なかよし)
ノッポとメグの2人からなる夫婦ダンスチーム。
西日本を中心としたダンスバトルで実績を重ねながら、現在は下関市豊浦町を拠点にダンスレッスンやダンスの普及活動を行なっている。
2019年よりノッポの実家の家業でもある農業を継ぐ形で「農家ダンサー」として活動開始。
2020年より関門海峡初の国産レモン「海峡レモン」の栽培を開始。関門エリアが20年、30年後に「レモンが香る海峡のまち」となる日を夢見て、鹿や猪による獣害を始めとした諸問題に立ち向かいながら奮闘中。
2021年よりNEXCO西日本がvoicyにて運営する「関門ONAIR」のメインMCにノッポがまさかの抜擢。関門エリアを深掘りした歴史、産業、人の情報をお届け中。
2022年よりダンスイベント「KANMON DANCE WAVE」を立ち上げ。
下関市、Red Bull、山口情報芸術センターYCAMと共に、国内トップレベルのダンスイベントを開催。
〜関連情報〜
CRAFTSMAN COFFEE ROASTERS
2016年創業の下関市のコーヒー専門店。品質、鮮度にこだわった豆を自家焙煎して提供する「CRAFTSMAN COFFEE ROASTERS」、朝から夜まで営業し、クラフトビールも楽しめる「TAGLINE」など、それぞれに特色のある店舗を展開しています。
中でも「THE LAB」は、日々コーヒー豆の焙煎と研究を行っており、各店舗や全国にコーヒーを届ける拠点としての役割を担っています。
道の駅 蛍街道 西ノ市
豊田湖畔公園キャンプ場から車で約10分の場所にあるのが、「蛍街道 西ノ市」。キャンプ場から一番近い道の駅です。こちらには、露天風呂やサウナを備えた天然温泉が併設されており、キャンプ中でも気軽に立ち寄ることができます。
ナトリウムを多く含むお湯は身にまとわりつくようなトロトロの泉質で「美肌の湯」として親しまれています。もちろん、地域の特産品やお土産も充実。BBQにもってこいの新鮮な地元食材にも出会えますよ。