【12月15日(日)】梅若会定式能(12時開場・13時開演)
東京都新宿・中野・杉並・吉祥寺
演劇・舞台
日時指定チケット
チケット利用可能期間
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都心で能楽を楽しむひとときを「梅若会定式能」
【素謡 鉢木】旅の僧が信濃から鎌倉へ上る途中、大雪に行き悩んだ。とある一軒家に宿を求めると、主の夫婦はあまりにみすぼらしい所だからと一旦断るが一夜の宿を承知し、粟の飯を出し、夜寒に秘蔵の鉢植えの木をたき火にしてもてなした。僧が名を問うと、渋りながらも佐野源左衛門常世と告げた。彼は一族の者共に本領を横領されて貧しい生活ながら、今でも錯びた長刀や痩馬を大切にし、いざ鎌倉という時には一番に馳せ参じて討ち死にする覚悟だと語った。やがて一夜を語り明かし、去って行く僧を夫婦は見送った。この僧こそ身分を隠して廻国する執権、最明寺入道北条時頼であった。鎌倉へ戻った時頼は、常世の首葉の真偽をただすため、諸軍勢を招集した。何も知らない常世は、かねての覚悟通りに痩馬に鞭打って馳せ参じ、最明寺入道の前に呼び出された。入道はその忠節心に感じて本領を返し、さらにあの夜の鉢の木梅、桜、松にちなみ新たに三個荘をも与えた。常世はその御教書を戴き、晴れ晴れとこれを諸国の武士達に見せ、意気揚々と帰国した。
【巻絹】勅命により熊野三社に千疋の巻絹の奉納が下されたが、都の分の巻絹が届かない。都の使者は巻絹を持ち熊野に着いたが、音無の天神に参詣し祈願をこめた和歌をたむけて遅参した。勅使が遅れた使者を従者に縛らせると、巫女が現れ使者の縄を解けと告げる。巫女には天神が憑意していて使者の詠んだ和歌に感心したと話す。勅使は下賎な男が和歌など詠むはずがないと言うと、巫女は証拠に使者に上の句を詠ませ自分が下の句を詠み和歌の徳を述べる。そして巫女は祝詞を捧げを詠ませ自分が下の句を詠み和歌の徳を述べる。そして巫女は祝詞を捧げ、神楽を舞って神徳を語り説くが、やがて神霊が離れ巫女は正気に戻る。
アクセス
所在地 | 梅若能楽学院会館 〒164-0003 東京都中野区東中野2-6-14 地図を見る |
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梅若能楽学院会館