独立行政法人日本芸術文化振興会（国立劇場）

【二等席】初春歌舞伎・彦山権現誓助剣｜愛と復讐に生きる強い女性の物語｜新国立劇場（1/5～27）

令和7年初春歌舞伎公演 『通し狂言 彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)』

今回、主⼈公の⽑⾕村六助を務めるのは、尾上菊之助。市川團⼗郎家と並び⽴つ歌舞伎の名⾨・尾上菊五郎家の系譜です。 令和７年５⽉に⼋代⽬尾上菊五郎の襲名を控える菊之助にとっては、現在の名跡で最後の国⽴劇場への出演となります。⽑⾕村六助は、尾上菊之助の義理の⽗にあたる⼆代⽬中村吉右衛⾨の当たり役でした。 今回、尾上菊之助が初役で努めます。六助の優しさと愛嬌、そして剣の師匠への忠誠⼼に⼼を打たれる⾒どころあふれる名場⾯「⽑⾕村六助住家の場」を、どうぞお楽しみに！ 「彦山権現誓助剣」｜最強の女剣士お園の復讐と愛の物語。 彦山権現誓助剣は、剣の師匠を亡くした主人公・毛谷村六助が、師匠の娘たちを救い、長女お園とともに復讐を果たす浄瑠璃の名作です。 中でも今回注目したいのが、主人公・六助の剣の師匠の長女であるお園。 父譲りの剣の才にあふれ、最強の女剣士として亡き父の敵討ちに向けて一人で立ち向かうパワーウーマン。強くたくましく生きる女性像に、現代を生きる私たちも勇気付けられるはず。 復讐の道中、お園と六助が出会うシーンでは、先ほどまでの剛腕なお園から一変、艶やかな女性に様変わり。 コロコロと変わるお園の表情にぜひご注目ください。

尾上菊五郎（人間国宝）率いる「音羽屋」勢揃い！初春にふさわしい豪華キャストでお届け

「国立劇場のお正月」の定番として長きにわたってお客様に愛されている、菊五郎劇団を中心とした初春歌舞伎公演。今年も人間国宝の尾上菊五郎を座頭に、尾上菊之助、坂東彦三郎、中村時蔵、中村萬太郎ら人気と実力を兼ね備えた一座の俳優が勢揃い。令和７年５月に八代目尾上菊五郎の襲名を控える菊之助にとっては、現在の名跡で最後の国立劇場への出演。 さらに坂東亀三郎、尾上丑之助、尾上眞秀、中村梅枝の子どもたちも出演し、立廻りで大活躍の予定。新しい年の歌舞伎を華々しく盛り上げます。 歌舞伎らしい趣向にあふれた名作を、国立劇場ならではの分かりやすい通し上演でお楽しみいただけます。 豪華キャストだからこそ、何度もみている方にも、初めての方にもおすすめの演目です。