志摩の地域の歴史・文化・食

恵利原の水穴（天の岩戸）

三重県志摩市磯部町の恵利原にある湧水。伊勢志摩国立公園内の逢坂山の中腹にある洞窟から湧出している。日本神話で天照大神が隠れ住まわれたと伝えられる伝説の場所のひとつ。木立に囲まれた水穴の近くには雨乞いにご利益があると言われる水神がまつられている。湧き出る岩清水は環境省の名水百選に選ばれ、禊滝と呼ばれる滝は修行者を迎える。周囲は清らかな空気に満ちており、冷たい水と神々しい木立の清浄感を味わうことができる。

ささら踊り

5年毎に、先祖供養、新亡供養として行われる大念仏行事で、「陣ばやし」「ささら踊り」「なむで踊り」の三部構成となっている。前回は、平成31年開催された。

伊勢えび

長寿を祝う縁起物として古くから大切にされてきた。独自の甘さと身が締まったぷりぷりの食感、濃厚なみそは絶品。5月から9月までは禁漁期間なので注意。

南張メロン

志摩市浜島町内南張地区の暖地園芸の主要産品。果肉はみずみずしく、濃厚で糖度が高い。

石仏（潮仏）

御座の港から小さな鳥居をくぐって磯沿いの道を行くと、海の中に現れる不思議な仏様。海中にまつられているので潮の満ち干により現れたり消えたりする事から、潮仏とも呼ばれている。

てこね寿司

醤油で味付けしたカツオなどの魚と薬味を酢飯にまぶし、手でこねた志摩市の郷土料理。その昔、漁師が船上で獲れた魚をすぐに調理し、ご飯に混ぜたのが始まりとされている。 平成２６年３月には、市内で常時食べられるお店を紹介した「てこね寿司マップ」が完成。 てこね寿司マップは、志摩市商工会ＨＰへ。 http://shimasho.jp/html/tekone.html

きんこ

古くから海女さんたちのおやつとして親しまれている保存食。隼人いもという品種のサツマイモを煮て干し乾燥させたもので、適度な粘りと、やさしい甘みが特徴。

国府の槙垣群

家々を防風・防砂のための槙垣で囲った美しい町並みを作っている。

【2021年開催中止】安乗の人形芝居

ここの人形芝居の起りは明らかでないが、言い伝えによると志摩の国主で水軍の将・九鬼嘉隆が、この地の八幡宮に祈願して文禄の役に戦功を得たので、そのお礼として村民に人形芝居を許したものと言う。またこの地は志摩海軍の一拠点として繁昌した港町であったので、往時の盛況が、この人形芝居を生んだものであろうともいわれている。初め村人が手踊りから幼稚な人形芝居をはじめていたが、ある時は旅まわりの人形芝居を雇って八幡宮の神事に加えたこともある。最盛期は享保年間から宝暦年間（1716〜1764）である。大正14年（1925）から中絶していたが、昭和25年に人形使い伝承者として唯一人、坂下嘉市翁ら有志30余名で復興した。昭和55年には国の重要無形民俗文化財の指定を受けた。

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