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実は初心者でも釣れる!「タコ釣り体験」で獲れたてタコを堪能
■自分で釣ったタコを食べてみたい!
タコ釣りに挑戦してみたい!自分で釣ったタコを食べてみたい!そう考えた時、気になるのはどこで釣れるのか?どんなタコを釣ればいいか?そもそも、どうやって釣るのか?など。そこで、これからタコ釣りをはじめるにあたって、知っておくべき情報をご紹介します。
■タコはどこで釣れる?
船で沖合まで?タコ壺を仕込んで後日確認?など、タコ釣りはハードルが高いと思われがちですが、でも心配しなくても大丈夫。実は、タコは防波堤から気軽に釣れるんです。それは、タコの習性によるもの。日本のスーパーでよく見かける「イイダコ」や「マダコ」などは、浅い環境や岩礁地帯、砂泥底を好むため、防波堤の下にも集まりやすくなっています。
■防波堤からのタコ釣りで釣れるタコ
では、防波堤ではどんなタコが釣れるのでしょうか?ひとえに「タコ」といっても、その種類はさまざま。種類の違うタコでも、見た目が似ていて見分けがつかないなんていうこともしばしば…。なかには毒を持っているタコもいるため、タコ釣りを楽しむ前に、タコの種類や特性を知っておくといいでしょう。
■イイダコ
一般的な食用タコとしてスーパーなどにも並ぶ、マダコ科のタコ「イイダコ」。主な生息地は、福島や茨城、瀬戸内海、三重の近海です。全長は約10cmから30cmと小柄なのが特徴。イイダコの旬は秋から冬にかけてで、この時期になると「いい持ち」と呼ばれる、子持ちのイイダコが釣れます。
■マダコ
日本近海でもっとも多く見られるタコが「マダコ」。姿かたちはイイダコとよく似ていまが、全長は約60cmから100cmとイイダコよりも一回りサイズが大きく、濃色で網状の斑点があるので、イイダコとマダコを見分ける際は斑点に注目してみてください。マダコは砂礫や岩礁海域に生息しているため、防波堤からでも釣れます。
■ミズダコ
大きいもので、全長3m・重さ30kgにまで成長する世界最大種のタコ「ミズダコ」。その大きさから、見た目はモンスターや宇宙人のようないでたちで、「本当に食べられるのか…」と思いがちですが、ミズダコもしっかり食用。生息地は本州中部以北の各地と北海道が中心です。その名の通り、肉質はマダコよりも水っぽく、茹でても固くなりません。そのぶん食卓では、刺し身やタコしゃぶ、酢だこなどで楽しまれています。
■タコ釣りの時期(シーズン)
タコ釣りの時期は春先から夏場にかけて。特にベストシーズンといわれているのは、6月から8月です。また、エリアによってよく釣れる時期は若干異なります。たとえば、千葉県や神奈川といった関東地方は、5月から7月がよく釣れる時期といわれているほか、11月から12月にかけての冬場にも若干釣れる傾向があります。また、関西エリアは5月から10月までタコ釣りが楽しめ、その中でも6月から8月までがベストシーズン。愛知周辺では、7月がもっともよく釣れる傾向にあり、10月から12月までの冬場にも若干釣れる傾向があるため、冬場のタコ釣りも楽しめます。
■タコ釣の釣り方
実際にタコ釣りをする際に必要になってくるのが、釣り竿や仕掛け、そしてエサです。乗合船で沖合からタコを釣る場合は、レンタルの竿や仕掛けを用意してもらえる場合もありますが、個人で防波堤釣りを楽しむのなら、適切な道具を自分で用意する必要があります。でもご安心を!防波堤からのタコを釣りは、仕掛けを海底に投げ、ゆっくりと引きずるだけというシンプルなもの。できるだけ仕掛けが海底を離れないように引きずっていると、ふいにグっと引きが重くなる瞬間があります。その瞬間こそが、アタリのサイン。うまくアワセを入れ、あとは一気に引き上げましょう。
■タコ釣りに使う竿
タコ釣りに適している竿(ロッド・タックル)は、2~3mの長さで強度のあるもの。ジギング用の安いものを使用するのもいいでしょう。船釣りのロッドを使う場合は、先調子のものがおすすめです。タコ釣りで使用する仕掛け「テンヤ」は、それ単体である程度の重みがあるので、柔らかい竿を使用すると、仕掛けにタコが乗った際にうまく合わせられないといった問題がでてきます。そのため、竿の硬さはタコ釣りを楽しむうえで重要です。ちなみに、長さが短く強度の強い竿という条件を満たしていれば、安い竿や子供用投げ竿でも代用可能。タコ釣り専用の竿などもあり、安いものなら2,000円から3,000円前後の値段で購入できます。
■タコ釣りに適したリール
リールには「ベイトリール」と「スピニングリール」の2種類があり、タコ釣りでは目的に応じてこれらを使い分けます。ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。
■スピニングリール
スピニングリールは初心者でも扱いやすく、主に軽い仕掛けやルアーを投げる際に使用されます。ただし、砂泥底や岩礁地帯を狙うタコ釣りは、根掛かりが多いので、スピニングリールの場合外そうと無理をするとすぐに壊れてしまうというデメリットもあります。そのため、扱いには注意が必要。タコ釣りに使用するスピニングリールは、4,000番から6,000番あたりがおすすめです。
■ベイトリール
ベイトリール(両軸リール)はパワーがあるので、根掛かりの多い場所でタコ釣りをする場合はおすすめ。ただし、タコジグやテンヤといった重い仕掛けでチョイ投げをする場合、ベイトリールではバックラッシュと呼ばれるリール内での糸のもつれが発生しやすくなります。そのため初心者ではうまく扱えず、対処に時間がかかってしまい全然釣りに集中できなかった…なんてことも。ですので、初めのうちはスピニングリールを使用するのがおすすめです。
■タコを釣るための仕掛け
タコを釣る際は、「タコ用テンヤ」もしくは「タコエギ」と呼ばれる仕掛けを使用します。
■タコ用テンヤ
タコ用テンヤは、仕掛けに冷凍アジやイワシ、カニなどを巻きつけて、タコの潜んでいそうな砂泥低や岩礁などを這わせるだけというシンプルなもの。またテンヤを使用する際のエサには、イワシと豚の背脂という組み合わせも効果的です。
■タコエギ
イカ釣りでしばしば用いられるルアー「エギ」を、タコ釣り用にアレンジしたものが「タコエギ」です。タコエギは、ハリが上を向いていたり、針数が通常のエギよりも少なかったりと、根掛かりしやすいタコ釣りに最適化されているのが特徴。タコエギの利用に最適なポイントは、防波堤からすこし沖目やタコが潜んでいそうなごちゃっとした岩場などです。タコエギを使ったアクションは、初心者でも比較的簡単におこなえますので、初めてのタコ釣りという方は、タコエギを試してみてはいかがでしょうか。