山陰・山陽の動物観察

常栄寺のモリアオガエル繁殖地

モリアオガエルは、日本固有種で、樹上に産卵する珍しい大型のカエル。 日本においては、ほぼ本州全域に生息しているが、山口県はその分布の西限です。 常栄寺の四明池は、環境が安定しており、毎年5月〜7月の繁殖期に、合計100個以上の卵塊が観察できる県内有数のモリアオガエル繁殖地です。 卵塊の数から、この池の周辺に数百匹のモリアオガエルが生息すると推測されます。

美川ムーバレー「山ほたる」周辺／ほたる

美川ムーバレー「山ほたる」前の根笠川、梅の木川に郡舞し、カジカの鳴き声も聞こえる。

岩国のシロヘビ／シロヘビ

岩国市の限られた地域にだけ生息している世界的にも珍しいヘビで、長さ180cm、胴回り15cm余り。 性質は温順で、目はルビーのように赤く、全身は白磁器のように白くその姿はとても神秘的で、古くから弁天様のお使い、商売繁盛、開運の守り神としてあがめられています。

黒柏鶏／にわとり

島根県と山口県でかなり古くから飼育されてきた中型の大きさの鶏で、県内では、山口・防府・徳山の付近だけで飼育されているといわれています。 なお、防府市の玉祖神社内には黒柏発祥の地という石碑があります。

向島タヌキ生息地

向島は防府市の南部にある島。 ここに生息するタヌキはホンドタヌキで、アナグマまたはキツネの古巣に住み、しばしばこれらと一緒に住んでいます。 1926年（大正15）には、生息数2万頭と推定されたが、その後減少し、現在では、ごく少数の個体が生息しているとされています。

萩市吉部下大光寺／ほたる

萩市鈴野川／ほたる

萩市山田地区／ほたる

見島のカメ生息地

日本海に浮かぶ見島は、約6万〜1万年前、地球の全体が寒くなって海面が低下したときは本州と陸続きでした。 その後暖かくなり、海面が上昇して島となったもので、これらのカメそのものは本州の各地に生息しており、珍しい動物ではないが、見島が本州と陸続きであった時代から生息していた動物として、特に指定されています。

指月山／ミカドアゲハ

ミカドアゲハは南方系の昆虫でインド、セイロン、中国、フィリピンから日本にかけて分布し、日本はその北限にあたります。 指月山中のオガタマノキを食性としており、日本海側の北限となっています。

見島牛

見島は萩の北西方44.3kmにある周囲18kmの孤島。 この島で古くから飼育されている見島牛は、一般的に飼育されている黒毛和牛と比較すると体格は小さく、毛色はかすかに褐色がかった黒色で、発育は遅く、成熟には５年以上を要すします。 性質は極めて温順で、病気にも強く、粗食に耐えるので農耕用として飼育されていました。 これらの特徴は、日本の在来牛の姿を伝えていると考えられています

室積クサフグ産卵地／クサフグ

クサフグは、体長約15cmと小形で、腹部は白く、背部は淡灰青色で淡黄色の小円点が多数あります。 本州中部以南の沿岸に多く生息し、毒性が強い。 断崖絶壁で知られる室積鼓ケ浦海岸に、毎年5月〜7月に群をなして産卵に来ます。

佐波川関水／ほたる

すぐ前に佐波川があり、近くで見ることができる。駐車場有り。

四十八瀬川沿い／ほたる

四十八瀬川流域の柳井田付近から釜ヶ淵付近には、ゲンジボタルが群生しています。

一の坂川ゲンジボタル発生地／ほたる

市街地を流れる一の坂川で、国の天然記念物であるゲンジボタルの乱舞を見ることができます。 この一の坂川は、大内氏が山口のまちづくりをする際に、京都の鴨川に見立てたといわれており、春は桜並木が美しい。

ときわ動物園　シロテテナガザル

樹高10メートルの木にすいすい登り、はるか見上げる高さで、器用にサーカス団のような身軽な動きをみせてくれるシロテテナガザル。水が苦手なので、島の周りに造られたお堀によりこちらへは出てこれません。檻を取り払い、彼らの自由で伸び伸びとした動きをすぐ目の前で見ることができる、生息環境展示は感動ものです。

ときわ動物園　コツメカワウソ

インド南部に生息するコツメカワウソ。ここでは野生の生息環境を再現しており、同じインド南部に生息するボンネットモンキーと、国内初の同居展示をしています。コツメカワウソが水中ですいすい泳ぐ姿は水中ビューからご覧いただけます。

小野区上小野／ほたる

市内でも有数のホタルの名所で，ゲンジボタルやヘイケボタルの光の乱舞を楽しむことができる。 毎年５月下旬に横瀬八幡宮周辺でホタルまつりが開催される。

下関市豊浦町黒井郷杜屋広場／ほたる

毎年黒井の杜屋川（黒井川）にてほたる鑑賞が楽しめる。

平家蟹

関門海峡に棲む甲羅が2cmほどの蟹を、その甲羅がまるで人が嘆き怨んでいるような不思議な刻印のため、この海峡で滅びた平家武者の化身であろうと、いつのころからか「平家蟹」と呼ぶようになりました。 同じようにこの海峡で獲れる小鯛は「小平家」（こべけ）と呼ばれ、平家の女官の生まれ変わりと言い伝えられています。