堺区（堺市）の神社・神宮

開口神社

大小路以南の氏神社。大阪湾を守る役割として創建されたと伝わる。天平18年に行基が境内に念仏寺を建立、大同元年には空海が宝塔を建てたことから「大寺」の通称も有し、地元では「大寺さん」と親しまれる。塩土老翁神、素盞嗚神、生国魂神の三柱を祭神として祀り、大寺縁起や伏見天皇宸翰御歌集、短刀「銘吉光」などの重要文化財を宝物に有する。境内には堺を生誕地とする与謝野晶子の歌碑や芸能の神を祀る「扇塚」なども置かれている。

石津神社

方違神社

大阪市堺市の方違神社は、河内と和泉、摂津の3つの国境の方位がない清地にあることから方災除けの神社として知られる。方位がよくない土地への転居や旅行、新居の建築などの際も、ここに参拝すると災難から免れるという。地元の人々からは「ほうちがいさん」の呼び名で親しまれている。菰（こも）の葉に埴土を包んだちまきが方位の災いを取り除くという故事にならい、5月の例大祭「ちまき祭」ではちまきが神前に奉納される。