上野・浅草・両国の神社・仏閣

石浜神社

南千住の隅田川沿いにある神社。奈良時代の神亀元年（724年）の創建で、奥州征討や元寇における戦勝祈願が成就したことから中世以降の崇敬を集める。鎌倉時代から安土桃山時代頃には付近に石浜城も存在した。令和2年には鎮座1300年記念境内整備計画の一環として茶屋の「石濱茶寮〜楽〜」も開店、江戸期にあった境内茶屋でも人気だった豆腐田楽や炭火で焼き上げた団子、焼鳥などを味わうことができる。

吉原神社

台東区千束にある神社。明治5年の創建で、かつて吉原に5社あった遊廓の守護神たる稲荷神社と吉原弁財天が明治期に合祀されたことが起源。昭和32年の売春防止法の施行により閉幕した吉原遊廓の歴史を伝えるため、境内飛び地に当たる緑苑弁財天本宮の境内には「花吉原名残碑」という石碑が置かれている。神社は現在でも開運や縁結び、商売繁昌のご利益のある神として信仰を集める。境内にはほかに俳人・久保田万太郎の句碑も。

牛嶋神社

東京都墨田区向島にある神社。別名を「うしのごぜん社」という。須佐之男命や天之穂日命などが祀られている東京ではかなり大きな社殿を擁する。創建は860年とされており、5年に一度行われる牛車を中心とした巡行行列は特に有名である。アクセスは電車が便利。都営浅草線本所吾妻橋駅から徒歩3分、東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅から同じく徒歩3分、東京メトロ浅草駅から徒歩10分。

入谷鬼子母神

東京都台東区下谷にある、1659年創建の寺。下谷七福神の福禄寿をまつっている。正式名称は真源寺だが、「入谷鬼子母神」の名前で知られ、安産、子育ての神として信仰を集めている。江戸三大鬼子母神の1つ。毎年7月の七夕には朝顔市が開かれ、朝顔を買い求める人でにぎわう。寺が所蔵している「絹本着色朝顔・蜻蛉図」は台東区藤六文化財。

下谷神社

奈良時代に建立された、東京で最も古いお稲荷さま。明治5年（1872年）までは「下谷稲荷社」という名称だった。大年神（おおとしのかみ）と日本武尊（やまとたけるのみこと）を祀っている。社殿の天井絵「龍」は日本画の大家、横山大観による作品。寛政10年（1798年）に日本で初めて寄席が行われたとされ、境内に石碑「寄席発祥の地」がある。夏祭り「下谷神社大祭」は1,000年以上もの歴史が。

回向院

振袖火事と称した江戸の大火で死んだ人を弔うため建てた。以来無縁仏や無縁犬猫を供養する。

鳥越神社

東京都台東区、都営浅草線「蔵前」駅から徒歩5分ほどのところにある神社。1350年もの歴史がある都内有数の古社で、日本武尊を祀った際に建てられたのが始まりとされている。毎年6月に開催される「鳥越神社大祭」は地域の方から愛されているだけでなく、数十万人が訪れるといわれる有名な祭りだ。最終日に登場する名物「千貫神輿」は都内最大の重さといわれており、担いで練り歩く姿は非常に迫力があり人気。

小野照崎神社

東京都台東区下谷二丁目にある神社。主祭神として「日本の白楽天」とも呼ばれた博学者の小野篁を、相殿には現代において「学問の神様」と称される菅原道真を祀り、江戸末期には「江戸二十五天神」の一つに数えられた。現代でも学問や芸能、仕事の神様として知られ、下町八社福参りなどのコースに含まれる。境内には重要有形民俗文化財指定の富士塚「下谷坂本富士」があり、6月30日と7月1日の2日間のみ登拝できる。

長命寺

俳句にも詠まれるかつての雪見の名所弁財天を祀る。隅田川七福神のうちの1つ。

浅草神社

浅草のシンボル・浅草寺の境内にある神社。浅草寺を創設したとされる土師真中知命（ハジノマナカチノミコト）・檜前浜成命（ヒノクマノハマナリノミコト）・檜前武成命（ヒノクマノタケナリノミコト）の神様を祀ることから、「三社様」とも呼ばれる。見どころは幣殿（へいでん）と拝殿を渡り廊下でつないだ権現造りの社殿。鳳凰や麒麟が描かれた色鮮やかな装飾は芸術的な美しさ。貴重な建築物として、境内東にある「二天門」とともに国の重要文化財に指定されている。

今戸神社

東京都台東区今戸にある古社。境内には奉納された多くの招き猫が置かれ、縁結びスポットとしても人気。1063年、源頼義・義家親子が京都の石清水八幡宮を当地に勧進し祈願したのが始まりとされ、新撰組「沖田総司」終焉の地でもある。境内各所には招き猫が置かれ、招き猫発祥の地ともいわれる。縁結び・夫婦円満に御利益があるとされ、可愛いお守りやおみくじ、招き猫スタンプが押してある御朱印も若い女性を中心に人気。

西新井大師（五智山遍照院總持寺）

天長３年（８２６年）弘法大師の創建と伝わる五智山遍照院総持寺。「関東三大師」の一つ。真言宗豊山派の寺院。800年代、悪疫流行になやむ村人を救おうと祈祷を行ったところ、枯れ井戸から清らかな水が湧き病がたちどころに平癒されたという伝説があります。その井戸がお堂の西側にあったことから「西新井」との地名になったといわれています。「火伏せの大師」「厄除開運」の霊場として有名です。境内の6箇所には70種、4500株のぼたんが植えられ、ぼたん大師とも言われています。

如意輪寺

都営浅草線・本所吾妻橋駅から徒歩5分、墨田区吾妻橋にある天台宗の寺院。嘉祥2年（849年）慈覚大師の創建と伝えられている名刹で、聖徳太子自作の太子像を安置したことがはじまりとされる。境内には水戸徳川家の家臣雪斎の書による聖徳太子の石額がある。お堂の横の茂みには、六角柱の側面に六地蔵が彫刻されている六面地蔵塔があり、江戸初期の柔和で造形的にも優れた石仏が残っている。墨田区の登録文化財に指定。

正福寺

正福寺は東京都墨田区にある真言宗の寺院である。多くの猫を飼っていた歴史があることから愛称として「ねこ寺」と呼ばれることもある。寺院改修の際に多くの頭蓋骨が発掘されたことから、南北朝時代の首塚があったことが判明しており、毎月4日に首塚地蔵の法要が営まれている。荒川辺八十八ヶ所霊場の第66番札所でもあり、御朱印を求める参拝者が訪れる。東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅から徒歩3分。

秋葉神社

墨田区向島にある秋葉神社は正応2年(1289)創建と伝えられ、江戸期には大名や庶民から篤く信仰される神社となった。現在は往時の賑やかさは無くなっているものの、静かな境内と朱色の社殿は訪れる人の心を落ち着かせる。社伝周囲にはイチョウやモミジの木々が植えられており、紅葉の季節には美しい光景を演出する。火伏の神様とも知られる秋葉神社、毎年11月の鎮火祭では奉納囃子や奉納舞踊が行われる。

上野東照宮

東京都台東区上野公園に建つ、創設390年以上の歴史を誇る由緒ある神社。天下をとり江戸幕府を開いた初代将軍・徳川家康を祀り、出世や勝利、健康長寿といったご利益が期待できる。金箔を贅沢に使用した社殿は、戦争や地震を免れた貴重な建築物として国の重要文化財に指定されている。豪華絢爛な唐門には昇り龍・降り龍の彫刻が施され、夜になると龍が不忍池まで水を飲みに行くという伝説がある。牡丹の名所として知られ、中国やアメリカ、フランスなどさまざまな品種が美しく咲き誇る。

浅草寺

創建から1400年以上の歴史があるお寺。巨大な提灯と風神・雷神を祀る「雷門」とともに、浅草の象徴的スポットとして親しまれている。250mに渡って朱塗りの商店が並ぶ「仲見世通り」は、日本で最も古い商店街のひとつ。下町の伝統工芸ショップ、和コスメ、和雑貨などの商店が軒を連ねる。境内は見どころが多く、レンタル浴衣を着て行う記念撮影も人気。日本一凶が出やすいと話題のおみくじも密かに注目を集めている。

榎稲荷神社

不忍池辯天堂

宝蔵門