早船狂言

約230年前から続いている狂言の内容は、長右衛門が揚屋の芸者に惚れ込み、水夫たちの再三のすすめにも応ぜず一向に船を出さないので、ある日とうとう艫取りと掛け合いになるというもの。毎年9月11日の夜、蛸島キリコ祭りの名物として演じられます。江戸文化の華を伝える極めて貴重なもので、石川県の無形民俗文化財に指定されています。

奥能登塩田村

珪藻土コンロ

珠洲市は能登半島全体での珪藻土埋蔵量が日本一。珪藻土は起源が植物ということもあり、小さな粒子に無数の空気層を抱え、他の素材からは比べ物にならないほど、調湿性や断熱性、遮音性、脱臭性に優れている。市内では珪藻土コンロを製造する企業が4社あり、様々なサイズ・デザインのコンロを取り揃えている。

いも菓子

さつまいもの形を模して作った和菓子で珠洲を代表する銘菓。白あんをシナモンがたっぷりついた皮でくるんで焼き上げられる。白あんにいもの繊維に似せた昆布が入っているのが特徴。

宗玄

能登を代表する地酒。宗玄酒造の、祖先は戦国時代、七尾城主を務めた畠山義春の一族。 天正五年（１５７７年）、上杉謙信の城攻めに遭い、この珠洲に逃れて宗玄と改姓し、明和五年（１７６８年）酒蔵を興した。 以来、地元杜氏が地元の水と米を使い、地元の人々のためにコツコツと旨い酒を醸し続けてきた。

初桜・大慶

大正3年創業の老舗、櫻田酒造がつくる地酒。

加能ガニ

ズワイガニのことを石川では雄を「加能ガニ」、雌を「コウバコ」と呼びます。ほんのり甘く、ふっくらした味わいは秀逸。　焼きガニ、蟹刺しなどでどうぞ。

海藻しゃぶしゃぶ

種類豊富な海藻を「しゃぶしゃぶ」でいただくのが珠洲市ならではの食べ方。海藻を熱いだしにつけ、さっと色が変わり磯の香りが増してくれば食べ頃。　昆布だしだけでなく、施設によりいしるや酒粕、味噌など色々な味付けのだしでお召し上がりいただけます。

天然岩牡蠣

殻も身もすこぶる大ぶり、それが珠洲名物・天然岩ガキの特徴です。美しい日本海で育った岩ガキは夏が食べ頃。市内の食事・宿泊施設13ヶ所でぜひ味わってみてください。

松茸料理

県内有数の生産量を誇る珠洲産の松茸は、香り豊かです。市内では10月上旬から11月上旬にかけて、この松茸を使った食のキャンペーンを実施しています。市内協賛の宿泊施設と食事処13施設で、松茸を使った料理を提供いたします。

奴振り

天保10年(1839年)に始まったと伝承され，2列の奴が高々とシャンガと呼ばれる毛槍を振り、一斉に槍を相手に放り渡す所作など、勇壮にして機能美あふれる道中絵巻です。毎年9月15日、正院キリコ祭りの際に行われます。

砂取節

珠洲市域の海岸部一円の揚げ浜式製塩の作業従事者によって唄いつがれてきた哀調を帯びた民謡で、石川県の無形民俗文化財に指定されています。毎年8月13日には、珠洲市馬緤町で「砂取節まつり」が行われます。

蛸島町の町並み

蛸島は能登半島最北端の飯田湾北岸に位置し、海岸に船舶の目標となる高さ30メートルの山王の森と呼ばれる小高い丘、沖合400メートルに周囲200メートル余りの弁天島がある。砂浜のわりに海が深いこともあって、古くから漁港として栄えていた。江戸期を通じて加賀藩領で漁業を生業とした集落で廻船業者もいた。なお、蛸島町の白壁と下見板張りの町並みは第3回いしかわ景観大賞でいしかわ景観賞を受賞している。現在もこの町並みを壊さないよう、家の修復の際にも町の人が配慮している。

大伴家持歌碑

越中の国守だった家持が能登巡国の折、歌った和歌。「珠洲の海に 朝びらきして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり」

村上元三句碑

作家・村上元三氏原作のＮＨＫ大河ドラマ「源義経」(昭和41年放送)の中で珠洲市が舞台として取り上げられた。村上氏は何度も珠洲市を取材に訪れ、その記念として本人直筆の歌碑が建てられた。「義経は 雪に消えたり 須々の笛」

砂取節民謡碑

砂取節が県の無形民俗文化財に指定されたのを記念し、歌詩の一節を高橋掬太郎氏が染筆。

水原秋櫻子句碑

真浦海岸の高台から周辺の景色を詠んだ句。「雁来るや 岩礁ならぶ 七つ島」

山口誓子句碑

昭和36年、狼煙を訪ねた際、禄剛埼灯台の台地に立って最果ての岬の感傷を詠んだ句碑。「ひぐらしが 鳴く奥能登の ゆきどまり」

平時忠歌碑

平時忠が配流地で、波に洗われる岩間に生えた松を我が身にたとえて詠んだ歌。この歌碑は、時忠の末裔といわれている珠洲市(若山町大坊・脇田家)出身の祖父に育てられた俳人・山口誓子（せいし）が昭和36年に珠洲市を訪れた時に揮毫（きごう）したものである。「 白波の 打ち驚かす 岩の上に 寝らえで松の 幾世経ぬらん 」

13代木村庄之助記念碑

嘉永6年，第13代庄之助を襲名し，以来24年間立行司を努めた庄之助の出身地で，これを記念するもの。