「イルカ島」は鳥羽沖の海上に浮かぶ小さな島のひとつです。イルカ島にはイルカやアシカなど水中で生活する動物がおり、ショーを楽しんだり触れあったりすることができる観光スポットとして知られています。また、イルカ島があるのは鳥羽市周辺の風景を見渡せるロケーションです。そのため、眺めもよく子どもから大人まで楽しめるポイントが充実しています。今回は、そんなイルカ島の魅力について、施設の概要やおすすめポイントなどを詳しく紹介しましょう。
「イルカ島」とは
「イルカ島」は鳥羽湾に浮かぶ日向島のことで、通称イルカ島と呼ばれている無人島です。イルカ島内にはイルカやアシカが飼育されている施設やショーを行う施設などがあります。イルカやアシカのショーが毎日開催されているほか、タッチしたりエサをあげたりできるなど、イルカに直接ふれられるプログラムも人気です。
また、イルカ島の海岸沿いには砂浜が広がる日向浜があり、水遊びや砂遊びができます。一方、小高い山の上には島だけでなく、周囲の鳥羽湾の風景や愛知県まで見渡せる展望台があり、眺めが美しいビュースポットです。山頂の展望台には、伊勢志摩エリアの新たなパワースポットとしてハートロックベルと呼ばれるモニュメントもあります。
さらに、山頂から少し下った緑深い場所にあるのが日向稲荷大明神です。ほかにも身近な環境に生息する生物を展示スペースがあり、タコやウニ、ドクターフィッシュとふれあえるアクアマリンなど、楽しめるスポットがいろいろあります。イルカ島は、島全体がレジャースポットとして親しまれ、子どもはもちろん、大人も一緒に楽しめる施設が充実した観光スポットです。
イルカとのふれあいが楽しみなイルカ島
なんといってもイルカ島で楽しみなのが、イルカやアシカを見てふれあえることです。イルカ島には2018年12月時点で、「疾風(はやて)」と「きらと」、「はるま」というオスのバンドウイルカが3頭います。アシカは、オスの「ジュン」とメスの「日向(ひなた)」の2頭です。遊覧船乗り場からほど近いイルカ池、またはフリッパープール2階で1日4回行われる約20分のイルカショーは無料で楽しむことができます。水面から勢いよく飛び上がる迫力満点のイルカのショーをすぐ目の前で見ることができるでしょう。
また、フリッパープールでは小学生以上を対象に参加費500円で実際にイルカにふれるイルカタッチも行われています。さらに、フリッパープールの2階からはイルカタッチと同様に参加費500円でバケツ1杯分の魚をおやつとしてイルカにあげる、イルカのおやつ(エサやり)体験もできるのです。イルカのおやつは所要時間約10分で、特に年齢制限はありません。ほかにも無料のふれあい体験として、イルカのおでこに軽くワンタッチできるイルカおでこタッチが1日1回、15:00または15:10から毎日実施されています。
イルカおでこタッチも年齢制限がなく、参加人数にも制限がありません。開催時刻までにフリッパープールに行けば誰でも参加することができます。イルカ島では単にショーを見るだけではなく、実際にイルカに近づいてふれられるチャンスが多彩です。ただし、イルカタッチとイルカのおやつ、イルカおやつ&ワンタッチは定員があり、先着順でチケットを販売しています。そのため、参加したい場合は早めの時間に行くのがおすすめです。
リフトで登った山頂駅近くにあるかもめ劇場ではアシカのショーも行われています。ボール遊びや輪投げなどが得意なアシカたちは、目がクリクリした愛らしい姿と、愛嬌のある仕草が人気です。アシカショーは所要時間約20分、1日4回無料で楽しめます。さらに、2018年7月からは新たにイルカ島の仲間として、2匹のカワウソ姉妹が加わりました。カワウソ姉妹のお食事タイムが、山頂の展望広場で1日2回行われています。カワウソのお食事タイムは、飼育員によるえさやりの様子を間近で見ることができるプログラムです。毎日10:40ごろと15:40ごろの開催時刻までにカワウソ姉妹のいる展望広場に行けば、無料で見ることができます。展望リフトの山麓駅近くにある施設がアクアマリンです。アクアマリンには、淡水や海水に生息する生物の展示があります。また、皮膚の古い角質を食べてくれるドクターフィッシュやタコ、ウニなどにふれあうことができる施設です。
鳥羽湾の眺めを一望できる展望台も行っておきたいスポット
遊覧船乗り場からイルカのショーが行われるフリッパープールを通り抜けると、リフトの山麓駅があります。そこからリフトに乗れば、約2分で山頂駅に到着です。リフトに乗れば、海に浮かぶ離島の潮風を感じ、山頂に向けて変わっていく風景を見ながら、山頂までのひとときを過ごすことができます。山頂駅でリフトを降りると、すぐ目の前にあるのが富士見展望台です。展望台まではリフトを使わず、かもめ劇場周りの遊歩道約166m(階段で226段)を登って行くこともできます。また、山麓駅から左に海沿いを進み、日向稲荷大明神周りの遊歩道約177m(階段で248段)でも展望台まで行くことが可能です。山頂までの散策道は緑も多く、階段の上り下りが苦ではないならば、イルカ島の自然を感じながら山頂まで歩くのも楽しみ方のひとつでしょう。
海抜56mの小高い山の上にある山頂には、視界を遮るもののない360度のパノラマが広がっています。展望台から見渡せる鳥羽湾一帯は、伊勢志摩国立公園に含まれています。伊勢志摩国立公園は内陸部の豊かな森林や伊勢神宮、リアス式海岸の広がる複雑な海岸線が特徴的な海の風景などが見どころの国立公園です。その中でも、鳥羽エリアにはイルカ島周辺に答志島や菅島、坂手島など、人の住んでいる島も点在しています。また、3つの小さな島が並んで浮かぶ三ツ島は、鳥羽の名勝として知られている風光明媚なスポットです。さらに、展望台から遠くは渥美半島や知多半島など、伊勢湾を挟んだ対岸も見渡すことができます。鳥羽湾に浮かぶ島々と志摩半島内陸部の緑や、真っ青な海、行き交う船などが織りなす美しい風景が見どころです。
日向浜でのんびり過ごすのもおすすめ
遊覧船乗り場を降りた右側にあるイルカ池から、さらにトンネルを通り抜けて先に進むと日向浜があります。日向浜は青い海と白い砂浜が美しいビューポイントのひとつです。海水浴場ではないため遊泳はできないものの、水際で小さい子どもと砂遊びをしたり水遊びをしたりすることができます。もちろん、大人にとっても鳥羽の自然を眺め、海風を感じながら散策する楽しみが味わえる場所です。浜辺には日よけのテントがあり、水遊びや砂遊び、散策の合間にゆったり過ごすことも可能です。イルカ島で1日過ごすのなら、イルカやアシカのショーを見たり、プログラムに参加したりする合間に日向浜に立ち寄ると幅広い楽しみ方ができます。日向浜には手洗い場の設備も整っているため、汚れを気にせず遊ぶことが可能です。
ハートロックベルで思い出づくり
山頂にある展望台の一角には「ハートロックベル」と呼ばれるモニュメントが設置されています。モニュメントは「絆」をテーマにしたイルカ島の象徴であるイルカがモチーフです。イルカのモニュメントの上にあるハートロックベルは、「この広い世界に出会えた幸せを感謝する絆の鐘」で、自由に鳴らすことができます。カップルはもちろん、家族の間でも絆を確かめながら鐘を鳴らす人が増えているパワースポットになりました。
ハートロックベルのある展望台は、鳥羽湾の海と島々が見渡せます。美しい鳥羽湾の風景をバックに、ハートロックベルを訪れた記念として写真を撮るのもおすすめです。また、「刻み込もう~愛や絆を鍵に!」というキャッチフレーズがついているように、モニュメントには大切な人と一緒に絆を確かめ合いながら願いごとを書き込んだ南京錠をかけることができます。持参した南京錠をかけていいのはもちろん、イルカ島内の売店で販売しているイルカ型の南京錠を購入してかけるのも可能です。
スタンプラリーを集めながらイルカ島を散策
イルカ島の売店では1冊税込み300円でスタンプ帳を購入することが可能です。スタンプは観光船にまず1カ所あります。そして、島内には人気のイルカをモチーフにしたスタンプや、鳥羽湾を運航している観光船をモチーフにしたスタンプなど、イルカ島にちなんだキャラクタースタンプが7カ所点在しているのです。スタンプ帳にはヒントが掲載されており、ヒントをたどりながらキャラクタースタンプを集めることができます。
イルカ島にはイルカやアシカを見て楽しめるのはもちろん、360度のパノラマが見渡せる展望台、砂浜が広がる日向浜など、目にできる風景は多彩です。また、緑豊かな中にたたずむ日向稲荷大明神のように、ほかとは違った落ち着いた雰囲気の場所もあります。スタンプを探して島内の風景を楽しみながら散策してみれば、イルカ島を訪れたいい思い出になるでしょう。なお、売店でスタンプ帳を購入したときには、キャラクター缶バッチをプレゼントしてくれるという特典付きです。
「イルカ島」の料金
一般入園料金
- 大人:1,800円(中学生以上)
- 小人:1,000円(小学生)
- 小学生未満の幼児:大人1名に対して1名無料
展望リフト料金
- 4歳以上:往復600円、片道300円
「イルカ島」の割引クーポン
鳥羽湾めぐりとイルカ島コース利用割引
志摩マリンレジャー株式会社の遊覧船「鳥羽湾めぐりとイルカ島コース」に乗船すると、遊覧船料金大人1,800円、小人1,000円の支払いのみで、イルカ島入園料金は無料です。
・大人:通常1,800円→0円
・小人:通常1,000円→0円
コンビニ前売りチケット(レジャーチケット)
鳥羽湾めぐりとイルカ島コースのチケットをあらかじめコンビニ前売りチケットで購入しておくと、遊覧船料金が大人で100円、小人で50円さらに割引になります。前売りチケットを購入できるコンビニは、セブンーイレブンとローソン、ミニストップ、ファミリーマートです。コンビニ店内にある端末のレジャーチケットから対象のチケットを選んで料金を支払うことで、割引価格のチケットを手にすることができます。
・大人:通常1,800円→1,700円
・小人:通常1,000円→950円
「イルカ島」の営業時間
通常営業時間
9:00~16:00(遊覧船運航時刻)
※遊覧船の運航時刻は季節や天候によって変動する場合があり。
※真珠島・水族館前のりば発が11:15と、12:15、13:15の3便は、3月21日~10月31日まで毎日運航し、11月1日~3月20日の間は土・日・祝のみ運航です。
定休日
1月下旬~2月中旬(2019年1月15日(火)~2月8日(金))
「イルカ島」のアクセス
公共交通機関を利用する場合
JR参宮線および近鉄鳥羽線「鳥羽」駅から鳥羽マリンターミナルまで徒歩約7分、鳥羽マリンターミナルから遊覧船で約15分
車を利用する場合
伊勢自動車道「伊勢IC」から伊勢二見鳥羽ライン経由で鳥羽マリンターミナルまで約15分、鳥羽マリンターミナルから遊覧船で約15分
イルカ島の駐車場
イルカ島そのものには駐車場はありません。イルカ島は離島であるため、鳥羽マリンターミナルから遊覧船などをして渡ります。自家用車で訪れた場合は、鳥羽マリンターミナル近くにある佐田浜駐車場が利用可能です。佐田浜駐車場は第1から第4まで4カ所駐車場があり、そのうち第4以外の駐車場は一般車も利用することができます。
駐車場詳細
- 名称:佐田浜第1駐車場
- 住所:三重県鳥羽市鳥羽1丁目2383-42
- 営業時間:24時間営業
- 駐車台数:普通車 265台・大型車 10台
- 料金:1時間以内の出庫は無料、500円/2時間、2時間以上5時間まで追加料金250円/1時間、5時間以上追加料金150円/1時間(離島加盟旅館発行のサービス券利用可能)
- 名称:佐田浜第2駐車場
- 住所:三重県鳥羽市鳥羽1丁目2383-34
- 営業時間:24時間営業
- 駐車台数:普通車 378台
- 料金:1時間以内の出庫は無料、500円/2時間、2時間以上5時間まで追加料金250円/1時間、5時間以上追加料金150円/1時間(割引なし)
- 名称:佐田浜第3駐車場
- 住所:三重県鳥羽市鳥羽1丁目2383-4
- 営業時間:24時間営業
- 駐車台数:普通車 143台
- 料金:1時間以内の出庫は無料、500円/2時間、2時間以上5時間まで追加料金250円/1時間、5時間以上追加料金150円/1時間(割引なし)
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