地獄谷野猿公苑で一味違った行楽を!オススメポイントを一挙にご紹介

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待ちに待った休日、思いっきり楽しみたいけど「どこに行こうか迷ってしまう」といった経験は誰にもあるのではないでしょうか。長野県にある地獄谷野猿公苑なら、普段のレジャーとは一風変わった楽しみ方ができます。ご家族やお友達、大切な人との楽しい思い出に残ること間違いなしです。この記事では、地獄谷野猿公苑の魅力やオススメのポイント、お得に楽しむ方法などをお伝えしていきます。初めて地獄谷野猿公苑を訪れる人も、何度も訪れている人も役立つ情報となるでしょう。

「地獄谷野猿公苑」とは

自然が豊かで、おいしい農産物やきれいな水が豊富なイメージがある長野県。地獄谷野猿公苑は、そんな長野県の北部に位置する横湯川の渓谷にあります。横湯川の渓谷は、天然温泉やスキー場が点在する志賀高原が源となっています。志賀高原というと、天然温泉やスキー場が点在する観光地としても知られており、訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、そんな世界有数の観光名所に負けずとも劣らない人気を誇るのが、この地獄谷野猿公苑です。

ここでは、温泉地ならではの風情ある光景はもちろん、温泉に浸かるニホンザルを間近で見られる場所なのです。また、地獄谷温泉のニホンザルたちは温泉に浸かることによってストレスを軽減させているということも科学的に証明されています。雪が積もる山奥で、気持ちよさそうに湯煙の上がる温泉を楽しむ野生のニホンザル。そんなアニメのような光景を見ることができるのは、世界でもここ以外にはありません。ニホンザルが入浴する様子はニュースや新聞などで報道されることも多く、そのたびに世界中の国々で話題となるほどです。珍しい光景を一目見ようと、地獄谷野猿公苑には多くの観光客が訪れます。

地獄谷野猿公苑の歴史がおもしろい!

今ではすっかり有名となった地獄谷野猿公苑ですが、訪れる観光客のために開苑されたのは1964年のことです。そのきっかけとなったできごとが、その12年前、1952年の志賀高原スキー場の開発でした。日本で初となるスキーリフトが設けられて以来の大規模な開発となり、すみかを奪われた野生のニホンザルがふもとの市街地に姿を現すようになります。それに伴って、ニホンザルが田畑を荒らしたり人間に危害を加えたりといった問題が深刻化したのです。そこで、ニホンザルの被害を受けた市街地の住民は、「食べ物さえ十分にあれば、農作物を食い荒らすことはなくなるのではないか」と考え、餌付けをするようになりました。

この餌付け活動に深くかかわっていたのが、霊長類に精通した研究員、和田一雄さんと、地獄谷温泉の旅館「後楽館」の5代目当主、春枝さんです。地獄谷の山奥にたたずむ後楽館で、2人は精力的に活動を続けていきました。そして、餌付けを始めてから5年後の1962年、野生動物の中でも特に警戒心の強いサルを人間に慣らすことに成功したのです。その後は、後楽館周辺に野生のニホンザルの群れが集まり、次々と露天風呂に入るようになります。

そんな光景を見た長野電鉄の職員、原荘悟さんからの強い要望により、1964年に長野電鉄によって地獄谷野猿公苑が設立されました。長野電鉄は、長野市の長野駅から、須坂市の須坂駅や中野市の信州中野駅を経由し、下高井郡山ノ内町の湯田中駅までを結ぶ鉄道路線です。長野県のローカル鉄道会社の尽力により、世界に誇る観光名所が誕生しました。やっかいものとして嫌われていた野生のニホンザルが、今では「snow monkey(スノーモンキー)」と呼ばれ、世界中で愛された存在となっているのです。

また、囲碁界の神様とも称された木谷實・呉清源両師が、1933年に新布石を研究するために滞在した宿であることから、地獄谷温泉後楽館は囲碁の聖地としても知られています。今も新布石の間の名残があり、囲碁ファンの観光客があとを絶ちません。木谷門下の人々が「お母様」と呼んで慕っている木谷美春は、ここ後楽館の長女として生まれ、その後に木谷實氏と結婚しています。こういった深い歴史があることから、2003年には「新布石発祥之地」と刻まれた石碑が建てられました。古くから日本で親しまれてきた囲碁ですが、近年は外国人の囲碁ファンも増えてきています。後楽館で囲碁ギャラリーがオープンして以来、アメリカ、イタリア、インド、イスラエルなど、世界中の国の人たちが囲碁入門し、ゲームに興じています。

すぐ近くの温泉も楽しめる!

天然温泉という大自然の恵みを堪能できるのは、野生のニホンザルだけではありません。もちろん、地獄谷温泉では人間も自然のままの温泉を楽しめます。そんな地獄谷温泉で唯一の旅館である後楽館は、世界で初めて、そして唯一野生のニホンザルが入浴した露天風呂があることは上述のとおりです。そして、数十年のときを経た今でも後楽館は温泉旅館として営業を続けています。川沿いにある混浴露天風呂や木造りの内湯「延命の湯」、女性専用露天風呂、家族風呂といったバリエーション豊かな温泉があります。1年を通して営業しており、春夏秋冬それぞれに大自然ならではの魅力を感じることができるでしょう。「昼間は山に囲まれた風景を」「夜は満天の星を」といったように、1日のうちでも2つの景色を楽しめます。周囲が山に囲まれているため、運が良ければニホンザルのほかにもさまざまな野生動物が姿を現すこともあります。

地獄谷温泉にはこの後楽館の天然温泉しかありませんが、すぐ近くの渋温泉に足を延ばせば、湯田中渋温泉郷と呼ばれる9つの温泉が楽しめます。温泉郷内に存在する共同浴場の数は、大分の別府温泉に次ぐ国内第2位の軒数を誇っており、町内にはいたるところに温泉街が見られます。地獄谷野猿公苑がある横湯川と角間川の渓谷に沿って湧く温泉で、疲労やストレスを癒す効果が期待できる泉質は、温泉ファンからの高い支持を集めています。湯めぐりをしながら、それぞれの温泉が持つ魅力を味わうこともできます。地獄谷野猿公苑からも近く、スノーモンキーとセットで楽しむのがオススメです。

周りの絶景にも感動!

地獄谷野猿公苑は標高850メートルもの高地に位置しているため、1年のうちのほぼ3分の1が雪に覆われる環境にあります。特に極寒期は、1メートルを優に超えるほどに雪が積もり、最低気温が氷点下10度を下回ることも珍しくありません。これは、人間を除く霊長類が生息する北限である青森県の下北半島と比較しても引けをとらない厳しい環境であるといわれています。しかし、だからこそ他では見ることのできない冬の絶景を見ることができるのも事実です。

一面が雪で真っ白に覆われた崖と、いたるところから立ち上る温泉の湯煙は、地獄谷温泉ならではといえるでしょう。国の天然記念物に指定されている間欠泉、渋の地獄谷噴泉も迫力を感じさせます。そんな光景を見た昔の人々が地獄を連想させたことから、この地は地獄谷と呼ばれるようになりました。また、奥深い山で生活しているのはニホンザルだけではありません。カモシカやイノシシなどの野生動物のほか、昆虫や植物なども生息しています。世界の有名写真家も訪れ、その絶景に魅了された地獄谷温泉の風景。温かい温泉に浸かって目を細めるニホンザルの愛らしい姿はもちろんですが、周りの絶景にも目を向けてみると、地獄谷温泉の魅力をさらに感じることができるでしょう。

地元ならではのおいしいグルメを堪能!

地獄谷温泉の一軒宿、後楽館で味わえる「ちまき」は、地獄谷野猿公苑を訪れたなら絶対に外せないグルメのひとつです。温泉の蒸気を利用して蒸したもち米を縦長の三角形に成形し、笹の葉っぱで包み、つるで巻いて留めた特徴的な形をしています。もちろん、そのままでもほのかに温泉と笹の香りが感じられ、ほんのりとした素朴な味わいでおいしく食べられます。購入すると一緒についてくるきな粉をかけて食べると、甘みが加わってまた違った風味を楽しめるでしょう。もち米を使っているため腹持ちはいいですが、ひとつひとつが小ぶりに作られているため、おやつ代わりとしてもぴったりです。また、ちょっとしたお土産としても利用しやすいでしょう。

長野のグルメというと、真っ先にそばを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。手つかずの自然が残る地獄谷温泉では、きれいな水をぜいたくに使用した手打ちそばが人気があります。木造建ての趣のある外観が特徴的な「手打蕎麦うどん玉川本店」では、いかにも手打ちらしい、太さが不ぞろいでコシのあるそばが堪能できます。そば粉の風味を感じられるシンプルなざるそばはもちろん、絶妙な味わいの納豆そばなどメニューも豊富です。

地獄谷野猿公苑までの道のりは絶好のハイキングコース!

地獄谷野猿公苑へは、車で行くことができません。最も近い駐車場からでも30分ほど、約1,600メートルの山道を歩く必要があります。しかし、そんな不便ともいえるアクセスながら、常に多くの観光客であふれているのは、それほど魅力があるということでしょう。山道とはいっても急な斜面を上り下りすることはなく、ほとんどが平坦な道のりです。およそ100メートルごとに、地獄谷野猿公苑までの距離が表示された看板があるため、それを目印として進んでいけば迷うこともありません。また、「あとどれくらいの時間がかかるのか」「どれくらい歩くのか」が分かりやすいため、励みにもなります。冬季で雪が積もっていても、崖にさえ注意していればそれほど危険な場所もありません。雪化粧をまとった美しい景色を見ながら進んでいけばあっという間に到着できます。

また、四方八方を木々に囲まれた山中の道のため、普段見ることのできない動物や昆虫、植物を見られることもあります。ニホンカモシカやリスなど、人間の手が加えられていない大自然にしか生息しない野生動物を目撃できることもあるでしょう。冬とは全く違った景色を楽しめるのです。この山道が果たすのは、地獄谷野猿公苑へ通じる道としての役割だけではありません。ふもとの市街地へ温泉や農業用水を引くための道としても機能しており、そこに住む人の生活を支える道として古くから大切に守られてきました。地獄谷野猿公苑に向かう道すがらも、ハイキングコースとして楽しめます。

地獄谷野猿公苑の料金

  • 一般入苑料金
    • 大人(18歳以上):800円
    • 子ども(小学生~高校生):400円
  • 団体料金(20人以上)
    • 大人(18歳以上):680円
    • 子ども(小学生~高校生):340円
  • 年間パス(有効期限1年間)
    • 大人(18歳以上):5,000円
    • 子ども(小学生~高校生):2,500円
  • 障害者手帳等をお持ちの方(ご本人のみ適用)
    • 大人(18歳以上):400円
    • 子ども(小学生~高校生):200円
  • 遠足・修学旅行等の学校団体
    • 中学生・高校生:300円
    • 小学生:200円"

地獄谷野猿公苑の割引クーポン

トクトククーポンにて割引クーポンを手にいれることができます。

・大人(18歳以上):800円→680円
・子ども(小学生~高校生):400円→340円

地獄谷野猿公苑の営業時間

  • 夏季(4月ごろ~10月ごろ):8:30~17:00
  • 冬季(11月ごろ~3月ごろ):9:00~16:00
  • 休苑日:なし

※夏季、冬季の期間は概ねの目安です。
※営業時間はおおむねの目安です。地獄谷野猿公苑のニホンザルは野生動物であるため、天候や季節、ニホンザルの行動等により予告なく変動することもあります。

地獄谷野猿公苑のアクセス

公共交通機関を利用する場合

  • JR線「長野」駅から長野電鉄線「湯田中」駅まで約38分、バスで「上林温泉バス停まで約15分、徒歩で30分
  • JR線「長野」駅から志賀高原行き急行バスで「スノーモンキーパーク」まで約41分、徒歩で約35分

車を利用する場合

上信越自動車道「信州中野IC」から約15分

地獄谷野猿公苑の駐車場情報

地獄谷野猿公苑の駐車場を利用することも可能です。地獄谷野猿公苑専用の無料駐車場と渋温泉の地獄谷駐車場の2つの駐車場があります。

駐車場詳細

  • 名称:地獄谷野猿公苑専用の無料駐車場
    • 駐車台数:21台
    • 料金:無料
  • 名称:渋温泉の地獄谷駐車場
    • 料金:500円(割引なし)
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