昔は地元の漁師が捕った魚を展示していたという、現在、日本で2番目に歴史が古い水族館「伊豆・三津シーパラダイス」。駿河湾の地形を生かして造られた、間近で海の生きものたちが観賞できると評判のレジャースポットです。
静岡県近郊の海や川の生きものを中心とした展示やイルカやアシカのショー、ふれあい体験などが楽しめます。また、キッズコーナーも充実しているので、子どもがいる家族連れにもおすすめです。
長年愛され続けている「伊豆・三津シーパラダイス」とは?
伊豆半島の駿河湾沿いにある「伊豆・三津シーパラダイス」は、沼津や伊豆、三島などへアクセスがしやすい立地にあります。1930(昭和5)年前身の「中之島水族館」からスタート。1977(昭和52)年に現在の「伊豆・三津シーパラダイス」へと名称を変更しました。
日本で2番目に歴史が長い水族館で、セイウチやラッコ、バンドウイルカ、ジンベイザメを日本で初めて飼育した水族館としても知られています。ちなみに、伊豆・三津シーパラダイスのオリジナルキャラクター「うちっちー」は、セイウチがモデル。公式TwitterやFacebookで最新情報を発信している人気者です。
展示している水槽の生きものは、駿河湾近郊の河川から深海までの水辺や水中の生物がメイン。上流の河川に生息する川魚などから始まり、最後に深海に生息するタカアシガニやアンコウを見て回る観賞ルートは、まるで川から海の奥深くまで冒険しているような気分が味わえます。
また、駿河湾の自然豊かな地形を生かした飼育場では、イルカやアシカのショーを開催。愛らしいパフォーマンスに時間を忘れて夢中になること間違いなしです。
伊豆・三津シーパラダイスをエリア別に解説!
沼津市の駿河湾沿いに面した水族館「伊豆・三津シーパラダイス」。富士山をバックにイルカショーが楽しめるなど、生きものたちの展示以外にさまざまなお楽しみがあります。そんな「伊豆・三津シーパラダイス」の広い施設内を、各エリアごとにレポート。スマートフォンやカメラで思わず撮りたくなるような映えるスポットにも注目です!
※掲載情報は2021年1月撮影時のものです。
期間限定の展示がおもしろいエントランスフロア
入口では、バンドウイルカを日本で初めて飼育したことを伝える「イルカの記念碑」がお出迎え。記念碑の左下には「イルカ飼育の発祥の地」と記載されています。
エントランスに入ると、「伊豆・三津シーパラダイス」にちなんだ期間限定のユニークな展示物が目を引きます。取材に訪れた1月には「アシカの書道展」と合格祈願や願い事の応援をテーマにした「サクラ満開サクラダイ」の水槽を展示していました。
入場方法
入場口のすぐ左側が有人のチケット売り場です。チケット販売の窓口は計3ヵ所で対応。2021年5月現在、新型コロナウイルス感染症対策の影響により2ヵ所で販売しています。
キッズが魚になって遊べちゃう!?みとしーminiパラダイス
エントランスフロアには、小学校3年生までを対象にした、水族館にまつわる遊び場や赤ちゃん連れでもゆっくりできるスペース「みとしーminiパラダイス」があります。このエリアに入ってすぐ目に止まったのは、大きなボールプールです。20人くらいの子どもが入って遊んでもかなり余裕のある大きさで、海の中の生きものになりきって思いっきり遊べます。
抗菌仕様の真っ白い砂が一面に広がる「すなそび〜ち」は、サラサラで思わず裸足で駆け回りたくなります。
授乳室もあります。1畳弱の広さがあるゆったりしたスペースで、小さな赤ちゃん連れでも安心。
「あじっこパラダイス」は、アジのコスチュームを着て、海で獲られたアジが食卓に並ぶまでを体験しながら遊べるエリアです。真ん中にあるのは、実はトランポリン。網で漁獲するアジをイメージしています。
網で獲られたら、まずは開きに加工。
開いたら、天日干しされます。
ぐるっと1周まわって、最後は壁に書かれた御膳のお皿の上に立てば、面白い写真が撮れるかも?