「雄大な自然が広がっている北海道でおいしい食べ物を楽しみながら旅をしてみたい」と思っている人も多いでしょう。そんな広大な北海道の中でも北海道新幹線が開通したことにより、より身近で行きやすくなった場所が函館です。函館にはさまざまな見どころやおいしい海産物、スイーツなどがありますが、有名な観光地といえば五稜郭タワーでしょう。この記事では、五稜郭タワーの見どころやアクセス、料金や営業時間などについて詳しく解説していきます。
五稜郭タワーとは
五稜郭タワーとは、函館市の特別史跡である五稜郭に隣接して作られた展望台です。五稜郭築城100周年にあたる1964年12月1日に開業しました。老朽化に伴い2006年に建て替えられており、高さは107mです。五稜郭にちなんでタワーの断面は星型、展望台は五角形になっているのが特徴でしょう。見た目にも美しいタワーです。タワーは1階、2階、展望台という作りになっています。展望台は2層構造になっておりそのどちらにも展望フロアが設けられているのです。それに加えて1層目はカフェスペースや売店が、2層目には五稜郭に関する展示スペースがあります。
景色がきれい
五稜郭タワーの展望台からは美しい景色を眺めることができます。まず展望台から見てほしいのは、眼下に望む五稜郭公園です。五稜郭タワーは五稜郭公園をはっきりと見るための工夫がなされています。そのため、展望台から見る公園の景色は圧巻だといえるでしょう。五稜郭タワーから見る五稜郭公園は想像以上にきれいな星型をしています。美しい星型公園は、展望台からしか見ることのできない景色となっていて函館にきたら一度は目にしておくべき景色でしょう。展望台は上に広がる構造になっていて光の反射がありません。そのため、写真を撮るスポットとしてもぴったりです。
目で見て楽しむだけでなく、きれいな写真を撮って旅の記念にすることもできます。五稜郭のお堀を囲むようにして桜が植えられていますから、春の観光の人気スポットとしても有名です。四季折々の景色を展望台から眺めることができるので、どの時期に行ってもまた違った一面を見られるでしょう。もちろん、展望台からは公園だけでなく函館山や津軽海峡といった雄大な自然を望むこともできます。展望内には景観を案内するためのプレートもありますから、地理に詳しくなくてもどこになにがあるのかすぐにわかります。さまざまな角度から函館の美しい景色を見てみるといいでしょう。
また、冬の期間にはイルミネーションを楽しむこともできます。五稜郭のお堀の周りを約2,000個の電球が彩る、幻想的かつ美しい景色を見ることができるのです。雪が降っている場合には、イルミネーションと雪の共演を楽しむこともできるでしょう。展望台には、シースルーフロアも設けられています。強化ガラスの上に立って、展望台の真下をそのまま見ることができますから、スリルと味わうことができるでしょう。空中散歩をしているような気分を味わうこともできます。
歴史好き必見の展示スペース
五稜郭の展望2階では、眺望を楽しめるだけでなく五稜郭の歴史について学ぶことができます。展示スペース「五稜郭歴史回廊」があるので、歴史好きにはぴったりでしょう。この展示スペースにはまず、五稜郭復元模型があります。250分の1スケールで竣工当時の五稜郭の姿を再現しているのです。現在の五稜郭の姿を展望台から見た後に、当時の姿を忠実に再現した模型と見比べることができる大変興味深い展示となっています。グラフィック展示では、ペリー来航からはじまった五稜郭の歴史をグラフィックパネルなどで知ることができます。わかりやすく年表にまとめられていたり、グラフィックで表されていたりするので、歴史に詳しくない人でも楽しむことが可能です。
そのほかにも、メモリアルポールというジオラマが展示されています。このジオラマは、五稜郭の激動の歴史やそれに関わる人々のドラマなどを現しています。迫力あるジオラマで、当時のできごとや歴史を楽しみながら学ぶことができるのです。五稜郭を語るのに欠かすことのできない土方歳三のブロンズ像も展示されています。洋装姿の土方歳三が椅子に座っている一般的にも有名な写真をもとにして制作されました。この土方歳三像は、函館出身でありイタリアでも活躍されていた彫刻家、小寺眞知子氏が2年をかけて制作したものです。クオリティも高く新選組好きにはたまらない展示でしょう。
もっと歴史について知りたい場合には、情報検索パソコンの「五稜郭ガイド」を利用するといいでしょう。五稜郭ガイドでは、五稜郭に関する情報検索をすることができます。それだけではなく、Q&Aや三択クイズなどをタッチパネルで行うことができます。楽しみながら歴史を知ることができるので、大人だけでなく子どもの学習にもぴったりでしょう。
レストランも豊富
五稜郭タワーの2階にはレストランスペースがあります。函館の新鮮な海産物や旬のものを味わうことのできる和食から、函館に本社を置いており全国的にも有名な五島軒、北海道の牛乳や素材を使ったジェラート店などが出店しているのです。和食店では、店主自らが朝市に出向き、その日最も鮮度の高いものや質の高いものを仕入れています。函館名物である活きイカ定食やうに丼だけでなく、一品料理なども楽しむことができます。五島軒では、明治12年の創業当時から変わらない函館の地で育まれた味を楽しむことができるのです。リーズナブルにおいしいカレーを提供していますから、安くおいしいものを食べたい人にはいいでしょう。
また、五稜郭タワーにはアトリウムと呼ばれる広場もあります。アトリウムでは、焼き立てパンのお店が出店しているのです。クロワッサンを中心としてさまざまな種類のパンが売られています。そのため、小腹がすいた場合にもいいでしょう。パンだけでなく、北海道食材にこだわったソフトクリームや牛乳、コーヒーやソフトドリンクなどもあります。もちろん、展望台にもカフェスペースがあります。函館の景色をゆっくりと見ながら、ソフトクリームやドリンクで一息つくことができるのです。
アトリウムでのんびりできる
五稜郭タワーのアトリウムは、旧タワー跡地にできた施設です。屋根と壁の大半がガラス張りになっている、とても開放的な空間が特徴の施設といえるでしょう。アトリウム内には植物が植えられており、緑のあふれる空間になっています。五稜郭タワーや五稜郭散策に疲れた場合には、開放感のある空間でのんびりと休憩することができるのです。また、アトリウムのクーラーは自然の力を利用したドライミストを設置しています。ドライミストとは霧状に水を噴射して蒸発する際の気化熱を利用したクーラーです。
このドライミストを設置することによって、森の中にいるような涼しさを体験することができます。アトリウムは入場無料ですから、旅先でゆっくりと過ごしたい人にも向いています。天気のいい日にはガラス屋根から太陽が降り注ぎますから、穏やかでゆったりとした時間を過ごせるでしょう。アトリウムには、タワー内と同様に土方歳三のブロンズ像が飾られています。こちらの像の制作も小寺眞知子氏によるもので創業40周年事業の一環として作られたものです。タワー内とは違い立位像で、新選組や歴史好きには人気の高いブロンズ像となっています。
アトリウムでは、さまざまなイベントが行われているのも、ポイントのひとつです。年間を通していろいろなイベントが開催されているため、どのような時期に行っても楽しむことができるでしょう。基本的には、土日祝日にはイベントが開催されていることが多いようです。4~10月期間の土日祝日には、五稜郭のイメージキャラクターであるGO太くんが登場して、写真撮影などを行うことができますから、子ども連れの親子にもいいでしょう。
五稜郭タワーでしか買えないお土産がある
五稜郭タワーでは、ここでしか買えないお土産が多数販売されています。「五稜郭扇子」や「五稜郭タワーベア」などのご当地グッズが豊富にそろっています。イメージキャラクターであるGO太くんグッズやスイーツなどもあるので、五稜郭土産にはぴったりです。それだけでなく、お土産の種類と品数が非常に多いのも特徴でしょう。北海道や函館のメジャーなお土産は一通りそろっているといってもいいぐらいに、種類が豊富にあります。そのため、旅行の最後に寄ってお土産を買うのにも最適な場所なのです。中には、お土産だけを買いにくる観光客もいるほどですから、その種類の多さがわかるでしょう。
五稜郭タワーでは、土方歳三グッズや新選組関連のグッズもたくさん扱っています。「土方歳三五稜郭Tシャツ」や「函館新選組ベア」などといった五稜郭でしか見ることのできないグッズが豊富です。また、土方歳三をモチーフにしたキャラクターである「ヒジカタくん」グッズなどもあります。このように、新選組関連や土方歳三に関連するグッズも多数取り扱っており、新選組や土方歳三が好きで五稜郭に訪れた人でも満足できるラインナップとなっているのです。
五稜郭タワーの料金
一般展望料金
- 大人:900円
- 中・高校生:680円
- 小学生:450円
- 小学生未満:無料
団体展望料金(30名以上)
- 大人:810円
- 中・高校生:610円
- 小学生:410円
障がい者料金(手帳提示)
- 大人:450円
- 中・高校生:340円
- 小学生:230円
夜間特別料金(五稜郭星の夢イルミネーション期間中のみ)
- 大人:810円
- 中・高校生:610円
- 小学生:410円
五稜郭タワーの割引クーポン
前売り割引チケット
セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートといったコンビニで買うことのできる前売り券です。コンビニ各社の端末やマルチコピー機を利用して前売り券を買っておくことで、当日チケットを購入するよりもお得になります。利用するには、まずJTBのサイトから割引チケットの商品コードを入手。「国内旅行」の「現地観光プラン・レジャーチケット」をクリックして、五稜郭タワーを検索するとすぐに商品コードがでてきます。商品コードをメモしたら、コンビニに行って前売り券を購入。セブンイレブンの場合には、マルチコピー機で手続きを行います。
マルチコピー機の「チケット」をタップして「JTBレジャー」を選択しましょう。商品番号入力での直接購入を選んだら、メモしておいた商品コードを入力、申し込みをしてレジで精算すれば完了です。ローソンとファミリーマートの場合には、Loppiなどの端末を利用します。ローソンの場合には「各種番号をお持ちの方」を選択して商品コードを入力、希望のチケットを選んで申し込みをしてレジで精算という流れです。ファミリーマートの場合は、「チケット」を選択後「JTBトラベル・レジャー」をタップします。商品番号入力から商品コードを打ち込んで申し込み、レジで精算して完了です。
- 大人:通常900円→810円
- 中・高校生:通常680円→610円
- 小学生:通常450円→410円
五稜郭タワーの営業時間
通常営業時間(4月21日~10月20日)
- 8:00~19:00
冬期営業期間(10月21日~4月20日)
- 8:00~18:00
五稜郭星の夢期間中
- 8:00~19:00
1月1日(初日の出営業)
- 6:00~19:00
定休日
- なし
五稜郭タワーのアクセス
公共交通機関を利用する場合
- 市電「五稜郭公園前」下車、徒歩約15分
- 函館バス「五稜郭」下車、徒歩約15分
- 函館バス「五稜郭公園入口」下車、徒歩約7分
- 函館バス五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス「五稜郭タワー前」下車、徒歩30秒
- 函館バス函館空港・五稜郭地区直通バス「五稜郭公園入口」 下車、徒歩7分
車を利用する場合
- 函館空港から約20分
- JR函館駅から約15分
- 道央道大沼公園ICから函館新外環状道路経由で約40分
五稜郭タワーの駐車場
駐車場詳細
五稜郭タワーの駐車場は、2カ所あります。函館市芸術ホール・北洋資料館・同率函館美術館駐車場のほうが駐車可能台数が多いです。函館市五稜郭観光駐車場は24時間営業が魅力。どちらも料金は1時間200円です。
名称:函館市芸術ホール・北洋資料館・道立函館美術館 駐車場(有料)
住所:函館市五稜郭町37-8
駐車台数:224台
料金:1時間まで200円、1時間以降は30分ごとに100円加算
名称:函館市中央図書館向い 函館市五稜郭観光駐車場(有料)
住所:函館市五稜郭町27-7
営業時間:24時間営業
駐車台数:97台
料金:1時間まで200円、1時間以降は30分ごとに100円加算
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