寒い時期になるとスキーやスノーボードなど楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。いつも行っているゲレンデや近場のゲレンデに飽きてしまったり、新しくどこのゲレンデに行こうか悩んでいるなら、福島県のあだたら高原スキー場がおすすめです。ここでは滑り慣れている人はもちろん、滑れない人や小さな子供でも楽しく過ごせる施設やサービスが充実しています。そこでスキー場の特徴からアクセス方法、料金や営業時間など詳しく紹介していきます。
あだたら高原スキー場とは
あだたら高原スキー場は福島県の磐梯朝日国立公園の一部で安達太良山にあります。安達太良山は日本百名山に選ばれていて、素晴らしい景色が見所です。昔は公営でしたが現在は富士急安達太良観光が運営しているあだたら高原リゾート内にあります。スノーシーズンである12月~3月はスキー場として賑わい、オフシーズンの夏季には安達太良山への奥岳登山の入口となっています。二本松インターチェンジから車で20分ほどのところにあり、アクセスが良いため他県から訪れる人も多いです。
ゲレンデは初心者から上級者まで楽しめるようにいくつかコースがあり、大人から子供まで楽しむことができます。雪に触れたことのない小さなお子さんでも安心して遊べるキッズコースがあるのでファミリーで楽しめます。
また、あだたら高原スキー場で楽しめるのはスキーだけではなく、日帰り温泉も楽しめます。あだたら山奥岳の湯はスキー場とシャトルバスで行き来することができるので、遊んだあとにゆっくり浸かることができます。
細かくレベル別に分かれたコースが魅力
あだたら高原スキー場では初心者から上級者まで楽しめるように、細かくレベル別のコースに分かれています。コースにそれぞれ名前がついているのもポイントです。スキー競技大会でも使用されるメインコースが中級レベルのアンドロメダ。滑走距離は700mで最大斜度は23度と一般的なコースと言えます。もうひとつの中級レベルコースがヘラクレスで、こちらはさらさらな新雪が楽しめる非圧雪ゾーンです。初級~中級レベル向けコースがシリウス、ジェミニで、ビギナーから雪に慣れた人でも楽しめる広々としたスロープが特徴です。
初級者向けコースはペガサスと名前がつけられていて、滑走距離も他より短い450mに設定されています。レッスン用の緩斜面なので安心して滑ることができます。一方、上級者向けコースがベガ、初級者~上級者まで楽しめるのがアルタイルです。ベガでは緩急の切り替えがポイントとなるコースで、アルタイルは最大斜度と平均斜度の差が一番大きく、コース上部はコブゾーン、下部は林間ゾーンとなっています。
初心者やちびっこにも嬉しいゲレンデ
ゲレンデに来るのは雪に慣れた人だけではありません。初心者や雪に初めて触れ遊ぶ小さな子供、何十年ぶりのスキー、など様々な人が来ます。あだたら高原スキー場では初心者や小さな子供にぴったりなコースや専用スペースが設けられています。
初心者向けのコースのほかに、初心者でもスノーシューを楽しめるスノーシューパークがあります。日本百名山である安達太良山からの景色を眺めながら、銀世界を思う存分堪能することができます。
また、小さな子供がいると他のお客さんの邪魔にならないか、ぶつかって怪我をしないかヒヤヒヤすることも多いでしょう。あだたら高原スキー場ではキッズパークがあり、雪遊びを楽しめる広場が設けられています。ここはゲレンデとは独立しているため、安心して遊ばせることができるのが特徴です。わんぱく1号ではソリやチュービング、雪遊びがメインで、わんぱく2号は休日限定でスキー、スノーボードが練習できます。
手ぶらでスキーと施設を満喫
あだたら高原スキー場は県内トップクラスのレンタル数を誇ります。様々なレンタルセットが用意されていて、フルセットではスキーまたはスノーボードセットとウェアセットが一緒にレンタルできるため、手ぶらでゲレンデを満喫できます。荷物をできるだけ少なくしたい人や、旅先でスキーやスノーボードをやりたくなった場合には便利ですね。他にも板やブーツだけレンタルできるスキー・ボードセット、雪遊びに最適なウェア一式がレンタルできるウェアセット、手ぶらでスノーシューを楽しめるスノーシューセットなどがあります。もちろんヘルメットやスキー・ボード用品の単品レンタルもあり、うっかり忘れてしまったときや急に必要になったときなどは便利です。
スキー場には関連施設がいくつかあり、富士急レストハウスでは座席は250席用意されていて、売店のほかカツ丼やラーメンなど温かい食事が食べられるレストランもあり、客席250席と広くメニューも豊富です。専門店のような本格的な料理を堪能でき、ゲレンデ飯、いわゆるゲレ飯を楽しめます。もうひとつ、休日に営業しているランデブーではハンバーグやスパゲティなど山小屋風の美味しい食事とアルコールで疲れた体を休めることができます。
また、各種割引サービスやキャンペーンが豊富で、大晦日や元旦、バレンタインデーやホワイトデーなどイベント日によって割引料金でスキー場を楽しめたり、スタンプカードを集めることで1日券と交換できるのもおすすめポイントです。
SAJ公認のスキー学校
あだたら高原スキー場では全日本スキー連盟(SAJ)公認のスキー学校を行っています。SAJは国内でのスキー競技の促進とスキー技術の発展、体力の向上、アマチュアスポーツ精神の向上を目的にしています。このスキー場では主に2種類あり、スキーレッスンとスノーシュースクールに分けられています。
どちらも予約制ですがスキー学校は1日3回行っていて、メニューは小学1、2年生を対象としたキッズレッスン、小学3年生からの一般レッスン、プライベートレッスン、インストラクター付きの団体レッスンの4つがあります。キッズは1時間半と3時間、それ以外は2時間と4時間から選ぶことができます。平日のレッスンのみ2日前までに予約が必要で、レッスン料はそれぞれで異なりますがワッペン代が別途100円かかります。
スノーシューレッスンも予約制で、2日前までに予約する必要があります。中学生以上を対象としていて1名の料金は3,500円となっていますが、最低催行人員に満たなければ中止になることもあります。全日10:00~12:00の1回で、白銀の美しい樹林を歩くツアーです。スキーやスノーボードが苦手だったり、普段見られないような景色を楽しみたい人にはぴったりのスクールでしょう。
遊んだあとは日帰り温泉でゆっくり
あだたら高原スキー場では温泉施設「あだたら山奥岳の湯」があり日帰り入浴が楽しめます。雪遊びやスキーで冷えた体をしっかり暖めることができるので小さい子供がいるファミリーにもおすすめです。男女ともに内湯と露天風呂があり、内湯も窓を全開にすると半露天としても楽しめます。また、露天風呂正面には柵がないため、季節によって変わる山の景色を楽しみながら浸かることができます。また、源泉かけ流しの内湯は全国的にも珍しい酸性泉で、筋肉痛や神経痛、疲労回復に効果があると言われているので、雪遊び後にはぴったりの湯質です。
営業時間が長いので目一杯遊んだあとでも十分ゆっくりできるのでおすすめです。最寄り駅と温泉とスキー場をつなぐシャトルバスが毎日運行しているため手軽に立ち寄ることができ、スマートフォンのウェブサイトから事前に温泉の入館券が購入できます。当日チケットを買うために並んだり、混雑時に待つ必要がないのでお得で便利なサービスです。
シーズンオフは登山やロープウェイで空中散歩
スキー場のオフシーズンである4月~11月も実は見所がたくさんあります。この時期は雪がないため草花や登山を楽しむことができます。安達太良山は歴史が古く、日本最古の万葉集にもいくつか歌が詠まれているほどです。登山する場合もトレッキンググッズがンタルできるため、観光ついでや気軽に登山を楽しむことができます。トレッキングコースは初心者~上級者の3つのコースに分かれている他、遊歩道を約1時間かけて歩くお散歩コースがあり、用途やレベルによって選ぶことができます。山登りは約4~8時間と長時間で体力も必要な上、危険も伴うため、必ず自分のレベルに合ったコースを選ぶようにしましょう。
また、登るだけでなくロープウェイがあるため、簡単に絶景ポイントまで行くことができます。小さな子供や高齢者には特におすすめです。乗車時間は10分ほどで、眼下には街並みや安達太良連峰、吾妻小富士、蔵王連峰などを眺めることができ、山頂駅から約5分歩けば薬師岳パノラマパークからダイナミックな安達太良山の姿を望むことができます。新緑の季節も良いですが、秋はきれいな紅葉が楽しめます。薬師岳パノラマパークには高村光太郎の著書「智恵子抄」の中で、智恵子が言っていた 「ほんとの空」の記念碑が建てられています。
ロープウェイは約1分間隔で常に運行しているので、待ち時間が少なく便利です。山頂駅には無料休憩所があり、晴れた日には標高約1,350mからの絶景が楽しめます。ロープウェイにも各種割引サービスやお得なチケットが販売されているので購入前に確認すると良いでしょう。また、こちらではペット料金を支払えばペットとの同伴も可能です。
あだたら高原スキー場の料金
リフト券
1日券
- 大人(高校生以上~49歳):平日3,200円、休日4,000円、
- シニア(50歳以上)、中学生:平日2,800円、休日3,500円
- 小学生:平日1,850円、休日2,300円
- 未就
- 学児:無料(共通)
4時間券
- 大人:平日2,800円、休日3,100円
- シニア、中学生:平日2,400円、休日2,600円
- 小学生:全日1,550円
- リフト6回券:2,300円
- リフト1回券:460円
ファミリーチケット
- 4種類:平日4,350円~8,600円、休日5,200円~10,300円(家族構成によって異なる)
-
ランチパック料金(1日券+食事、飲み物1,000円分)
- 大人:平日4,000円、休日4,700円
- シニア、中学生:平日3,600円、休日4,300円
- 小学生:平日2,700円、休日3,100円
2日券・3日券
- 大人:6,200円、9,300円
- シニア、中学生:5,200円、7,800円
- 小学生:3,100円、4,150円
1日券回数券
- 1日券6枚セット:18,600円(平日・土日祝・年末年始共通)
日帰り温泉
- ・大人:600円
- ・子供:400円
あだたら高原スキー場の割引クーポン
リフト料金割引(1日券)
スマートフォンサイトの割引画面を提示すると、5名まで200円割引になります。
- 大人:平日3,200円→3,000円、休日4,000円→3,800円
- シニア、中学生:平日2,800円→2,600円、休日3,500円→3,300円
レンタル割引(1日券)
スマートフォンサイトの割引画面を提示すると、5名まで200円割引になります。
- 大人、シニア:3,100円~5,150円(セット内容により異なる)→2,900円~4,950円
- 中学生以下:2,100円~3,100円(セット内容によって異なる)→1,900円~2,900円
日帰り温泉入館割引
当日使用した1日券や4時間券があれば50円引きで利用できます。
- 大人:600円→550円
- 子供:400円→350円
SAJ・JSBA割引
SAJ、JSBAの会員証を提示すると、1日券が500円割引になります。
※その他、イベント日によって各種割引あり
あだたら高原スキー場の営業時間
スキーセンター営業時間
- 8:30~16:30
リフト営業時間
- オレンジライン:8:30~16:30
- ブルーライン:8:30~16:30
- バイオレットライン:8:30~16:15
- ゴールドライン:8:30~16:15
(天候によって時間短縮、運休あり)
キッズパーク営業時間
- わんぱく1号:平日10:00~15:00、休日9:00~16:00
- わんぱく2号:9:00~16:00(休日のみ)
富士急レストハウス
- 8:30~17:00
ランデブー(休日、年末年始)
- 8:30~16:30
日帰り温泉 奥岳の湯
- 12月~3月:10:00~18:00
- 4月~11月:10:00~17:00
ロープウェイ(グリーンシーズン)
- 4~11月のみ運行:8:30~16:30
あだたら高原スキー場のアクセス
シャトルバス
- ・JR郡山駅~岳温泉バス停~あだたら高原スキー場
(有料、要予約)
公共交通機関を利用した場合
- ・JR東北新幹線「東京駅」から約77分、東北本線「郡山駅」から約25分二本松駅下車、タクシー・車で約30分
- ・JR東北新幹線「仙台駅」から約22分、東北本線「福島駅」から約20分二本松駅下車、タクシー・車で約30分
車を利用した場合
東京方面から
- 東北自動車道250km、二本松I.Cより約2時間30分
仙台方面から
- 東北自動車道90km、二本松I.Cより約1時間
新潟方面から
- 磐越自動車道135km郡山JCT、東北自動車道15km二本松I.Cより約2時間
水戸方面から
- 常磐自動車道91kmいわきJCT、磐越自動車道70km郡山JCT、東北自動車道15km二本松I.Cより約2時間
あだたら高原スキー場の駐車場
駐車台数:1,500台
料金:無料
但し10月6日、7日、8日、13日、14日、20日、21日は第一駐車場のみ有料(1,000円)
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