世界各国から集められた約100点のオルゴールを展示
那須オルゴール美術館には、世界各国から集められた珍しいオルゴールが常時100点展示されています。その一部をご紹介しましょう。展示フロアはA、B、Cの三部構成です。展示室Aには、世界最大級のシリンダー式オルゴール「インターチェンジャブル シリンダー オーケストラボックス」があります。
展示室Bには1850年から1920年代に制作されたアンティークのオルゴールを展示。
そして展示室Cには、機械仕掛けの人形オートマタや小鳥のさえずりを楽しめる「ミュージカルバードボックス」などが展示されています。
注目したいオルゴールたち
価値あるコレクションのなかでも、特に注目したいオルゴールをご紹介します。
インターチェンジャブルシリンダーオーケストラボックス(1860年代)
スイスで制作された世界最大級のオルゴール、インターチェンジャブル シリンダー オーケストラボックス。オルガン、太鼓、ベル、チターのアタッチメントを備えたオルゴールは、まさにオーケストラのようです!8曲入ったシリンダーが25本あるため、なんと200曲もの演奏が可能となっています。
ミュージカルバードボックス(1890年代)
ドイツで制作された、手のひらサイズのオルゴール。蓋を開けると小鳥が現われ、羽根やくちばしを盛んに動かしながら可愛いさえずりを聞かせてくれます。一通り歌い終えるとパタンと蓋が閉じるのも、どこか愛らしく感じるポイントです。
バレル式ピアノオーケストリオン”ジャズバンド”(1920年代)
「ジャズバンド」はフランス製のオルゴール。「バレル(樽)」というのは、木製のシリンダーのことです。バレルが回転してピアノ、ドラム、鈴やウッドブロックを演奏します。ジャズバンドという名前のとおり、ノリのいい、でもちょっぴり哀愁が漂う演奏を聞かせてくれます。
スタインウェイ・デュオ・アート(1928年)
自動演奏のピアノで、ピアニストの演奏をそっくり再現します。譜面は穴の空いた紙で、穴を通る空気の流量によって鍵盤を叩く強さやペダリングを制御しています。名称にデュオ(ふたつ)という言葉が入っているのは、旋律と伴奏を分けて記録することでより正確な演奏を実現しているから。ピアノは、世界中のピアニストから評価の高いスタインウェイを使用しているので、音の素晴らしさは折り紙つきです!