リボーンアート・フェスティバル2019 いのちのてざわりを感じる旅に出よう

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「アート」:地域の未来を示唆する


 まずチェックしたいのは、やっぱりアート。石巻市街地、桃浦、荻浜、小積、鮎川、網地島、6つのエリアにわかれて作品が展示され、7組のキュレーターが40組以上のアーティストと共に、それぞれの想いでエリアを彩ります。
 

荻浜エリア

貝殻のかけらで埋めつくされた白い浜辺にたたずむのは、名和晃平氏の鹿をモチーフにした作品。

エリアテーマ:プライマル エナジー - 原始の力 キュレーター:名和晃平

 牡蠣の養殖場としても有名な荻浜が舞台。貝殻のかけらが集まってできた白い浜には、名和晃平氏の作品《White Deer(Oshika)》が展示されています。2017年のキーワードでもあった鹿は、今回も重要な役割。炎や海、植物など、太古から存在するイメージが、荒涼とした風景に溶け込み、エネルギーに満ち溢れた空間を創り出します。地元料理が味わえる食堂「はまさいさい」と、本格的なコース料理が味わえる「Reborn-Art DINING」があるのも、このエリアです。

市街地エリア

旅の拠点となる石巻駅がある市街地エリア。たくさんのアートを効率よく楽しめます

エリアテーマ:海へのアート=リチュアル、街のマンガロードとアートロード キュレーター:中沢新一、有馬かおる

 宮城県で仙台市に次ぐ第二の都市である、石巻市の中心市街地。ここでは、2人のキュレーターがそれぞれのテーマを掲げます。「仮面ライダー」など数々の名作を世に送り出した漫画家、石ノ森章太郎のゆかりの地で、石ノ森萬画館やマンガロードがある石巻。その文化を活かしながら、持続するアートに昇華させます。

桃浦エリア

震災後には大きな防潮堤ができた石巻。いまも過去の跡と記憶が残る桃浦エリア

エリアテーマ:リビングスペース キュレーター:小林武史

 牡鹿半島の北西部に位置する桃浦エリアでは、実行委員長でもある小林武史氏がキュレーターを担当します。参加アーティストは、草間彌生、パルコキノシタ、増田セバスチャンなど超豪華。オフィシャル宿泊施設の「もものうらヴィレッジ」、「旧荻浜小学校」などが今回の会場です。

「夜側のできごと」でいつもと違う世界と出会う

 日中のアート展示だけでなく、「夜側のできごと」としてオーバーナイトイベントも開催予定です。中﨑透《Peach Beach, Summer School》の展示会場を中心に、旧荻浜小学校の校内や海岸を含めたその近隣などを一晩かけて巡ります。普段当たり前に触れている世界も、夜を舞台にすると違うものになるかもしれません。

日程:8月10日(土)・17日(土)・24日(土)・31日(土)・7日(土)・14日(土)・21日(土)・28日(土) 計8日間
※集合場所などの詳細は後日発表されます

 

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