ここは南国?熱帯の花々と果物がいっぱいの「植物園」
動物たちとふれあったら、本園・植物園にも足を運んでみましょう。こちらには8つの温室があり、約5,000種類もの熱帯植物を栽培。1年中いつ訪れても、きれいな花を見られるのが魅力です。
・花と緑とバナナの宝庫!「本園・植物園」
メガネが一気に曇るくらい温かい温室に入ると、最初に目に飛び込んでくるのは、ブーゲンビリアのトンネル。真冬に訪れた場合でも、一瞬にして南国のような雰囲気に早変わりします。カラフルな花や草木のほか、珍しい食虫植物も観察できますよ。
最近人気のエアプランツも展示。熱川バナナワニ園では、なんと500種以上ものエアプランツを飼育しており、日本一のコレクション数を誇っています。自宅で楽しめる小さいサイズのエアプランツは、ショップで購入できますよ。
また、ランのコレクションが豊富なのも見どころのひとつ。「えっ、これもランなの?」と驚いてしまうような原種ランを約1,500種展示しています。季節によって開花する花が違うので、好きな人は何度も足を運んでいるのだとか。
ほかにも、常時60種類の花が咲く熱帯性スイレンの温室や、2mを越す大きな葉っぱが特徴のオオオニバスなど、子どもから年配の人まで誰もが楽しめる展示が充実しています。
植物園の中には、もうもうと湯気がたちのぼる温泉やぐらもあります。熱帯植物の生育に重要な役割を果たしているスポットなので、こちらもぜひチェックしてみてください。
・実は木ではなく草!バナナの秘密
熱川バナナワニ園のもうひとつの主役であるバナナは、温泉の熱を利用した分園の温室で栽培されています。その数はなんと約20種類!大きく成長したバナナの株の姿から、バナナは木だと勘違いしている人が多いですが、実はバナナは草なんです。よく見ると枝はなく、切っても年輪はありません。葉っぱが束になって木のように見えているだけなんですね。
草なので、バナナは一度実をつけると枯れてしまいます。でも、横を見てください。小さなバナナの芽が出ています。身をつけているバナナの株が枯れたら、次はこちらが成長してバナナの身を実らせます。成長の早い種類だと、約1年半で身が実ります。
温室の中で熟したバナナは、スタッフが熟れ具合を見て、最適なタイミングで収穫します。熟すのが早い夏場は、黄色く色づいてきた状態で、逆に冬はしっかり黄色になってから、1本1本手作業で行います。収穫したバナナは、園内のフルーツパーラーで食べられます。
バナナ以外にも、パパイヤ、マンゴー、ゴレンシ(スターフルーツ)などメジャーなものから、レンブ、ギュウシリといった初めて聞くようなものまで、たくさんの南国フルーツが栽培されています。こちらもタイミングがあえば、フルーツパーラーで食べられますよ。
熱川バナナワニ園の所要時間やお役立ち情報を紹介
熱川バナナワニ園には3つの施設がありますが、チケットを販売しているのは本園・ワニ園です。まずはこちらから見学し、次に道路を渡って本園・植物園へ。最後に分園を訪れると、効率よく見て回れます。3つの施設を全部回ったときの所要時間は、大体2時間程度です。
本園と分園のあいだは、約500mほどの上り坂になっています。本園・ワニ園前から無料シャトルバスが出ているので、そちらを利用すると良いでしょう。バスの中のアナウンスは、ばにお君が担当しています。
園内ではベビーカーを利用できますが、途中階段移動もあるので、抱っこひもがあると便利。本園・ワニ園のベビーカー置き場にベビーカーを預け、子どもは抱っこして移動するのがおすすめです。
おむつ替え用のベットは、本園・ワニ園の女子トイレ個室に1ヶ所、分園にあるフルーツパーラーのトイレに簡易ベットがあります。授乳室はありませんが、受付でお願いすると、鍵のかかる応接室を利用させてもらえます。
イチ推しはフルーツパーラー!熱川バナナワニ園のグルメスポット
熱川バナナワニ園に来たら絶対に訪れたいのが、分園にあるフルーツパーラー!熱川バナナワニ園で収穫された新鮮なフルーツメニューを堪能できます。
おすすめのメニューは、もぎたてバナナを使用した「スペシャルバナナパフェ」(1,800円)。グラスにはバナナとバニラアイスとホイップクリームがてんこ盛り!3~4本のバナナを贅沢に使った一品で、中までバナナがみっちり入っています。
通常バナナは青くなる前の未熟な状態で収穫されて、日本に輸送される途中で黄色く熟します。熱川バナナワニ園では木で熟した新鮮なバナナのみを使っているので、食感の違いに驚くはず!バナナ好きなら絶対に食べて欲しい、スペシャルなデザートです。
数量限定のスペシャルメニューは「国内産完熟バナナで作った伊豆のシカカレー バナナコンフィチュール添え」ジュース付き(1,600円)です。
なにやら長い名前のメニューですが、その正体はシカを使ったジビエカレー。隠し味はバナナで、辛さは甘口と中辛の2種類。バナナのコンフィチュールが添えられているので、辛さを自分好みに調整できます。
「バナナのカレーって、なんだか甘そう」なんて思うかもしれませんが、スパイスが効いていて刺激的な味でした。シカ肉もよく煮込まれていて、口の中でほろほろと崩れていきます。上質なビーフシチューのような食感を、ぜひ楽しんでくださいね。
なお、ジュースはプラス300円でバナナジュースに変更可能。濃厚なバナナジュースは、期待を裏切らないおいしさ!バナナジュースは、本園・ワニ園前のジューススタンドでも飲めますよ。
熱川バナナワニ園で人気のお土産を紹介
熱川バナナワニ園のショップは、本園と分園にそれぞれあり、どちらも商品ラインナップはほぼ一緒です。今回はスタッフさんに、園内で人気のお土産を聞いてきました!
お菓子で一番人気なのは、「熱川ばにおのチョコがけバナナバウムクーヘン」(880円)。バナナクリームが入ったバウムクーヘンにチョコとホワイトチョコがかかった、熱川バナナワニ園オリジナルのお菓子。チョコとバナナの王道の組み合わせなんて、絶対においしいに決まっていますよね!
2022年4月に発売されたばかりの「熱川バナナプリン」(480円)は、人工甘味料を一切使用していない、完熟バナナの甘味と芳香な香りが楽しめるプリン。自家製カラメルソースとの相性もバッチリ!別添のバナナチップをかけると、とろとろプリンとカリカリチップ、2つの食感が楽しめます。
大人におすすめなのが、園内で収穫されたバナナを使用して、伊豆の反射炉ビヤが醸造した「伊豆バナナワニIPA」(740円)。バナナジュースのようにクリーミーで甘い味わいが特徴です。
お土産コーナーでは、やはり熱川ばにおグッズが一番人気とのこと。Tシャツからぬいぐるみ、マグカップまで、どれもかわいいものばかり!アマゾンマナティのぬいぐるみは、本園のショップでのみ販売されています。
お土産選びに迷ったら、いっそのことくじ引きで選んでみるのも楽しいかも?本園ではワニくじ、分園ではレッサーパンダくじにチャレンジできます。
一緒に楽しみたい!熱川バナナワニ園の周辺観光スポット
熱川バナナワニ園でたっぷり遊んだら、周辺にある観光スポットも巡ってみましょう。伊豆熱川駅の駅前にある「湯の華ぱぁ~く」では、無料の足湯や、源泉を利用した温泉卵作り体験(1個100円)などを楽しめます。
駅から徒歩2分の場所にある「お湯かけ弁財天」は、熱川では有名なパワースポット。湧き出ているお湯でお金を洗うと、お金本来の力を取り戻してくれるとか。
横にある大きなナギの木は、葉っぱを引っ張ってもなかなか千切れないことから、男女の縁を結ぶ縁結びスポットとして知られています。
こちらでも温泉卵を作れますが、卵は「湯の華ぱぁ~く」で購入してくださいね。
駅から車で約5分、電車で1駅の伊豆北川駅の近くには、海を眺めながら入れる共同浴場「黒根岩風呂」もあります。目の前にどどんと海が広がるロケーションは、共同浴場とは思えないほどの贅沢さですよ!
昔から温泉街として栄えてきた熱川には、このほかにも数々の名所があります。海沿いに連なる温泉旅館で、上質な温泉と新鮮な海の幸を楽しめるのも魅力!都内から日帰りできる距離ですが、1泊してゆっくり楽しむのもありですよ。
熱川バナナワニ園のアクセス方法
熱川バナナワニ園は、伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩約1分でアクセスできます。伊豆熱川駅の改札を出て、右斜め前の出口を出て階段を上ると、本園・植物園の入口、道沿いに進んだ左側には、本園・ワニ園があります。チケットを販売しているのは本園・ワニ園の入口になるので、まずはこちらに向かいましょう。
東京方面から車でアクセスする場合は、東名高速の厚木ICから小田原厚木道路に入り、石橋ICを下ります。その後、国道135号線を約70kmほど進むと到着。石橋ICからは約100分ほどです。
大阪方面からは、東名高速の沼津ICから国道1号、国道136号、県道12号、国道135号と進みます。沼津ICからは約70km、こちらも約100分ほどで到着します。
園内には150台分の専用無料駐車場があります。
(※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)
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