川崎にある個性派日帰り湯「縄文天然温泉 志楽の湯」で都会のプチ湯治を体験!身も心も「げん氣」になろう

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神奈川県川崎市の市街地にありながら、まるで山の中の古民家のような風情を味わえる日帰り温泉があるのをご存じですか?森林浴できる雰囲気の良い露天風呂を堪能でき、湯上がりにはおいしいお蕎麦も食べられます。今回はそんな「縄文天然温泉 志楽の湯」を実際に訪れ、日帰りでプチ湯治を体験してきました!温泉・グルメ・リラクゼーションの魅力を余すところなく紹介します。

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縄文天然温泉 志楽の湯とは?

「縄文天然温泉 志楽の湯」(以下、志楽の湯)は、JR南武線「矢向」駅から歩くこと約6分、飲食店やマンションの立ち並ぶ閑静な通りの先にあります。

駅から徒歩圏内にあるにも関わらず、60台を停められる無料駐車場を有する恵まれた立地の日帰り温泉です。緑が多く、街中とは思えない静かな環境も見どころ。外観も古民家のようで、まるで都市部から遠く離れた山の中の湯治場に来たような感覚を味わえます。

さて、志楽の湯には、温泉を使った内風呂、露天風呂、サウナ(女性は専用ミストサウナ)などがあります。施設内は、湯上がりにゆっくり過ごせる「お休み処」、デトックス軽食メニューが豊富な「ほぼほぼ無添加健幸キッチン」を兼ねた「畳語らい処」、充実したリラクゼーション設備、そして屋根で繋がった別棟の蕎麦創作レストラン「志楽亭」があります。

お風呂やサウナに入ってリラックスして過ごし、食事をしつつゆったりお昼寝する。ここは都会で非日常感を体験できる、特別な日帰り温泉なのです。

 

・志楽の湯で縄文パワーを体感しよう!

志楽の湯の館内には、大阪万博のシンボル『太陽の塔』などで知られる芸術家・岡本太郎氏の作品や、長野県の諏訪大社で御柱祭に使われたご神木の一部などが展示されています。岡本太郎作『縄文人』

ちなみに飾られている岡本太郎氏の作品は、1982(昭和57)年製作の『縄文人』。レプリカではなく本物です。

故・岡本太郎氏は火焔(かえん)土器に感動して、一大縄文ブームを巻き起こした人物として知られています。志楽の湯は、この岡本太郎が表現したように縄文をコンセプトとしている温泉施設なのです。

館内の貴重な作品から芸術のパワーを貰いつつ、さっそくお風呂に行ってみましょう。

 

自然を活かした露天風呂が魅力!志楽の湯のお風呂を一挙紹介

受付で会計を済ませたらお風呂へ。雰囲気の良い渡り廊下を通った先には、男湯女湯に分かれる突き当りに以前は4500年前の縄文土器が飾られていました(※現在はレプリカを展示)。なんだかここからもパワーが貰えそう!

お風呂は内湯も露天風呂も風情満点で、鄙びた味わいを感じさせます。それもそのはず、とくに露天風呂は、熊本県の黒川温泉で観光のカリスマと呼ばれた、故・後藤哲也氏の指導で作られたものなのです。

温泉は敷地内から湧出する自家源泉で、泉質はナトリウム-塩化物温泉。古代の海水が地中に閉じ込められてできた非火山性の温泉であり、高張性で体液よりも濃厚な成分が含まれているのが特徴です。

 

・足つぼの敷石がある床・縄文道

脱衣所から浴室に移動すると、最初に通る床は平らではなく波打っています。実はこれは「縄文道」といって、縄文土器の文様を模しているのです。本物の縄を使って作ったそうですよ。

滑りにくい特徴があり、さらにこの凹凸が足の裏をほどよく刺激します。足つぼマッサージの働きがあるとともに、踏みしめる足からも縄文パワーが感じられます。

 

・湯治場の雰囲気を彷彿とさせる洗い場

使い込まれた風情溢れる洗い場は、さながら鄙びた温泉地の湯治場を思わせる雰囲気。シャワーの水圧もちょうどよく、シャンプー、コンディショナー、ボディソープが備え付けになっています。

・女湯の内湯は勾玉(まがたま)湯と蔵石風呂

しっかり体を洗ったら、まずは内風呂に入ってみましょう。女湯の内湯には温泉を使った浴槽が2つあり、大きいお風呂は蔵石風呂です。これは土蔵を作る時に使う敷石を用いて作られました。

小さいお風呂はユニークな勾玉の形。勾玉は古代の装身具で、縄文時代の人々が身に着けていました。祭祀に使われた説もあり、その神秘的な形はご利益がありそうです。

この勾玉風呂の材質は、黒川温泉新明館の赤石を使っています。新明館は志楽の湯の露天風呂を指導した、故・後藤哲也氏が運営していた旅館のひとつ。勾玉の神秘的な形もさることながら、丸みを帯びた縁の手触りもとても気持ちよく、リラックスしながら入れるお風呂です。

これら2つの浴槽にたっぷりと入っている温泉は、遠目には真っ黒に見えますが、実際には濃い琥珀色。光が当たると赤茶色のような美しい輝きを放ちます。塩分が濃いので保温効果が高く、浸透圧からデトックス効果も期待できます。

 

・男湯の内湯は勇壮な御柱が見どころ!御柱蔵石風呂

一方の男湯はというと、女湯と違って内湯の温泉浴槽はひとつです。土蔵の敷石を用いた蔵石風呂があるのは女湯と同じですが、男湯には勾玉湯はなく、代わりに蔵石風呂の中に御柱(おんばしら)をイメージした天然木の大きな柱がそびえています。

御柱とは日本三大奇祭のひとつにも数えられる長野県・諏訪大社の式年祭のこと。16本のモミの大木を、上社本宮、上社前宮、下社秋宮、下社春宮の二社四宮に曳航し、それぞれの社殿の四方に建てて神木とするという、神秘的にしてパワー溢れる祭事です。

男湯では内湯に入りながら、この御柱を眺められるように作られています。

 

・「信州タケヤみそ」の樽をお風呂に!味噌樽風呂

男湯・女湯ともに、内湯にはもうひとつお風呂があります。温泉ではなく井水(地下水)が入ったお風呂で、なんと本物の味噌樽を使っています。

これは2~3人が入れるサイズの大きな木の樽で、およそ120年前に作られた、実際に味噌を入れて使用されていたものです。木の温もりを感じるとともに、長く使われた道具の持つ優しさを味わえるでしょう。

志楽の湯の温泉はとても濃く力強いので、ちょっと井水のお風呂で息抜きするのも良さそうですね。

 

・男湯のドライサウナは自然木を使用した素朴な空間

巷で大人気のサウナ。志楽の湯にも本格的なサウナがあります。とくに男湯にはスタンダードなドライサウナがあり、風情溢れる水風呂と合わせてじっくり“ととのいタイム”を味わえます。自然木で作られたサウナ室内は、自然のパワーを感じながら瞑想するのにもぴったりです。

・まるで海の中のような女湯の海底洞窟蒸し風呂

女湯は蒸気で蒸されるミストサウナになっています。これはミストサウナのほうが肌に潤いを与えてくれるという理由から作られたとか。ミストに包まれることで美肌をキープできそうですね。

また「海底洞窟蒸し風呂」という名前が付いているように、古代の壁画が描かれた洞窟にいるようなアートなデザインも見どころ。描かれているのは勾玉に火焔土器など縄文時代をイメージする図柄で、まるで古代遺跡の中にいるような気分になれます。

女湯の海底洞窟蒸し風呂には、水の掛け湯はあっても、水風呂はありません。これは身体を冷やしすぎないようにというこだわりからです。

 

・都心に居ながらにして黒川温泉の気分が味わえる露天風呂

志楽の湯を建築した時に、建物よりも先に作られたというこだわりの露天風呂。黒川温泉を再生された後藤哲也氏が手掛けただけあり、まるで山の中の秘湯のような趣があります。

まず目に入るのは木々に囲まれた岩風呂。整えられた庭木ではなく、自然な表情を見せる落葉樹を植えることによって、都会に居ながらにして四季の移り変わりを感じられるのです。

お風呂の底も山中の野湯のように決して平らではなく、浅いところと少し深くなっているところがあります。その分気を付けて歩かなくてはなりませんが、それもまた味わいがありますね。中央には東屋があり、日中は日差しを防げます。

ちなみにお風呂の石は、信州八ヶ岳から運ばれた230トンもの安山岩。木は大分県の飛竜野の山頂から運んできたものを使っています。こうしたこだわりが、ほかにはない志楽の湯らしさを形作っているのでしょう。

露天風呂は日が暮れると、昼間とはまた違った雰囲気を醸し出します。志楽の湯では灯りは最低限の明るさに調節しているので、日ごろ生活する都会の明るい夜とは違う静けさを味わえますよ。

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