5. 「尾瀬ヶ原」の黄金色に輝く“草紅葉”は一見の価値あり!
群馬県利根郡片品村に位置する「尾瀬ヶ原」は、本州最大の湿原地帯として知られており、その規模はおよそ東西6km、南北2kmにも及びます。標高約1,400mにあり、国立公園に指定されているほか、大自然を満喫できるトレッキングコースとして人気です。
「尾瀬ヶ原」が一般的な紅葉スポットと異なるのは、「草紅葉(くさもみじ)」と呼ばれる湿原の紅葉が見られること。「草紅葉」は木々よりも色づきが早いため、ひと足先に紅葉が楽しめます。9月下旬頃には早くも見頃を迎え、草原一面が黄金のように輝く様は、まさに一見の価値ありといえるでしょう。
木々の紅葉は少し遅れて9月下旬頃に始まり、10月中旬頃まで続きます。針葉樹の緑、広葉樹の赤と黄色のバランスが絶妙です。
6. 原生林の燃えるような紅葉が美しい「丸沼」
文豪・幸田露伴が書いた「対髑髏(たいどくろ)」の題材になった「丸沼」は、白根山の溶岩にせき止められてできた湖です。周囲を白樺やブナ、ナラなどの原生林が湖畔をで囲みまれているため、周辺には手つかずのいまでも美しい自然が残っています。
紅葉は、1933年に開業した老舗旅館「環湖荘」からの眺めがおすすめ。釣り好きの間でも知られている宿で、ゆっくりとした時間を過ごすと、日々のストレスから解放されそうです。見頃は10月上旬から10月中旬頃まで。「日本ロマンチック街道((国道120号)」を車で走りながら見る紅葉も美しいですよ。
7. 日本百名山「谷川岳」の紅葉をトレッキングやロープウェイで満喫!
日本百名山のひとつ「谷川岳」は、登山愛好家の間で親しまれている標高1,977mの山。登山道がきちんと整備されており、ロープウェイもあるためことから、登山初心者から上級者まで幅広い層が楽しめます。
手軽に紅葉狩りをするなら、名所を徒歩で訪れてもいいですし、ロープウェイとリフトを乗り継いで天神峠の展望台へ向かうのがおすすめ。さらに、尾根伝いを約2時間半歩くと山頂に着きますが、急な下りや木立があるのでしっかり山歩きの装備をしていきましょう。
また、日本三大岩場の断崖絶壁と紅葉が見られる、観光名所の「一ノ倉沢」にもぜひ立ち寄りたいもの。緩やかな歩道(国道291号)を歩いて上るほか、バスも通っています。紅葉は10月初旬から11月上旬に楽しめますが、山頂と山麓とでやや見頃が異なります。
8. 自然が作り上げた寄岩×紅葉が織りなす絶景を歩く「吾妻渓谷」
吾妻狭という名で、国の名勝に指定されている「吾妻渓谷」。吾妻川の水が溶岩を侵食したことでできたとされており、奇石、怪石といった自然の造形美をたっぷり楽しめます。紅葉の見頃は10月下旬~11月上旬。約2.5 kmの渓谷沿いに続くカエデ、クヌギ、イヌシデ、リョウブ、サクラなどの紅葉はとても美しく、渓谷美と相まって唯一無二ともいえる絶景が堪能できます。
遊歩道やハイキングコースも整備され、紅葉シーズンにはJR「岩島駅」からシャトルバスが運行されるので、遊びに行きやすいのも魅力。散策のあとは、道の駅「あがつま峡」の天狗の湯でリフレッシュしてはいかがでしょうか。
都心から日帰りで楽しめる群馬県の紅葉を満喫しよう!
群馬県には、断崖絶壁や奇岩など、大自然が作り上げた絶景がいっぱい! 紅葉の時期は今回ご紹介した8つのスポットを中心に、さらに幻想的な景色が楽しめるので、ぜひ足を運んでみてください。
(※2017/8/16に公開した記事を再編集したものです。掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)