星のや竹富島で過ごす、極上の島時間。竹富島に暮らすように滞在しよう!

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星のや竹富島は、竹富島にあるラグジュアリーリゾートです。竹富島は、沖縄の昔ながらの伝統を守り、白壁に赤瓦の家が立ち並ぶ美しい景観を楽しめる島としても知られています。その竹富島に2012年に誕生し、多くの人に愛されている星のや竹富島の魅力をasoview!NEWS編集部が取材してきました。外観、部屋、ラウンジなどを詳細にご紹介します!

案内してくれたのはこちらの方!

星のや竹富島広報、杉山真実さんです。憧れのリゾート、星のや竹富島の魅力について丁寧にご紹介いただきました!杉山さんと一緒に写っているのは星のや竹富島のマーク。星のやは2016年2月現在、他に軽井沢、京都、富士にありますが、左についているマークがリゾートごとに異なっているのです。

コンセプトは「離島の集落」

竹富島は沖縄県の八重山諸島にある小さな島で、石垣港から高速船で約10分の距離にあります。島民が伝統的な景観を守ろうとする意識が非常に強く、新しく家を建てる際には平屋で赤瓦の家でなければいけないなど、島独自のきまりが設けられています。その取り組みの成果によって、現在でも沖縄の昔ながらの風景である赤瓦屋根の集落が残っています。
島の中心部にある「なごみの塔」からは、美しい赤瓦屋根の集落を見渡せます。

その竹富島に2012年にオープンしたのが星のや竹富島。星のやのリゾートに共通している思いは「現代を休む日」。ここ星のや竹富島ではさらに「離島の集落」というコンセプトのもと、リゾートがつくられています。竹富島のルールを守り、建物はすべて平屋・赤瓦。ひとつの集落として、島に溶け込んでいます。

部屋数は全部で48部屋。すべてが1棟ずつ独立した客室となっていて、他にレセプション・ダイニング・ラウンジのある「集いの館」、スパ棟などがあります。

道幅はかつて島に車が導入される前の様子にならって、比較的狭い道幅で作られています。島のおじいやおばあが「懐かしい光景」ということも。この石壁はグッグと呼ばれるもので、客室から外を見ても開放感を感じられるように、高すぎず低すぎずという高さで作られています。

まずはレセプションにてチェックイン。どこかユニークな顔をしたシーサーが迎えてくれます。

ライトのカバーには、八重山地方伝統の「ミンサー織り」がさりげなく使われていました。

くつろげる配慮が随所に。暮らすように過ごせる客室

チェックイン後、客室に案内されます。

路地から客室に入るところには、ヒンプンと呼ばれる石積みの壁が立てられています。これは沖縄の伝統的な建築方法で、路地から家がダイレクトに見えないようにする役割と、魔物が家に入ってくるのを防ぐという意味もあります。

庭に入るときはヒンプンの左側を通る、というしきたりもあります。せっかくなのでそれにならって入ってみます。

客室に入ろうとしてまず気づくのが、玄関がないこと。広く取られた縁側から入るようになっています。

外側は沖縄の伝統にのっとって建てられている客室ですが、内部は快適な滞在を楽しめるようにと様々な工夫を凝らした作りになっています。

窓が大きいので、特に夏は窓を開け放っていると、風が気持ちよく吹き抜けていきます。「風の家」というコンセプトでつくられているのだそうです。

開放的なバスルームでは、いつもと違う入浴体験。ハーブを使った入浴剤「琉球ハーブバス」で、極上の時間を過ごせます。

部屋とひとつづきになっているようなお風呂は、はじめは落ち着かないかも?次第に風や鳥の声が気持ちよく聞こえて、リラックスできる時間になるはずです。非日常をこんなところからも味わえます。

アメニティも各種そろっています。

客室内に飾ってある器は、地元の作家の作品。細かなところにもこだわりが感じられます。

夜になると客室内は暗く感じますが、これも自然と溶け込めるようにという配慮から。「現代を休む」のコンセプト通り、室内にはテレビもなく、ふっと黙ると風の音や虫の声が聞こえてきます。ここにいるとスマホを触っている時間がもったいない、もっと自然を感じていたい、という気持ちになってきます。

島の素材を贅沢に使った、体の中からきれいになるフレンチ

星のや竹富島で特徴的なことのひとつが、食にしっかりとこだわっていることです。

シェフはフランス料理の世界大会に日本代表として出場したこともある実力の持ち主です。沖縄で「食」というとまだまだ家庭料理がメイン。突出した「美食」的なものはまだほとんどないという状況です。星のや竹富島では、星野リゾートの中でも1、2を争うぐらい食に力を入れているそうです。

食事は「集いの館」内のダイニングのほか、インルームダイニングも利用できます。今回はダイニングで頂きました。

この土地ならではの素材を使い、ひとつひとつ繊細に、丁寧に作られたメニュー。取材時(1月)は葉野菜やハーブが豊富だということで、それを活かしたメニューになっていました。

かつて島にいた薬草の名手がつくった、9つの薬草を煎じて飲むレシピをアレンジしたりなど、見た目も美しい、体にも嬉しいメニューが揃います。

料理に使っているハーブは、星のやの敷地内にあるキッチンガーデンで育てているのだそうです。常時20種類ほどのハーブがあり、時期によっては収穫体験ができることもあるとのことです。

器へのこだわりも

料理の世界観をより引き立てているのは、沖縄本島の読谷村にある陶芸家・大嶺實清氏の工房でつくられた器たち。

大嶺氏は沖縄の陶芸技術や窯の歴史などにも精通した、沖縄陶器の第一人者です。フレンチを引き立てる、沖縄らしい器にも注目です。

いつ来てもくつろげる「ゆんたくラウンジ」

プールサイドにあるゆんたくラウンジでは、持ってきた本を読みながら、コーヒーを楽しむもよし。本やCDの貸出も行っているので、何も持たずに訪れて、今までになかった出会いを楽しむのもよし。客室と同じようにくつろげます。

沖縄ならではの素材を使ったお菓子、飲み物も無料です。

1日を通してさまざまな催しも行われています。朝はここに集合してストレッチをしたり、夕方には三線の演奏もあったりと、1日ここで過ごしてもいいのでは…という気分にもなってきます。

シマ巡りBARで泡盛をたのしむ

夜の時間はラウンジが「シマ巡りBAR」に変身します。

八重山諸島の10ヶ所の蒸留所のシマ(泡盛)を飲み比べしたり、泡盛カクテルを楽しみながらゆっくり語らったりと、島の夜らしい時間を過ごせます。お気に入りの泡盛を見つけられるかも。

シマ巡りBARでのドリンクは有料となります。

滞在をもっと楽しく快適にする館内施設

竹富島の素材を使ったスパで、体を元気に

ラグジュアリーなリゾートでは、スパも楽しみのひとつ。「島時間スパ」という名前で提供されるスパにも、食事と同様に、ハーブや月桃、もずくなど島の素材が使われています。

体全体でリラックスしてもらうため、トリートメントと合わせてストレッチを提案することも。自然の風を感じながら、ゆっくりゆったりと過ごせる極上の時間です。

24時間入れるプールは、星空観察の特等席

集落の中央にあるプールは、24時間利用可能です。全長46mと大きく、すり鉢状に中央に行くほど深くなっています。

プールサイドからの視界はほぼすべて空。夜は満点の星空を望めます。ぷかぷかと水面に浮かびながら星空を観る、というここならではの特別な体験もできます。

星のやらしい、竹富島らしいお土産もチェック

ゆんたくラウンジにはショップが併設されています。星のやオリジナルの商品から、島の伝統工芸品まで、星のやならでのお土産が並びます。思わず買って帰りたくなる、おすすめのお土産を紹介します。

星のや 車海老旨塩

星のや竹富島の料理長が惚れ込んでいる竹富島の車海老。その車海老の身も味噌もまるごと使用して塩と合わせた「車海老の旨塩」は他では手に入らない贅沢な一品です。天ぷらやサラダ、パスタ、おにぎりなどに一振りするだけで、香りと旨味が広がります。1箱1,600円(税抜)。

星のやスパ ハーブティ

星のや竹富島の「島時間スパ」でも使われているハーブティーをお土産としても購入できます。竹富島にある薬草文化に着想を得て、朝・昼・夜の時間帯に合わせた3種類のブレンドがあります。
朝茶:爽やかなレモングラスやペパーミントの目覚めるブレンド
昼茶:月桃やハイビスカスのゆったりと微睡むブレンド
夜茶:クワン草やカモミールの快眠へ誘うブレンド
各1,000円(税抜き)

ミンサー織りのアイテム

竹富島は民芸の島ともいわれます。民芸運動家たちが竹富島に訪れ、高い評価を与えたのがミンサー織りです。五つ(いつの)四つ(世までも)の思いを込めて、男性から女性へと贈った帯がもとになっています。
素手染めした糸で一つひとつ丁寧に織っているそうです。黄色はフクギ、青は藍、茶は月桃など、島由来の素材を使っています。織り手が少ないため、竹富島で織られたミンサー織りのアイテムは、ここ星のや竹富島のみで販売しているそうです。
ミンサー織りのポーチ4,000円(税別)
ミンサー織りバック10,000円(税別)など

 

シロハラクイナ 香炉

石垣島のさんぴん工房による作品です。シロハラクイナやクワズイモなど、八重山に生息する動植物をモチーフとした柔らかい雰囲気が、見る人をなごませてくれます。すべての客室の庭に香炉が備えつけてあります。
シロハラクイナ 香炉(親子)15,000円(税別)
シロハラクイナ 香炉(大)13,000円(税別)
シロハラクイナ 香炉(小)6,000円(税別)

 

自然素材の民具

かつて竹富島では農業がさかんでした。その頃は暮らしに必要な種まき用のカゴや日除けの傘などが、月桃やクバ、マーニなどの素材を使ってつくられていました。今でも島の民具づくり名人と呼ばれるおじいが、昔ながらのやり方で制作しています。
月桃コースター500円(税別)、月桃ござ3,000円(税別)、クバの葉 オーニ540円(税別)、月桃のアンツク9,000円(税別)(写真上は月桃のアンツク、下は月桃ござ)

星のやちんすこう

ちんすこうは、もともとは琉球王朝の王族や貴族のみが祝い事の際に食べる伝統的な菓子だったそうです。星のやオリジナルのちんすこうは、琉球王朝の料理人として三代の王に仕えていた由緒をもつ新垣菓子店と一緒につくったもの。ほかにはないこだわりの品で、ぴーやし(島胡椒)、島ハーブ、シークヮーサー、アセロラ、パインなどの味があります。1箱2,500円(税別)。

五香屋カップ&ソーサー(星のやオリジナル)

竹富島の焼き物工房・五香屋のカップ&ソーサーです。八重山の土や釉薬を使い、素朴なタッチで八重山の自然や暮らしの風景を表現しています。これは星のや竹富島のダイニングで使うために別注したもので、ここでしか買えません。贈り物にも喜ばれそうです。5,800円(税別)。

星のや竹富島へのアクセス

竹富島にアクセスするには、まず必ず石垣島から入ります。新石垣空港からタクシーで石垣港までは30分。そこから高速船に乗り、10分ほどで竹富港に到着です。

竹富港に到着すると星のや竹富島の送迎車が待っているので、バスに乗ってリゾートまで向かいましょう。

まるで竹富島の住人になったような、非日常の時間を過ごせる星のや竹富島。忙しない現代のスピードに疲れたな…と感じたら、デトックスのために訪れたいと思わせる場所でした。

■施設詳細
名称:星のや竹富島
住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富
公式サイト:http://hoshinoyataketomijima.com/

取材・撮影:大城翼
文:藤井みさ
画像提供:星のや竹富島

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