先日、取材でとある水族館を訪れた際、目覚めてしまいました! 何にって、生きものの写真を撮るおもしろさに!! そもそも水族館って、よく考えたらなかなか不思議な空間じゃありませんか? 普通だったら海に潜らないと会えないような生きものたちが、ゆらーりゆらーりと呑気に目の前を泳いでる。もちろん生きものは動きまわるし、周りに人はたくさんいるし、館内は薄暗いし、写真を撮るには難しい点もあるのですが、コツをつかめば驚くほど素敵な写真が撮れるんです!(文:森山あおい / アソビュー)
こちらの9枚は、すべて水族館で撮った写真です。素敵すぎる!!
と言うと、自画自賛しているように聞こえるかもしれませんが、前述のとおり「取材で訪れた」ので、撮影してくれたのはプロのフォトグラファーさんです。でも実は、この中に3枚、私が撮影したものが紛れ込んでいます。わかります? 答えは、このテキストの最下部にて!
それでは早速、プロから学んだ「水族館でいい写真を撮るためのノウハウ」を3つご紹介します!
心得その壱|何はともあれ、粘る!
タツノオトシゴが♡になった瞬間をとらえた一枚です。壁面の反射を利用しているんですね。動画にはない写真のよさは、一瞬のきらめきを切り取れる点にあります。生きものの撮影は、まさに点の勝負! 最高の瞬間を逃さないためには、カメラの腕よりも何よりも「その場にいる」ことが大切です。しかしながら他のお客様もいらっしゃいますので、くれぐれも迷惑にならない程度にしましょう。
心得その弐|写り込みを防ぐ
上の写真は悪い例。水族館で撮影する際の注意事項は「写り込み」で、ライトや人影などが水槽に写ってしまうと、どうにも素人っぽくなってしまいます。それを防ぐには「レンズを水槽にぴったりつける」、「コートなどを頭からかぶり、カメラ側の空間が真っ暗になるようにする」などの手があります。ちなみに後者は相当怪しい感じになるので、それなりの覚悟が必要です(笑)。
心得その参|半逆光を上手に使う
イルカやアシカのショーは屋外でやることが多いと思いますが、写真を撮ることを重視した際のおすすめは「半逆光」の席、つまり太陽が自分から見て45度ぐらいのところに位置する席です。順光(太陽を背中に受ける)だと、ベーシックすぎるというかのっぺりしてしまうんです。とはいえ逆光(太陽が正面にある)は難易度が高すぎます。半逆光なら印象的な写真を撮りやすいですし、水面がキラキラ輝いて見えるので、ちょっといい感じに仕上がりやすいのです。
ちなみに取材先は「仙台うみの杜水族館」でした。
「仙台うみの杜水族館」は、仙台駅から公共交通機関で約30分の近さに位置する人気のおでかけスポットで、近ごろは「インスタ映えする写真が撮れる」と、私たち世代の評判もにわかに高まってきています。
こちらのウリは「360°大パノラマプロジェクションマッピング」。エントランスを入り、「マボヤのもり」を抜けた先にある大水槽「いのちきらめく うみ」で行われるプロジェクションマッピングは必見です。(なお写真の中には、すでに展示が終了しているものもありますので、ご了承ください。また、イルカの写真は「仙台うみの杜水族館」ではありません)
次は「アクアパーク品川」かな!
カメラマンさんに教えてもらったテクニックを、今度は自分でも試してみたい! その情熱が止められません。もちろん「仙台うみの杜水族館」は良いところでしたが、東京在住の私としては通うワケにもいかないので、次は「マクセル アクアパーク品川」を狙っています。
というのも、4月15日(日)まで、ちょっと気になるイベントが開催されているのです。その名も「SAKURA AQUARIUM by NAKED」!
プロジェクションマッピングなどの演出で描かれる桜が海の世界に広がります。“360度の桜につつまれる、最先端お花見エンターテインメント”をお楽しみください。(公式ホームページより引用)
ふむふむ…。水族館でお花見⁉ 花粉症の私としては、水族館でお花見ができるなんて願ったり叶ったり。ちょっと近々、行ってきます!
♡
※質問の答え:最初の9枚のうち、私(素人)の写真は、真ん中と下段左、下段中央の3枚でした!
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