北海道で一番過ごしやすいのは、初夏の季節。北海道には梅雨がなく、カラリとさわやかな空気が緑の中を吹き抜けます。でも、どうして北海道には梅雨がないのでしょうか?ここでは、梅雨の仕組みと、北海道に梅雨がない理由について解説します。
梅雨の長雨は梅雨前線が原因
うっとうしい梅雨の長雨。梅雨前線が原因で、長雨が続きます。この梅雨前線は、北からくるオホーツク海高気圧と南からの太平洋高気圧の間にできます。冷たい風と暖かい風がぶつかり合い、上昇気流となり雲をつくり雨を降らせるのです。2つの高気圧の勢力は拮抗しているので、梅雨前線は微妙に移動しながら長く日本列島上空に居座り続けます。ところが、北海道はオホーツク海高気圧の勢力下にあるので、梅雨前線がのびてこないのです。
北海道は梅雨前線の影響を受けづらい
梅雨を起こす梅雨前線は、北海道にあるオホーツク海高気圧と、南側にある太平洋高気圧の間にできます。両方の気圧が本州上空でぶつかることにより、上昇気流が起こって雲がつくられ雨が降ります。この梅雨前線は約45日間日本上空に滞在し、梅雨をもたらします。この両方の気圧の強さはほぼ互角であるため、少しずつ南や北に移動しますが、北海道まで移動することはめったにありません。
北海道ならではの気候、蝦夷梅雨(えぞつゆ)とは?
北海道には本州のような梅雨前線から来る梅雨はありませんが、「蝦夷梅雨」と呼ばれる気候があります。6月中旬~後半頃に北海道の太平洋側で多くの雨が降ったり、湿度が上がってじめっとした状態になることを指します。一週間から二週間程度の長い期間ぐずついた雨の日が続き、この間はあまり晴れ間が見られません。
リラ冷えって何?
リラ冷えとは北海道でリラの花が咲く季節にやってくる一時的な寒さのことを言います。リラの花が咲くのは5月の下旬で、この時期にはようやく暖かくなってきたら突然冷え込む日があるというような気候の変化が起こります。その突然冷え込んだときのことを指して、リラ冷えと呼ぶのです。またこのリラ冷えが蝦夷梅雨と呼ばれることもあります。
リラ冷えで寒くなることはあるものの、ジメジメした梅雨に比べてさわやかな気候の北海道。この季節を満喫しませんか?北海道で遊べる体験もチェックしましょう!
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