DIC川村記念美術館は千葉県佐倉市の自然豊かな庭園内にある美術館です。 西洋近代美術から日本の屏風絵まで幅広い作品を鑑賞でき、季節によって違う顔を見せる約3万坪の緑豊かな庭園を散策することができます。 そんなDIC川村記念美術館の魅力を、asoview!NEWS編集部員が取材を通して体感してきました!
DIC川村記念美術館とは?
DIC川村記念美術館は、DIC株式会社が関連会社とともに収集した美術作品を公開するため、1990年に開館しました。収集活動は1970年代頭から本格的に始まり、これまでに集められた美術作品は1,000点以上にのぼります。アクセスは東京駅から美術館最寄りの佐倉駅まで約60分。佐倉駅に到着してからは駅南口から美術館までの無料送迎バスが出ているのでぜひ利用しましょう。また、京成佐倉駅からも無料送迎バスが出ています。
バスに揺られること約20分、DIC川村記念美術館に到着です。
自然の中を歩いて美術館へ
到着後は切符売場にてチケットを購入し、美術館に向かいます。
美術館に通じる道は木漏れ日が差し込む並木道。美術館は緑豊かな庭園の中にあるため、このような道を通っていくことになります。自然を全身に感じながら歩いた後に観る美術作品、ワクワクの予感がします。
自然溢れる道をしばらく歩くと、突然自然のものではない物体を発見。 こちらも美術作品の一つです。このほかにも切符売場から美術館に向かう道のり、庭園内で彫刻作品を目にすることができます。
そしてそのすぐ近くには落ち着いた雰囲気の円柱型の建物が。ここがDIC川村記念美術館です。写真中央下の入り口から入ってみましょう。
様々な美術コレクション
DIC川村記念美術館は17世紀のレンブラントの肖像画、19世紀~20世紀のヨーロッパ近代美術、近世~近代の日本美術、20世紀のアメリカ美術など、多様な年代、地域のコレクションを取り揃えています。 幅広く美術作品を楽しみたい人にとってはまさに贅沢な空間といえるでしょう。
また、「作家や作品についてもう少し詳しく知りたい」という方は毎日午後2時より無料で行われるガイドツアーがおすすめです。 ガイドスタッフが約1時間、丁寧に解説をしてくれます。(参加費無料・予約不要)また、無料の音声ガイドアプリもスマートフォンからダウンロードできます。
1階と2階に展示されている作品の中にはモネ、ルノワール、ピカソ、尾形光琳、横山大観など、 一度は名前を聞いたことがあるであろう芸術家の作品が並びます。 広々としたフロアに展示されている作品はいずれも存在感を放っています。 ※年に数回、展示替えがあります。
お茶室で癒しの時間を
作品を心行くまで楽しんだ後はお茶室でまったりくつろぎましょう。 お茶室は1階・日本画展示室の奥にひっそりとあります。
700円で頂けるお抹茶と季節の和菓子。 ゆったりとした時間を楽しむにはぴったりです。
美術館の周りは自然豊かな庭園
そしてお茶室で楽しめるのはお抹茶と和菓子だけではありません。 お茶室から見えるのは季節ごとに違った景色を見せてくれる広大な庭園。 春には桜やツツジなどが満開になり、お花見も楽しむことができます。
お茶室を後にしたら、先ほど窓から眺めていた庭園を実際に歩いてみましょう。 ここでは四季折々の草花を身近に楽しむことができ、野鳥や昆虫の姿も見ることができます。
カモ科の鳥を中心に、池の周りで水鳥の姿を目にすることができるようです。
植物の見頃~季節別~
【春】
コブシ・ハクモクレン・カタクリ・カワヅザクラ・ソメイヨシノ・シダレザクラ・ヤマザクラ・サトザクラ
ツバキ・スミレ・ウラシマソウ・シャクナゲ・キンラン・クルメツツジ・フジ・スイレン・ヒツジグサ
【夏】
ヤマボウシ・ホタルブクロ・アジサイ・ドクダミ・ネムノキ・キキョウ・オオガハス・ヤマユリ・サルスベリ・スイフヨウ
【秋】
パンパスグラス・ハギ・ヤブラン・ホトトギス・ジュウガツザクラ・ススキ・リンドウ
【冬】
サザンカ・マンリョウ・ヤマモミジ・スイセン・フクジュソウ・ユキワリソウ
四季折々の花々が魅力の庭園です。4月上旬頃に満開を迎えるソメイヨシノ。春の訪れを感じられます。
こちらはシダレザクラ。ビビットなピンクが庭園を彩ります。
地元食材を使用した料理が自慢のレストラン
地元・千葉県産の食材を積極的に使用した料理が楽しめる館内のレストラン、「ベルヴェデーレ」。シーズンなどに合わせて旬の料理を食べられます。写真は定番の月替りパスタセット(1,600円)。旬の食材を取り入れて作られています。
また、展示会にあわせた月替りの特別メニューも。「サイ・トゥオンブリー写真展」では、作家ゆかりのイタリア郷土料理が食べられます。
店名の「ベルヴェデーレ」とはイタリア語の「美しい眺め」という意味。窓からの景色を楽しむこともできるレストランです。
入場料
(個人)
一般:1000円~
大学生・65歳以上:800円~
小・中・高校生:600円~
※料金は展示内容によって異なります。
※学生と65歳以上の割引適用には身分証明書が必要です(学生証・健康保険証など)
※20名以上の団体や障がい者手帳をお待ちの方は割引が適用されます。
アクセス
【車でお越しの方】
東京・箱崎JCTより約50分
成田ICより約30分
東関東自動車道「佐倉IC」国道51号を千葉方面へ進み「坂戸」交差点を左折、県道22号線(八街横芝線)を八街方面へ約700m直進右手<約10分>。無料駐車場300台。
【東京駅から高速バスでお越しの方】
東京駅八重洲北口から徒歩5分、京成バス3番のりばから 「マイタウン・ダイレクトバス」に乗車<約60分>(1日1往復)
料金:大人片道1,340円
【東京駅から電車でお越しの方】
JR総武快速線エアポート成田で「佐倉駅」下車<約60分>
南口のDIC川村記念美術館バス停より無料送迎バス<約20分> (佐倉駅からタクシー利用の場合は約3000円かかります)
【上野駅から京成電鉄でお越しの方】
京成本線特急または快特の成田方面行きで「京成佐倉駅」下車<約60分>
南口「シロタカメラ」前より無料送迎バス<約30分> (京成佐倉駅からタクシー利用の場合は約3500円かかります)
【成田空港駅から電車でお越しの方】
京成本線特急または快特で「京成佐倉駅」下車<約30分>
南口「シロタカメラ」前より無料送迎バス<約30分> (京成スカイライナー、JR成田エクスプレスは佐倉駅に止まりませんのでご注意ください)
【送迎バスをご利用の方】
京成佐倉駅南口、JR佐倉駅南口より無料の送迎バスが出ています。
行きの送迎バス
京成「佐倉駅」発
午前:08:50/09:10/09:50/10:20/10:50*/11:20/11:50*
午後:12:20/12:50*/13:20/13:50*/14:20/14:50*/15:20/15:50
JR「佐倉駅」発 午前:09:00/09:20/10:00/10:30/11:00*/11:30
午後:12:00*/12:30/13:00*/13:30/14:00*/14:30/15:00*/15:30/16:00
帰りの送迎バス
美術館発(JR「佐倉駅」、京成「佐倉駅」行き)
午前:10:50/11:20*/11:50/
午後:12:50(歴)/13:20*/13:50(佐)/14:20*/14:50
15:20/15:50/16:20*/16:45/17:15
*印=土日祝日のみ運行
(歴)=国立歴史民俗博物館経由
(佐)=佐倉市立美術館経由(休館の場合は経由しません。)
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