底が見える湖があるらしい。
しかも、山梨に。
そんな話を聞いて、ずっと行ってみたいと思っていました。
向かったのは、富士五湖のひとつ、本栖湖。
交通の便がいい河口湖や、スポーツのメッカの山中湖と比べると、印象はひかえめ。
レンタカーを借りて、ドライブを楽しみながら向かってみることにしました。
河口湖ICからは約25分。
目的地に近づくと、富士山がどんどんおおきくなってきます。
わくわく、どきどき。
さあ、今日の冒険のはじまりです。
それは驚くほどの、青。
湖は、海と違ってとてもしずか。
風がおさまると、あたりには鳥の声しか聞こえません。
ボードを湖にうかべて、少しずつ足を水につけます。
ひんやりした水が、夏のほてった体を冷やしてくれます。
下を見ると、「わあ!」
驚くほどの青。
「本栖湖ブルー」と呼ばれる青が、足元に広がっていました。
そっとパドルをこいで、湖にこぎだしていきます。
湖の上に立つと、ぱっと視界がひらけてきもちいい。
水をかくごとに、すいすいとボードがすすんでいきます。
ガイドの方がていねいに案内してくれているので、SUPがはじめてのわたしでも、だいじょうぶ。
水深が深いところでも、この透明度。
目を凝らせば、泳ぐ魚たちをみつけられます。
足は水の中にあるのか、外にあるのか…
ボードからおりて、湖を泳ぐのもきもちいい。
この青に、すうっと溶けていってしまいたい。
そんなことすら考えてしまいます。
自然の中で、のんびりと休息。
水上散歩のあとは、あたたかいお風呂で体をあたためて。
お昼ごはんは、SUPパスタです。
山菜と梅、どっさり山盛りのネギとノリがたまらない!
ああ、自然っていいな。
真っ青な湖に、わたしの心はとりこになってしまったみたいです。
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