三重県・松阪の観光名所を厳選してご紹介します。松阪市は歴史的な文化を色濃く残す街です。藍の染料を作る際に使われていた、およそ1,000個もの石臼が敷き詰められた「光明寺」は必見。また「松阪商人の館」と「松阪市立歴史民俗資料館」を見学すれば、松阪を発展させた商人たちの歴史を知ることができるでしょう。松阪市を観光する際に、ぜひ参考にしてみてください。
光明寺
「光明寺」は、境内の道すべてに石臼が敷き詰められており、通称「石臼寺」とも呼ばれているお寺です。これらの石臼は、松阪木綿を染める藍の染料を作る際に使われていた臼で、およそ1,000個が敷かれています。
来迎寺
「来迎寺」は、鎌倉時代の僧「重源」が開いたと伝わる浄土宗の寺院です。こちらの寺院の見どころは1568年頃に作られた銅鐘。1952年に三重県の有形文化財に指定されました。また、境内に植えられた樹齢役300年の椿も必見です。この椿は、豊臣秀吉が朝鮮出兵した折りに、加藤清正が持ち帰ったものとされています。
御城番屋敷
国の重要文化財のひとつ「御城番屋敷」は、江戸時代末期頃に松阪城の警護を任された紀州藩士20人と、その家族が住んでいた武家屋敷です。全国に数ある武家屋敷の中では珍しく、現在も人々がこの御城番屋敷で生活を営んでいます。
内部を公開しているのは、西棟北端にある1軒のみです。
松阪商人の館
「松阪商人の館」は、江戸自体の豪商「小津清左衛門」の邸宅が改装されて造られた資料館です。内部は「見世の間」、「勘定場」など全部で20余りの部屋で構成されています。また、松阪商人の館で特に必見なのが、千両箱ならぬ「万両箱」。千両箱では稼いだお金が入りきらず万両箱に入れていたと言われており、小津清左衛門の繁盛ぶりを思わせてくれます。
小津安二郎青春館
「小津安二郎青春館」は、松阪市で青春時代を過ごした映画監督・脚本家「小津安二郎」の資料館です。外観は大正から昭和初期の映画館をモチーフにしており、ペンキ塗りの映画看板が飾られています。また、内部にある和室は必見です。漆塗りの重箱や箱膳、古い木材を使用した天井などで構成され、大正時代の居間が表現されています。そのほかにも小津安二郎の紹介映像や作品の展示パネル、普段着ていた作業着、父母に宛てた手紙など、貴重な資料が満載です。
松阪市立歴史民俗資料館
松阪城内にある「松阪市立歴史民俗資料館」は、松阪商人に関する資料館です。1911年に建てられた「飯南郡図書館」が1978年に改装され、民俗資料館として生まれ変わりました。松阪の繁栄に繋がった松阪木綿や伊勢白粉、商人が使用していた道具、白黒写真などが展示されており、松阪商人の歴史を知ることができます。
なめり湖
「なめり湖」は、桜やつつじなどの豊かな自然に囲まれた湖です。春はお花見、夏はキャンプ、秋は山菜狩りなど、一年を通して楽しめます。また、なめり湖でお花見をするなら、毎年4月上旬頃に開催される「桜まつり」がおすすめです。見頃を迎えた美しい桜を眺めながら湖畔周辺でウォーキングや野点などが楽しめます。
本居宣長旧宅鈴屋
「本居宣長記念館」では、江戸時代の古典学者「本居宣長」が暮らしてた旧宅や、彼の遺品、自画像などが展示されています。展示のひとつ「本居宣長旧宅」は、本居宣長が12歳から72歳で没するまで生活していた家屋です。1階は、本居宣長が医療活動をしていた店の間や仏間などがあります。2階には、保存のため中に入って見学できない「鈴屋」と呼ばれる書斎があり、外部からならば中を覗くことが可能です。
松阪城跡
1584年に戦国武将「蒲生氏郷」によって築かれた「松坂城」は、2011年に「松阪城跡」として国の史跡に指定されました。建設当時は、本丸やニノ丸に石垣が築かれ、3層の天守閣に敵見や金の間、月見などのやぐらが配備された堅城だったと言われています。現在は火事や台風などによって大部分が損壊し、石垣のみが残されています。また松阪城跡の一帯は「松阪公園」として整備されており、桜やイチョウの名所として人気です。
みえこどもの城
「みえこどもの城」は、中部台運動公園内にある参加体験型の大型児童館です。プラネタリウムや映画などが楽しめる「ドームシアター」や、高さ7mのクライミングウォールに登れる「プレイランド」は、特に人気があります。そのほかにも、陶芸や理科工作などが体験できる「アートスペース」、ダンスやマジックショーなどが観賞できる「舞台スペース」など、家族みんなで楽しめる施設が盛りだくさんです。
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