上野・不忍池のほとりにある横山大観記念館。その魅力とアクセスなどをご紹介します。
横山大観記念館とは?
日本画の巨匠、横山大観が明治42年から生活した邸宅を、記念館として公開しています。大観作品を中心に、近代日本画を約300点所蔵しています。そのほか、大観が愛した工芸、古書画なども約900点所蔵されています。大観が用いた文房具や絵付した茶器、習作や交流があった方から寄贈されたものも展示されています。
こちらの写真は『霊峰飛鶴』。生前から「私の死後この地を個人財産としてでなく、公的な財産として日本美術界のために役立ててほしい」と遺言を残しており、現在は横山大観の孫にあたる横山隆氏が館長を務めておられます。
横山大観記念館の魅力
大観自身が当初建築を志していたことから、デザイン、設計、図面、建築技法、使用する木材の種類、照明器具、庭の石の配置など隅々までこだわって建てた邸宅です。
京風数寄屋造りの凛とした雰囲気と、美しく手入れされた日本庭園。都会の喧騒を忘れて、心静かに安らぎの時間をお過ごしください。
3ヶ月ごとに展示物が変わるので、何度来ても新鮮な発見が。
横山大観記念館では、3ヶ月ごとにテーマを決めて展示を行っています。そのため、何度来ても新しい作品と出会えます。常時ボランティアスタッフが在駐しているので、日本画にはじめて触れる方も楽しめますよ。
写真は自邸の庭を眺める大観の様子。彼は何を思い何を感じていたのでしょうか。晩年の芸術や横山大観についての特別な知識がない方もご安心を。ボランティアの方が丁寧に説明してくださるので、分からないことがあれば気軽に尋ねてみましょう。大観の素顔や人柄など、なかなか聞けないお話もあるかもしれませんよ。
『午下り』(ひるさがり)は次期「花鳥風月」に展示の予定です。
着物は大観が図案を手掛けたものです。
客間からは、お庭を一望できます。
四季を感じられるお庭。4月は桜、6月はあじさい、9月には彼岸花。訪れる季節ならではの植物が迎えてくれます。
料金・営業時間・定休日
料金
- 大人:800円
- 中高生:650円
- 小学生:300円
- 団体(20名様以上):650円
- 障がい者料金:650円
- 年間パスポート:2,200円
営業時間・定休日
- 開館時間:10:00~16:00(最終入館は15:30まで)
- 定休日:原則月~水、詳しくはお問い合わせください。
- 長期夏季休館日 2016年7月25日(月曜日)~8月31日(水曜日)
アクセス
電車でお越しの方
- 東京メトロ千代田線「湯島駅」より徒歩7分
- 東京メトロ銀座線「上野広小路駅」より徒歩12分(松坂屋前から都バス 上58で2つ目)
- JR「上野」駅またはJR「御徒町駅」より徒歩15分
- 京成線「京成上野駅」より徒歩15分
JR「上野駅」からの行き方
JR「上野駅」不忍口を出て不忍池を目指して歩きましょう。不忍池を時計回りにぐるっと道なりに進みましょう。
「不忍池西」という信号が見えたら道路を渡り右折し、道なりを直進してください。
すると、横山大観記念館が見えてきます。
バスをご利用の方
「池之端1丁目」バス停より徒歩1分(上60 上26 上58)
お車でお越しの方へ
敷地内には専用駐車場がありませんので、近隣の駐車場をご利用ください。
取材協力・写真提供:横山大観記念館
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