長野県・蓼科高原にオープンした東急リゾートタウン蓼科「もりぐらし」は、大自然に囲まれた施設の中にダイニング、遊び場、宿泊施設が集まった癒やしの空間。今回は家族で楽しむ「もりぐらし」のオススメの過ごし方と、素敵なポイントを編集きたがわがご紹介します。
最近気になるワードとして耳にするのが「森林浴」。混んでいる繁華街で過ごすよりも緑が多い場所に行ってお散歩したり、木陰で読書したりしてマイナスイオンに癒される、ということ。気軽に公園もいいけれど、週末にちょっと遠出して、家族で1泊なんていうのもアリだなぁ~。
なんて週末の予定を考えていると、2017年の夏に長野県・蓼科高原にオープンしたばかりの施設東急リゾートタウン蓼科「もりぐらし」を発見! なんでも、「森を守り、森とともに暮らす」をコンセプトとし、素敵なダイニングでの食事やアウトドアアクティビティ、別荘体験ができるとか。ホームページもかなりお洒落だし、これはリサーチ(プライベートの)も兼ねて、取材に行っちゃおう!
森に囲まれた「もりぐらし」へ。
車の移動中から蓼科高原の木々に癒やされながらも、都心から約2時間半で到着。
今回の取材に同行し撮影してくれるカメラマンは、双子のお子さんをもつ、お父さん。「公園で遊んだり、ピクニックするのもいいけれど、もっと子供に大自然を触れさせてあげたい。でもキャンプもあまりやったことないから、山で何していいかわからないのも事実…」と悩みを教えてくれました。
「だったら、このもりぐらしがピッタリかも! 難しい道具入らずで、手ぶらで素敵な休日が楽しめるそうです」と、二人でワクワクしながらも、まずはダイニングの取材からスタートです。
森で味わう、蓼科の味覚。
階段を降りて行くと現れたのは、「グラマラスダイニング蓼科」内にある「THE ROOF(ザ・ルーフ)」。思わず「お洒落〜!」と言ってしまうほど、まるで海外のレストランのような雰囲気。風通しもよく、アウトドアグリルをするには最高に気持ちのよい場所です。
ここでは、大屋根の下でパーティー気分を味わいながら、 アウトドアクッキングを気軽に体験します。
広々とした内観は、すべてウッド調に統一されていて暖かな雰囲気を感じます。カラマツに囲まれたダイニングにちなんで、使用している木もすべてカラマツにするという見えないこだわりも素敵。さらに机や食器、バーナーまですべて「東急ハンズ」がプロデュースしているというのも驚きです。「この机かわいいなぁ〜。家のベランダに置きたい!」と言っていると、「ハンズで購入できますよ」とスタッフさんが教えてくれました。
手ぶらでお洒落なアウトドアグリルを。
ここでは、食材はもちろん料理器具や食器まですべて揃っているので手ぶらでアウトドアグリルが楽しめます。道具は本格的な「Weber(ウェバー)」のグリルを使うといった機能性に加えて、どれも写真映えするようなお洒落な逸品ばかり! さらに、下ごしらえなどはすべて準備されているので、あとは焼くだけでOKとのこと。忙しいお母さんにとっても、嬉しいポイントですね。
丁寧な説明書を見ながら、焼いたり煮込んだりするのは自分たちで行います。「え? 野菜は丸ごと焼くんだって!」「このお肉はレアのほうが美味しそうだから、7分くらいだね」と、家族みんなで協力しながら料理を完成させていくのも楽しいひととき。
ただのアウトドアグリルと違うのは、食材のジューシーさ! 焼き方は簡単で、お肉を置いて蓋をするだけ。蒸すことで旨みをギュッと閉じ込めることができるそうです。蓋を開けると「ジュワ~~ッ」という音ともに、外はカリッ、中はジュワッとなる絶品ステーキができあがります。
「こんなに簡単に高クオリティ&お洒落なアウトドアグリルができるなら、アウトドアベタなお父さんでも家族にカッコイイところを見せられるね!」とカメラマンも絶賛です。
もう一つ注目してほしいのが、みずみずしい野菜たち。なんでも、蓼科で採れた野菜を使っているので、一つひとつが新鮮だそうです。特にサラダには信州蓼科高原で育ったレタスを使っていて、シャキシャキとした歯ごたえが楽しめます。こんなに甘いレタス、食べたことない! と思うほど、野菜の旨味を感じます。野菜嫌いな子でも、これなら野菜好きになってくれそう。
そして気になるのは(母親目線で)、お片付け問題。「ぶっちゃけた話、どこまで片付ければ?」とスタッフの方に素直に聞いてみると…
「食べ終わったそのままの状態でお帰りいただいてます。普段忙しいお母さんにのんびり過ごしてほしい。片付けなど考えずに、大自然の中で気持ちよく家族時間を楽しんでいただければと思います」と語ってくれました。一切片付けしなくていいんですね。なんて楽チンなのでしょうか!
「何かわからないことはありますか? 何でもいってくださいね」「夕方になると、横で小さなキャンプファイヤーもやりますよ」と、常にフレンドリーに対応してくれます。何でも教えてくれるスタッフさんがいるのも、ここの魅力だなと感じます。
腹ごなしに森のアスレチックへ!
ダイニングを出て、森の中を歩いていると…
「こんにちは~~!!!」と森の中から声が。え? とキョロキョロ上を見上げると、「フォレストアドベンチャー・蓼科」のスタッフさんが手を振っています。昼食をゆっくり楽しんだあとは、併設されている自然共生型アウトドアパークで汗を流します。
森林をそのまま活かしたパーク内では、大森の特徴を生かしたダイナミックで難易度の高い「アドベンチャーコース」と、身長110cm 以上なら誰でも楽しめる「キャノピーコース」が選べます。レベルによって2つのコースに別れていると、年齢が別々のお友達家族と遊びにきても、安心して楽しめますね。
今回はアスレチック初心者ということで、「キャノピーコース」を体験します。
安全性もしっかりレクチャー。
母親目線で気になるポイントはまず、「安全性は大丈夫?」ということ。
「まずはじめに、“自分の身は自分で守る”ということが大原則です。木の上に登るときは、全員必ず専用のハーネスを着用してもらいます。木の上では常にこのハーネスと繋がっているため、足を滑らしても地面まで落下せずに途中でぶら下がるという仕組みです。またハーネスやコースなど、毎日毎朝スタッフ全員で安全性を入念チェックしているので、安心してくださいね!」
なるほど、安全性は理解できました。でもいきなりあの高い木に登れるかしら? とドキドキしていると(実はちょっと高所恐怖症なワタシ)
「あ、もしかして高いところ苦手ですか?(笑)。そういうお母さん、多いですよ。でも安心してください。実際に体験する前に、セーフティブリーフィング(安全講習)用の小さいコースで慣れていただきますから」とお兄さん。あ、デモンストレーションあるのね! それなら安全も確かめられるし、怖がりの子でも安心ですね。
「プーリーを設置されている金属の棒部分に連結させて、進んでいきます。一度連結させると、ゴールするまで外すことは出来ないのでトイレは済ませておいてくださいね」とお兄さん。重厚感のあるプーリーは少し重いですが、頼もしい感じが逆に安心できます。
お兄さんがあらかじめ、小さなジップスライド(ロープで滑っていく)のお手本を見せてくれます。
「キャノピーコースの最大の目玉なのがジップスライド。ですがここで挫けそうになっちゃうお子さんが多いのも事実なんです。なので前もって、短い距離でも空中に浮く楽しさを覚えてもらうことが大切です」。なるほど、心構えをするって大事ですね。
安全性も心構えもバッチリできたところで、いよいよアスレチックをスタートです!
あとは楽しむだけ!
「わおっ! 結構迫力ありますねぇ!!!!」と予想以上に本格的なアトラクションにびっくりします。
「お子さんは楽しそうにスイスイ行っちゃいますよ~! 意外にお父さん、お母さんが怖がることのほうが多いですね(笑)」とお兄さん。“冒険の森”をコンセプトにしているだけあって、ワクワクがとまりません!
「アスレチックを楽しんでいる間に、下から見守れるのもいいですね」とカメラマンがいうように、アスレチックを楽しんでいる子供の姿をカメラで狙いやすいというのも高ポイント。
上の写真のように、網で覆われた道(ゆらゆらして楽しい!)やロープ1本の上を渡る道などなど、ただ高いだけでなく飽きない仕掛けがたくさん。しかもこのキャノピーコースは、80分コース周り放題というシステムなので時間が許す限り楽しめるのも◎。お兄さん曰く、慣れてきたらどれだけ早くゴールできるかというゲームが始まるそうです。
ジップスライド、気持ち良い!
最後に、このコースの目玉であるジップスライドを初体験。こんなに大人になって、ワクワクしたことあったかな? と思うくらい、子供みたいにはしゃいでしまいました。ちなみに普通に滑ると、重さの関係で後ろ向きになって着地してしまう。前向きで格好よく着地したい! というと、「足をバタバタさせると、前向きのまま最後までいけますよ」とコツも教えてくれました。
体験中に思ったのは「もし、子供が泣き叫んで動かなくなったら? どうすればいいの?」という疑問。もちろん励ますけど、コツってあるのかしら?
「まずはお母さん、お父さんが頑張って励ましてあげてください。ここでの一番の醍醐味は、お子さんに強くなってもらうことなんです。なのでまずは、その子に強くなれる、挑戦してできる達成感を味わわせてあげてください。それでもだめなら、僕達スタッフを呼んでください。正直、そんなシチュエーションは何回も訪れていますので、励ますバリエーションはかなりありますよ(笑)」
お兄さん、頼もしい! ただ楽しむだけじゃなくて、強くなるトレーニングまでさせてくれるなんて。
最後に「大人は子供にかえり、子供は大人になるんです」とちょっと照れ屋なお兄さんが教えてくれました。ここでは大人も子供も関係なくみんなで森の冒険を真剣に楽しめる、ということですね。
気持ちいい疲労感を感じつつ、最後は気になる宿泊施設をリサーチします。
森で暮らすように泊まりたい。
ここもまた「もりぐらし」内に併設された「クラスベッソ蓼科」。名前の通り、自分の家のようにくつろげる“暮らす別荘(クラスベッソ)”というコンセプトで、昼の時間は住宅展示場、夜の時間は宿泊できる空間になっています。
施設内には個性豊かな家が4棟あり、今回は大人のログハウス仕様の「ハンズログ」にお邪魔します。
たくさん遊んだあとは、「クラスベッソ蓼科」の別荘を探検するのもいいし、部屋でゆっくりするのもオススメ。中に入ると、木のぬくもりを感じる温かな仕上がりで、飾られらインテリアがすべてお洒落で驚きます。「こんな別荘、本当に自分のものだったらイイなぁ~」と素敵さに惚れ惚れします。
4棟ある別荘にはそれぞれコンセプトがあり、この「ハンズログ」は着るほど馴染み、愛着が増すジーンズのように、洒落た普段着みたいな家をイメージして作られているそうです。それに合わせてインテリアも自然とともに暮らすカナダのライフスタイルをテーマに、重厚感ある暖炉や家具が並んでいます。
さらに宿泊に必要なアイテムはすべて揃っています。調理器具や食器はもちろん洗濯機や湯沸かし器、ドライヤーや掃除機などなど。“暮らすように泊まる”とは、このことですね。
次に家族と来たときは、まだまだ遊び足りない子供達は旦那さんに任せて、ゆっくり料理なんていうのも素敵。いつもとは違う特別な場所にきたら、ほんのちょっとだけ家族と離れて、一人でゆっくりもしたい…なんていうわがままも、ここなら実現できます。
「確かに、自然て何もなくても子供と一緒に遊べるのが良いよね。落ち葉や木の実を拾って遊んだり、走り回るだけでも楽しい。普段遊び慣れていなくても、大自然に助けられる(笑)」とパパの意見もいただきました。
蓼科の食材で晩御飯を。
車で15分のところに地元の生産者直売所「たてしな自由農園」もあるので予め買い物をしておくのもオススメ。蓼科高原は、高原野菜の産地でもあるそうで、直売所にはみずみずしい食材が沢山並んでいました。せっかくなので私も蓼科の食材で簡単に料理を作ってみることに。
せっかくお洒落なところにきているのだから、パパッと仕上げて少しでも長く家族時間を過ごしたい。そう思って、パンとチーズ(切るだけ)、蓼科高原野菜サラダ(切って和えるだけ)、蓼科ビーフストロガノフ(煮込むだけ)をセレクト。ちゃっかり買った信州ワインも合わせて、団欒時間を楽しみます。
テレビを見ながらみんなで笑いあったりするのもいいですが、たまには自然の音を感じながら、家族とお喋りを楽しむのも素敵ですね。
森で食べる、森と遊ぶ、森に泊まる。
ここ「もりぐらし」はかけがえのない家族時間を味わえる、癒やしの空間でした。
「もりぐらし」周辺情報
アスレチックで汗をかいたら、近くにある温泉に行くのもオススメ。
ディナーをつくるのが面倒でも近くにはレストランもあるので、お母さんも安心です。せっかくだから素敵なお部屋で過ごしたいけれど、晩御飯とお風呂は外で済ませてもいいかもしれませんね。
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