おすすめは「旬のはしりに、人気の品種」を。
狙うべき季節は、「旬のはしり」。
食べごろの季節のことを総じて「旬」と呼んでいますが、実は、出始めの「はしり」と最盛期の「旬」、終わりの「名残り」の3つに分けられます。もっとも大衆的なのはもちろん真ん中の「旬」で、「はしり」と「名残り」は旬を楽しむ、いわば「通」の食べ方とされています。
イチゴ狩りに行くなら、「はしり」の時季がおすすめです。その理由は、①満足できる甘さになっていること、②木にイチゴがたくさん実っていること、③比較的空いていること。これら3つをバランスよく兼ね備えている時季だからです。もちろん「はしり」を過ぎてしまってもご安心を! 「名残り」の季節は料金が安くなるなどのメリットがある場合もあります。
地域別!イチゴ狩りの季節
全国各地で開催されるイチゴ狩りですが、北は北海道・南は九州と各地域によって開催時期もそれぞれ異なります。気が付いたら期間が終了していた…なんてことがないように、訪れる前に知っておきたい開催時期情報を地域別にご紹介します。
北海道のイチゴ狩り季節
6月中旬~7月下旬頃と、日本全国で最もイチゴ狩りの開催期間が短く、開始から約2~3週間程度で終了します。北海道は気温が低いので、イチゴが熟す時期も他の地域より遅くなります。
関東のイチゴ狩り季節
12月~5月下旬頃で、他の地域に比べて、電車で気軽に訪れられる農園が多くあります。関東地域には、およそ100か所ものイチゴ狩りスポットがあり、その中でも最も多いのが千葉県、そして茨城県、群馬県の順となっています。
関西のイチゴ狩り季節
1月~6月頃です。早い農園では12月に開園することもありますが、基本的には年明け頃から。関東に次いで、イチゴ狩りのスポットが多いです。
九州のイチゴ狩り季節
12月~5月下旬頃。日本全土の中でもっとも早く開園・閉園される地域です。
狙うべき「人気の品種」は?
イチゴの品種は、日本だけでも100種類以上あるといわれおり、品種によってサイズや色、糖度も異なります。ここでは、日本のイチゴ狩り農園で、特に目にすることが多い代表的な品種をご紹介します。
とちおとめ
国内生産量が1位の大人気品種。強い甘みと、ジューシーな大粒の実がウリです。シーズンを通して安定した美味しさを楽しめます。収穫時期:11月~5月頃
あまおう
“赤い” 、“丸い”、 “大きい”、 “うまい”のすべての要素が揃い、それぞれの頭文字から命名された福岡発祥の品種。大きいものだと、1粒あたり40グラムにもなるものも。程よい酸味もあるバランスのとれた味が特長です。収穫時期: 12月~5月頃
紅ほっぺ
名前の通り、果皮だけでなく果肉まで鮮やかな紅色。たっぷりの果汁と他の品種より強いコクと香りが評判を集めています。収穫時期:1月下旬~5月上旬
料金や予約は?
時間の長さにはりますが、平均的には2000円ぐらい。12月が一番高く、シーズン終盤に向けてだんだんと値段が下がっていくところが多いです。
予約の有無に関しては、農園によりさまざま。もちろん「アソビュー」で事前予約をできるところもありますが、電話予約のみ可のところもありますし、そもそも事前予約を受け付けていないところもあります。アソビューで確認をしたり、公式ホームページを見てみたり、あるいは電話でお問い合わせをするなどして、事前に要予約かどうかを確認しておいた方がいいでしょう。
服装
イチゴ狩りをするにあたって、特別必要な持ち物や道具はありません。服装については、立ったりしゃがんだりしてイチゴを採るので、女性の方はスカートではなく、ズボンのような動きやすい服装で参加することをおすすめします。また、イチゴ狩りをするビニールハウス内は、日中温かくなることもあるので、長袖Tシャツの上にコートやジャンパーを羽織るように温度調整がしやすい服装で参加するとよいでしょう。
イチゴ狩りのおすすめスポット
東京都内のイチゴ狩り(1月から5月中旬ごろまで)
新倉農園(2月下旬から5月下旬)
食べ放題ではなく、量り売りで行っています。こだわりのあるいちごは、十分に甘いのが特徴。
世田谷いちご熟(12月から6月)
柴崎園芸酸味控えめの章姫とほどよい酸味のある「紅ほっぺ」の二種類が食べられます。いちごが手の届きやすい高さに実っているので摘みやすいと評判です。
ハーブ&おいしい野菜塾レストラン(1月から5月上旬)
土曜日、日曜日(摘み取り可能なイチゴがある場合は、祝日も営業)限定で、いちご狩りができます。
神奈川のイチゴ狩り(1月から5月下旬ごろまで)
津久井浜観光農園(1月上旬から5月下旬)
14もの農家が集まっているいちご農園です。当日の状態によいところをみて、イチゴ狩りができるハウスが選ばれるので、食べられる品種も異なります。
いちごはうす嘉山農園(1月から6月上旬)
有機質肥料を使って育てられた、コクのある「とちおとめ」と「紅ほっぺ」を味わえます。
いちごはうす西脇(1月上旬から5月下旬)
品種としては「紅ほっぺ」、「よつぼし」、「おいCベリー」が味わえます。
鎌倉観光いちご園(12月中旬から5月中旬)
鎌倉観光いちご農園は、高設栽培がされており、立ったままいちご狩りが楽しめます。「紅ほっぺ」や「紅静」の品種が食べられます。
長井海の手公園ソレイユの丘(12月下旬から4月下旬)
とちおとめやさちのかの品種を、いちごを採りやすい高設栽培で楽しめます。
ストロベリーハウス(1月上旬から6月)
ストロベリーハウスでは、「あきひめ」をはじめ、「紅ほっぺ」、「やよい姫」、「おいCベリー」などが味わえます。高設栽培なので、小さい子供から車いすの方までいちご狩りが楽しめます。
千葉のイチゴ狩り(1月から5月中旬ごろまで)
マザー牧場(1月中旬から5月下旬)
立体7段式水耕栽培という栽培方法がとられており、土を使っていないのが特徴。そのため、土で汚れること無く美味しいイチゴが堪能できます。摘み取れるイチゴの種類は、「紅ほっぺ」や「章姫」、「もういっこ」、「やよいひめ」などです。
成田ゆめ牧場(12月下旬から4月下旬)
「とちおとめ」、「あきひめ」、「さちのか」などの品種が味わえます。そのほか、先着でジャムづくり体験もやっています。※情報は2017年シーズンのものです。
ロマンの森共和国(1月上旬から5月上旬頃)
「ロマンの森共和国」のイチゴ農園は、南房総最大級の大きさを誇ります。高設栽培や通路はゴムシートを敷いてあるので、お年寄りやベビーカーに考慮された設計になっています。※情報は2017年シーズンのものです。
ポレポレ 農園(12月下旬から5月下旬ごろ)
時間制限なしでイチゴの食べ放題が楽しめます。また、イチゴの品種としては、「紅ほっぺ」をはじめ、「やよいひめ」、「かなみひめ」、「おいCベリー」などを味わえます。そのほか、高設栽培も行っているので、楽な姿勢でイチゴ狩りができます。
和田 農園(1月から5月)
「章姫」や、「とちおとめ」、「紅ほっぺ」、「かおり野」の4種のイチゴを栽培しており、時間制限なしの食べ放題で楽しめます。
富津 アクア ファーム(1月から5月頃)
千葉県最大級の1800坪の大きさを誇るイチゴ農園です。「章姫」と「紅ほっぺ」の品種をそろえています。イチゴ高さを上下二段に分けて栽培をしているので、小さなお子さんもイチゴ狩りを楽しみやすくなっています。
ドラゴンファーム(1月上旬から5月中旬)
特徴は、17種類のイチゴを栽培している点です。品種の違いを味わえるスポットです。
とけのいちご中村農園<(1月上旬から5月中旬)
「とけのいちご中村農園」は、高設栽培となっており立ったままイチゴ狩りが楽しめます。また、通路が広々としているので、ベビーカーや車いすの方にも安心です。
館山いちご狩りセンター(1月上旬から5月上旬)
「紅ほっぺ」や、「章姫」を中心とした品種を味合うことができます。
ファミリー ファーム保田(12月から5月)
「章姫」と「紅ほっぺ」が時間制限なしの食べ放題です。ゆっくりとイチゴの味を味わえます。
渡邉いちご園(12月中旬から5月下旬)
食べられるイチゴの品種は、「やよい姫」をはじめ、「紅ほっぺ」、「おいCベリー」、「かおり野」、「もういっこ」の5種類。園内にあるイチゴ狩りをするハウスは、立ったままイチゴ狩りができる年配の方向けの高設ハウスと、しゃがんでイチゴ狩りができる子供向けの土耕ハウスの二種類があります。
石橋農園(1月から5月上旬)
大きくて甘みのある「章姫」を採れます。農薬でイチゴを育てているのと、立ったままイチゴを採ることができる高設栽培を行っているので、安心してイチゴ狩りが楽しめます。
埼玉のイチゴ狩り(1月から5月まで)
越谷いちごタウン(1月上旬から5月下旬)
「紅ほっぺ」、「章姫」、「かおり野」をはじめとした品種を味わえます。
美園 いちご ランド(1月初旬から6月中旬)
「章姫」、「紅ほっぺ」、「レイベリー」などの3種類のいちごが楽しめます。特に美園いちごランドオリジナルの品種「レイベリー」は、甘くて大粒のいちごで、絶品です。衛生的なベンチ栽培と施設内はバリアフリー設計されています。
栃木のイチゴ狩り(12月から5月下旬)
いちごの里(12月から5月)
「とちおとめ」と「スカイベリー」の収穫ができる人気のスポットです。
日光ストロベリーパーク(12月から6月上旬)
「とちおとめ」、「スカイベリー」、「紅ほっぺ」、「やよいひめ」の4種類が味わえます。車いすやベビーカーの方も対応しております。
福田いちご園(12月から5月下旬まで)
「スカイベリー」と「とちおとめ」が味わえます。空中高設栽培をしているので立ったまま、いちご狩りが楽しめます。
山形のイチゴ狩り(2月から6月まで)
寒河江市観光いちご園 ストロベリーファーム(1月から5月中旬)
高設栽培でバリアフリー、「とちおとめ」などを栽培しています。
寒河江市観光いちご園 いちごガーデン(1月から5月中旬)
高設栽培でバリアフリー、「とちおとめ」などを栽培しています。
めざみの里観光物産館 観光いちご園
西置賜郡の道の駅「いいで」に併設。ドライブの休憩がてらイチゴ狩りができると好評。「とちおとめ」が30分食べ放題になります。
JAそでうらいちご狩り(4月下旬~5月下旬)
山形発の新品種「おとめ心」を食べるなら、こちら。事前予約が必須です。
愛知のイチゴ狩り(12月から5月頃まで)
マリモファーム
できるかぎり農薬や化学肥料を抑えた栽培法で、安心・安全ないちごが味わえます。手間ひまかけて育てたいちごは味が濃く、練乳なしでも甘さ抜群。
澤田農園
多目的化粧室やバリアフリーの通路、子供の背丈に合わせたプランターなど、誰でも快適にいちご狩りが楽しめるように様々な工夫がされています。
苺のおうち
予約不要でいちご狩りが楽しめるので、突然思い立っても大丈夫。施設内には自由に使える冷蔵庫や電子レンジもあり、食べ物の持ち込みOK。いちごを使ったデザートを作ったり、簡単な調理をしたりもできます。
うめこう桃梨苺園
オンライン予約ができるのでとても便利です。広いハウスでゆったりといちご狩りが楽しめます。
いちごの里
時間無制限で楽しむならこちらがオススメです。例年とても人気のあるスポットなので、予約は必須。公式HPから予約できるので、日程が決まったら早めに予約しておきましょう。
福岡のイチゴ狩り(12月から5月下旬まで)
らいおん果実園(12月中旬から5月下旬頃)
「あまおう」、「紅ほっぺ」など、7品種以上のイチゴイチゴ狩りで、色々な味を食べくらべてみましょう。制限時間は60分です。午前10時から12時までは予約制、午後1時からは先着順での受け付けとなります。
玄海いちご狩り農園(1月上旬から5月頃)
玄海いちご狩り農園では、30分間のイチゴ狩りが楽しめます。食べられるのは「さちのかいちご」。甘みと酸味のバランスが良く、甘い香りを楽しめます。
池いちご園(12月上旬から5月下旬頃)
「かおりの」という品種のイチゴを栽培しています。独自の栽培法により、糖度16°~19°を実現。メロンの糖度は16°ほどなので、メロンより甘いといわれるイチゴを味わえます。
よかもんいちごのイチゴ狩り(1月上旬から5月中旬)
毎週土曜日の午後7時に「ストロベリーナイト」というイベントが開催されます。ライトアップされた空間で、ムード満点のイチゴ狩りを楽しめます。
※イチゴ狩りのシーズンは目安です。イチゴがなくなり次第終了になる農園が多いので、お出かけ前には一度必ず確認をすることを推奨します。
- 1