新宿御苑は、新宿駅から徒歩10分という大都会の中心にありながら、広さ58.3ヘクタール、全周約3.5kmもの敷地いっぱいに自然が広がっています。タイプの異なる複数の庭園や多彩な樹木・花々など見どころが多く、春はお花見、秋は紅葉狩り、そして家族、友達とのピクニックやカップルの公園デート、ときにはひとりでランチや読書を楽しむなど、いろいろな使い方ができます。
また、誕生の背景や農業・園芸振興に関わる歴史など、知れば知るほど新宿御苑には興味深い発見があります。遠出ができないちょっとした空き時間は、こんな近場の癒しスポットにおでかけしませんか?
ただし、酒類の持ち込み・遊具類の使用は禁止。魅力あふれる公共のスペースは、みんなでルールを守って大切にしていきたいですね。
新宿御苑のイベント情報
野菜市場
11月3日(金・祝)~11月5日(日)
新宿御苑ゆかりの内藤とうがらしや内藤カボチャなど、伝統の江戸東京野菜や旬の東京産野菜や果物が並びます。
時間 9:00~16:00 少雨決行(荒天中止)
会場 新宿御苑インフォメーションセンター前広場(新宿門横)
大人向け写真教室 「晩秋の新宿御苑を撮影しよう!」
12月12日(火)9:30~15:00(要予約・高校生以上)※詳細はこちら
都会のオアシス新宿御苑をフィールドに活躍するプロカメラマンが、四季折々の御苑の魅力と撮影のテクニックをアドバイス。晩秋の庭園風景撮影、エコ・クッキングランチ、新宿御苑フォトコンテスト入賞作品講評会などが行われます。(参加費は1,300円 / ランチ代、保険代込み)
親子写真教室 「冬の御苑撮影と野鳥グッズを手作りしよう!」
12月17日(日)9:30~15:00 (要予約・小学1年生以上) ※詳細はこちら
都会のオアシス新宿御苑をフィールドに活躍するプロカメラマンが、四季折々の御苑の魅力と撮影のテクニックをアドバイス。好きな鳥の模型に色を塗ろう、エコ・クッキングランチを食べよう、園内で生きものや植物を観察しよう、野鳥模型と自然を一緒に撮影しよう、希望者はプロカメラマンが作品を添削!(参加費は1,500円 / ランチ代、材料費、保険代込み)
開園時間
9:00~16:00(閉門16:30) ※夏季開園時間延長日(※1)9:00~17:00(閉門17:30)
温室
9:30~15:30(16:00閉館) ※夏季開園時間延長日(※1)9:30~16:30(17:00閉館)
(※1)平成29(2017)年の夏季開園時間延長日:7月22日(土)・23日(日)・29日(土)・30日(日)・8月5日(土)・6(日)・11日(金・祝)・12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日)・26日(土)・27日(日)
食堂(レストランゆりのき・カフェはなのき)
9:00~16:00(LO)
茶室
10:00~16:00 ※都合により休む場合あり
インフォメーションセンター(アートギャラリー)
9:00~16:30
休園日
毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌平日)、年末年始(12/29〜1/3) ※3月25日から4月24日、11月1日から15日は月曜日も休まず開園
入園料
大人(高校生以上)200円、小中学生50円、幼児無料
※30名以上団体割引あり(大人150円 小中学生25円)
※身体障害者手帳、療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と介助者1名の入園は無料(手帳を提示)。
アクセス
新宿御苑には、「新宿門」「大木戸門」「千駄ヶ谷門」という3つの入り口があります。
電車でのアクセス
JR新宿駅南口から徒歩約10分。国道20号線沿いを東へと進むと「新宿門」が見えてきます。
東京メトロおよび都営新宿線新宿三丁目駅を利用する場合は、C1出口が便利。新宿通りを東へ進み、新宿二丁目東交差点を南へ曲がり、徒歩約4分で「新宿門」に到着します。
東京メトロ新宿御苑駅は、1番出口の目の前がもう新宿御苑です。「新宿門」と「大木戸門」の中間にあたるので、御苑の外壁に沿ってどちらに進んでも、徒歩約5分で御苑に入れます。
千駄ヶ谷門は、JR千駄ヶ谷駅から御苑に沿った細い道を4分ほど歩くと到着します。
車でのアクセス
新宿方面より甲州街道を四谷方面に進み、御苑トンネルの側道を直進、突き当たり右手側に「大木戸駐車場」があります。
駐車場利用時間
新宿御苑開園日の8:00~19:00 ※出庫は20:00まで。20:00~翌8:00は出庫不可
料金
普通車:3時間まで500円、以後30分毎100円
大型車:3時間まで2000円、以後30分毎400円
新宿御苑の楽しみ方
庭園をお散歩
新宿御苑の庭園は、イギリス風景式庭園フランス式整形庭園、伝統的な日本庭園が組み合わせられた、“日本の風景式庭園の名作”と言われています。手入れの行き届いた美しい庭園を、まずは散策してみましょう!
イギリス風景式庭園
イギリス風景式庭園は、広大な芝生にユリノキなどの巨木がそびえる、のびやかな景観が特徴です。真っ青な芝生を前にしたら、大人だって足を投げ出して座ったり、寝転がったりしたくなりますね。木陰にビニールシートを敷けば、ピクニックも楽しめます。緑に映える青い空を見ていると、ここが新宿であることを忘れてしまいそうですが、木々の間からのぞく高層ビル街の姿は、やはり都会のオアシスならではです。
フランス式整形庭園
左右対称に美しく整形されたフランス式整形庭園は、フランス宮廷文化を思わせる華やかな造りが魅力です。中央に110種・約500本もの花々が咲き誇るバラ花壇があり、その左右にはヨーロッパの雰囲気あふれるロマンチックなプラタナス並木。長さ約200メートル・160本のプラタナスが4列にデザインされた並木道はまさに圧巻。四季を通じて、お散歩やデートにぴったりな憩いの空間になっています。
日本庭園
昭和初期に改装された日本庭園は、上の池から「旧御涼亭」にかけての池に沿った池泉回遊式の造りです。梅や桜、楓の紅葉、冬にはオシドリなどが、色鮮やかに四季を感じさせてくれる情緒いっぱいの庭園です。
池のほとりに建つ「旧御凉亭」は、昭和天皇のご成婚記念として建てられた歴史建造物で、高台となっているこの建物からの眺めは、新宿御苑で一番美しいともいわれているそうです。
玉藻池
イギリス風景式庭園とフランス式整形庭園の間にある玉藻池は、江戸時代に徳川家康の家臣として活躍した内藤家の屋敷跡の面影が漂う庭園です。現在の大木戸休憩所に御殿があり、玉川上水の余水を利用して池、谷、築山をしつらえた当時の「玉川園」の一部が、玉藻池として残っているそうです。
ほとりに大きな松の木が立ち、水面を優雅に鴨が泳ぐ風景には、昔ながらの趣が感じられますね。
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