ここ数年ブームとなっている「大人の工場見学」。お酒が好きなら、ビール工場を見学してみてはいかがでしょうか。キリンビール横浜工場では、ビールの醸造工程を学び、できたてビールを試飲できるツアーを開催しています。参加費はなんと無料とあって、土日休日は3か月前から予約が埋まる人気ぶり。どんな体験ができるのか、濃厚な2時間+αをレポートします。
五感を使って堪能する「一番搾り うまさの秘密体感ツアー」!
2016年に内容をリニューアルした「一番搾りうまさの秘密体験ツアー」は、キリンビールだけの「一番搾り製法」について教えてもらいながら、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べや、麦芽の試食、ホップの香りを体験できるツアーです。見て、聞いて、嗅いで、触って、味わって……と、五感全てをフル活用する内容。ビール好きにはたまりません!
ツアーの見どころ①原料に触って、嗅いで、ちょっとかじる。
まずは映像を通してキリンビールの歴史をさっとおさらい。その後は、ホールに移動してビールの原料である麦芽とホップに触れる時間です。麦芽もホップも見るのは初めて、という方も多いはず。匂いを嗅いだり、ちょっとかじってみたり……。「これが普段愛飲しているビールになるんだなぁ」と感慨深い気持ちになりました。
ツアーの見どころ②麦汁ろ過槽の中が透けて見えちゃう!
次は仕込釜の見学です。巨大な釜がどーんと並ぶ姿は圧巻! 釜の種類は4つあり、それぞれ別の役割を担っているそう。ぱっと見では「一体どんな違いが?」と思いましたが、釜の上にプロジェクションマッピングが投影され、麦汁ろ過槽の内部で何が起きているのか説明してくれました。最新技術を駆使していて、まるでテーマパークに来たかのよう。最先端の工場見学ですね。
ツアーの見どころ③一番搾り麦汁と二番搾り麦汁を飲み比べ!
「一番搾り製法」について学んだ後は、「一番搾り麦汁」と「二番搾り麦汁」の飲み比べが待っていました。麦汁を飲む機会なんて日常の中にはありませんよね。二番搾りもなかなかの味ですが、やっぱり一番搾りは甘みが強く濃厚! 一般的なビールは一番搾り麦汁と二番搾り麦汁を合わせてつくりますが、一番搾り製法では一番搾り麦汁だけを使います。こうしたこだわりによって美味しいビールができるのですね。
ツアーの見どころ④発酵タンクで活躍する酵母の世界を体験!
続いて、ビール酵母について学ぶコーナーへ。ここにも楽しい仕掛けがありました。指で一番搾りのしずくの形をつくりテーブルにかざすと、酵母が活躍する様子を描いたアニメーションが流れるのです。ミクロの世界に入り込んだような気分。可愛らしい酵母たちの姿に、思わず応援したくなってしまいます。
発酵後、低温で1〜2か月醸造しろ過器で酵母を取り除いたら、私たちが普段口にするビールの完成です。
ビール工場見学の醍醐味!できたてビールを試飲
ひと通り見学したら、待ちかねた試飲タイム! 「キリン一番搾り生ビール」をはじめ3種類までのビールを飲み比べできます。商品は時期によって変わるとのこと。試飲時間はたっぷり20分。見学をしてさまざまな知識を身につけた後に飲むできたてビールは最高! いつもの倍美味しく感じます。これぞビール工場見学の醍醐味、ですね。
妊婦やお子様、酒類を試飲できない方には、ソフトドリンクが用意されています。
限定グッズがいっぱいのファクトリーショップへgo!
出口付近にはファクトリーショップがありました。「一番搾りビールゼリーチョコレート」「ビール酵母入おかき」などの食品から、「キリン一番搾りボールペン」「キリン王冠皿」などの雑貨類まで幅広いラインナップ。キリンビールの工場でしか買えないユニークな限定アイテムの数々に、ついついお財布の紐がゆるんでしまいます。
研究員の目線が体験できる!「ノミモノ・ラボ」
おみやげを買ったらさあ帰ろう、となりそうですが、ちょっと待って。敷地内に研究所を有する横浜工場には、ビール醸造や包装・容器の研究員体験ができる「ノミモノ・ラボ」が併設されています。
ビールは素材の違いや製法の工夫によって、色、香り、のどごしががらりと変わるもの。「Myビールをつくってみよう!」のコーナーでは、自分好みのビールをバーチャルの世界でつくることができます。また、自分の顔をプリントしたMyカートンをつくるコーナーも。旅の思い出になりそうですね。
ツアー後はレストランを予約すれば楽しさ倍増!
「一番搾りうまさの秘密体験ツアー」と「ノミモノ・ラボ」の見学を合わせると、所要時間は2時間強。たっぷり試飲させてもらったとはいえ、おなかが空いてくるものです。工場内にはレストランがふたつ。どんな料理やビールを味わえるのかご紹介しましょう。
レストランビアポート
レストランビアポートは、横浜ならではの洋食やバーベキュー、ジンギスカンが人気のビアレストラン。2時間制の食べ飲み放題もあり、アルコールはキリン一番搾り生ビール、一番搾りスタウト、ラガービール、ブラウマイスター、ハートランドビール、ハーフ&ハーフのほか、焼酎、ウイスキー、ハウスワインなど種類がとっても豊富。家族や友人とジューシーなお肉をたらふく食べて、おいしいお酒を心ゆくまで飲んで……はぁ、なんて幸せな休日なんでしょう!
スプリングバレーブルワリー
ビールとのペアリングをとことん追求した料理を楽しむなら「スプリングバレーブルワリー」へ。6種のクラフトビールそれぞれに合わせたおつまみが楽しめるペアリングセットがあるほか、「スパイシーなパエリアにはDaydreamを」「牛すじのビール煮込みにはAfterdarkを」といった具合に、料理に合うビールを教えてもらえます。なんと、デザートに合うビールまで! 今まであまり料理との組み合わせを気にしていなかった人も、ペアリングに目覚めてしまうかもしれません。
工場を囲む緑豊かな庭園・ビオトープを散策!
レストランで舌鼓を打った後は、腹ごなしに敷地内の庭園やビオトープを散策するのをおすすめします。のどかで美しい風景に、工場見学に来たことを忘れてしまいそう。……と思ったら、ビールの原料・ホップが栽培されていました。やっぱりビール工場ですね。ぜひ探してみてください!
その他のツアー、イベント案内
「一番搾りうまさの秘密体験ツアー」のほか、キリンビール横浜工場ではさまざまなツアーを開催しています。庭園・ビオトープを散策しながら四季折々の植物や生き物についてレクチャーする「自然の恵みを感じるツアー」、5〜9歳の子どもとその家族に向けた「ファミリーツアー」(どちらも無料)、麦汁の仕込みから酵母添加までの一連の流れを体験でき、数週間後に完成品が届く「ビールづくり体験ツアー」(1グループ20,000円)……メンバーの属性や興味に合わせてツアーを選んでください!
料金・予約案内
「一番搾りうまさの秘密体感ツアー」は、前述した通り無料のプログラムです。10時から16時まで1時間ごとに開催していて、参加可能人数は各回35名。予約は3か月前の1日からウェブサイト又は電話で受け付けています。土日祝日や夏休みはすぐに埋まってしまうそうなので、お早めにご予約を。
キリンビール横浜工場
電話:045-503-8360(受付時間10:00〜17:00)
アクセス情報
・京浜急行駅「生麦駅」より徒歩約10分
・JR京浜東北線「新子安駅」より徒歩約20分
・JR「横浜駅」よりタクシーで約20分
そのほか、車や船でのアクセスも公式サイトに詳しく載っているので、ご参照ください。
工場見学といっしょに横浜クルーズも楽しむ!
キリンビールへの行き帰りは、ちょっとリッチに横浜クルーズを堪能するのはいかが? 忘れられない休日になること間違いありません!
施設詳細
名称:キリンビール横浜工場
電話:045-503-8360(受付時間10:00〜17:00)
住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1
公式サイト:http://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/yokohama/
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